【EDH】マルチェッサ女王に傅いて
注意:これは自分用のメモ書き成分を多分に含みます
初めましての人はこんにちは、そうでない人もこんにちわ。
どうやら飽きなかったようなので、新しいデッキの草案が形になったということでnoteとして記録に残しています。第二弾です。
今回のデッキは「マルチェッサ女王」赤白黒、マルドゥカラーの統率者です。
今回の構築理由は「パックから出た」です。せっかく私の手元にやってきてくれたということで、トレーニングも兼ねてデッキ構築をあれやこれやと練っておりました。
統率者レジェンズは皆さん箱買いしたでしょうか? ちょっと他のパックよか高額だったので、私は数パックの購入に留めております。そんなことよりエルドレインの森を焼け野原にする方が先だ。
デッキ概要
統率者「マルチェッサ女王」
マルチェッサ女王 1赤白黒
伝説のクリーチャー ─人間・暗殺者
マルチェッサ女王が戦場に出た時、あなたが統治者になる。
あなたのアップキープ開始時に、対戦相手が統治者であった場合、摂氏と速攻を持つ黒の1/1の暗殺者・クリーチャー・トークン1体を生成する。
3/3
統治者を獲得する効果
統治者でない場合、速攻接死トークンを生成する効果
この2つが主な能力でしょう。
他には人間という種族を持っているため人間サポートが受けられる、生成するトークンが暗殺者なので暗殺者サポートが受けられる、などがあります。
「統治者」とは何ぞや? とのたマイケルに。
「統治者」という能力はプレイヤーに与えられる記号であり、〇〇が統治者になる、という能力が発動することで初めて誰かが統治者になる。
統治者について理解するべき主な能力はふたつ。
・統治者は終了ステップ開始時に、カードを1枚引く。
・クリーチャーが統治者に戦闘ダメージを与えるたび、そのコントローラーが統治者になる。
要約すると「追加ドロー権利」の代わりに「ヘイトを買う」能力で、もとより多人数戦向けに開発された能力ということでEDHらしい能力だ。
それを踏まえて女王の能力を振り返ろう。
統治者を得る能力は文面通り。デッキには他のカードでも統治者を得るカードはあるが、基本的には統率者税を踏まえても軽い女王自身のリキャストなどでも奪っていけるということだ。軽さは正義。
2つ目の速攻接死トークンの生成効果は、言い換えれば「クリーチャーを失う」or「統治者を失う」の2択を迫る効果だ。自分が統治者を持っている場合何も発動しないため、それを補うためには統治者であることを活かすカードが必要だろう。
本体スタッツは3/3であるため本人の戦闘参加や統率者ダメージ21点を狙うのは少しばかり厳しい。女王は玉座に踏ん反り返るのも仕事のうちってことですわな。
デッキ理念「盤面をぐちゃぐちゃに!」
基本的には4人対戦が基本のEDH。このデッキは統治者で手札アドバンテージを維持しつつ盤面をコントロールするのが理想ですが、1vs3ともなれば勝つのは不可能。ならば、全員が統治者を奪い合うような状況を作り、全員のリソースが少なくなったところで紛れから抜け出し勝利を掻っ攫うというのが狙う勝ち方。女王らしく玉座にふんぞり帰って下々の争う姿を左団扇で眺めているのが理想ですが、現実的には争いから最後に抜け出す泥臭い勝ち方になりそうですね。
自分が必要と考えたのは、
「統治者を持っていることで追加アドバンテージを得られるカード」
「統治者を積極的に奪い返しにいくことのできるカード」
「盤面をぐちゃぐちゃにするお祭りカード」
の3種。デッキレベルは構築級〜少し上、くらいのカジュアルなデッキレベルを設定しているため、勝ちに行くカードの他に盤面をもっとお祭りにするカードを採用しています。趣味枠ってやつですね。
デッキレシピ
https://www.hareruyamtg.com/decks/571552
採用カード
リストより何枚かカードをピックアップしてご紹介。
統治者を持つことで追加アドバンテージ
宮廷サイクル
コストは重めなものの、自身のアップキープ開始時にそれぞれ効果を発揮します。
白は「トークン生成」
黒は「ハンデスorライフルーズ」
赤は「対象1体にダメージ」
とそれぞれ色の特性に合わせた効果を持ち、統治者になっていたら効果は倍増。
貼った暁にはヘイト買うこと間違いなし、なのでヘイトを考慮に入れたプレイングが求められるでしょう。統治者といえばなカード群でしょうが案外扱うのが難しそうです。
カストーディのリッチ
統治者の奪い合いにおいて最高のパフォーマンスを発揮する1枚。能力誘発が統治者になる「たび」、とタイミングに即効性があり、能力も生け贄強制となかなかに協力。横並びしたりするデッキには無力と相性があるが、デッキによってはかなり致命傷になる1枚。タフネス2と3黒黒と重めなマナコストが弱点か。
実質統治者を維持することでアドバンテージを得るカード
皆様は「イニシアチブ」というギミックをご存じだろうか。D&Dコラボパック「統率者レジェンズ:バルダーズ・ゲートの戦い」で登場したシステム。
書いてあることは大体統治者で大体移動する効果も一緒ですが、獲得するアドバンテージは異なり、画像右側のダンジョンに入り、駒を進めていくことで内容を選ぶことができる。
ちなみに基本土地サーチ、占術、クリーチャー強化、クリーチャーの使ソウ、トークン生成とかなり豪華。どこぞのフォーマットではかなり悪さをしたとか。
統治者の移動=イニシアチブの移動のため、ゲームの加速によりかなりはちゃめちゃな盤面に寄与するだろうということで投入。
コストは3〜5と中マナ帯、フィニッシャーを担うには足りないですが、イニシアチブと合わせればそれなりの圧をかけられるカード群。マルチェッサ女王も冒険者だったかもしれねぇ。
統治者を積極的に奪い返すことのできるカード
統治者、イニシアチブと殴り合いを強制する上で、自分の盤面を有利に傾けていくには、自分が統治者の取り合いに少しだけ有利でなければいけません。
つまり、戦闘ダメージを積極的に取りに行けるカード、具体的に言えばアンブロッカブル、チャンプブロックを封じるトランプル能力付与などが理想ですね。
・指輪ギミック
指輪があなたを誘惑する、でお馴染み『指輪物語』コラボパックからの登場ギミック。
注目するべきは1つ目の能力『指輪所持者は伝説であり、自信より大きなパワーを持つクリーチャーにブロックされない』。実質的なアンブロッカブル能力であり、マルチェッサ女王などで生み出される1/1トークンなどに付与することができれば、1/1接死速攻(ほぼ)ブロックされない生物が戦場を駆け回る事になります。
所持者が破壊されれば指輪は戦場に放置される(所持者不在になる)ため、それを拾うには新しく誘惑される必要があります。現状、指輪に毎ターン誘惑されるようなカードは単体では「指輪の誘い」だけであるため、サブギミックとして3〜4枚の関連カードの採用にとどめています。引けないこともしばしばありますが、依存してるわけでもないので大丈夫でしょう。
・「使嗾」ギミック
このデッキ、小手先の技術には優れますが弱点として生物のサイズは7/7が最大値です。なので10/10トランプルや10/10飛行なんかに継続的に殴られては統治者維持もへったくれもありません。ではどうすればいいのか? 答えは「殴られなければいい」のです。
というわけで「使嗾」ギミックを搭載。
これは簡潔にいえば「他者に攻撃を強制する能力を付与する」カード群。安価かつわかりやすいのは「〇〇の推進力」のエンチャント群。
他者の殴り系統率者やパワーモンスターに貼り付けて攻撃の矛先をひらりとかわし、他人を殴っている間に除去を探すなり、それ以外の2人が相談してデカブツを除去してくれる事でしょう。大型生物が何体も並ぶようであればお手上げですが、そうなったら他プレイヤーにも脅威、相談して対処していきましょう。もしくは全除去で綺麗さっぱりお掃除です。
・攻撃された時〜の能力を持つカード群
殴ってもいいよ、その代わり代償を払ってね? と言ったり、「殴ってもいいけどコストを払え」と要求するカード群です。暴力なんてそんな野蛮な、ここは穏便に話し合いで解決しましょうよ。
だいたいは1、2ターンほど守ってくれたのち除去で吹っ飛ばされるのが役目です。デコイ役ともいう。
特に「幽霊の特使、テイサ」はプロテクション(クリーチャー)という戦闘、能力に対して無敵のカードであり、一部のデッキには非常に刺さるような能力の持ち主。カジュアル帯では非クリーチャーの単体除去は少ない傾向にあり場持ちはよく、なんなら頭を下げつつ自分の全除去に巻き込むこともあります。
お祭りカード各種
ゲームにはお祭りが必要です。特に統率者向けにデザインされたような、頭の悪いカードによるお祭りが!
特にカジュアル向けということもあり、変な能力や変わった能力のカードを何枚ほどか採用しました。
この小見出しは「オタクカード紹介」と読み替えることもできます。
文字通り戦場を「パーティー」にする素敵カードな1枚です。対面に使嗾されたトークンを生み出し、先制トランプルトークンが対面3人の戦場を駆け回ります。コントロールしているクリーチャー分パワーが上昇する能力があり、苦手な横並び系デッキに渡すとえらいことになります。向かうのは対面だけですが。
なお、コピーされると自分にもトークンが出てきて文字通り「パーティー」のような盤面に。
インスタントタイミングで二段攻撃をつけたら、それって素敵ですよね? という1枚。
9/9 飛行 二段攻撃と少々重いマナコストの重量級生物。能力も非常に豪快で、自分から対戦相手、そして対戦相手から対戦相手への攻撃含む全ての攻撃に二段攻撃をくっつけるという戦場をバラバラにするビッグアクション!
アーティファクトを生け贄にすれば差分のマナコスト軽減+瞬速の獲得と奇襲もできる1枚。
実プレイ時では最後の壁+終盤盤面の荒らし役として活躍しましたが献身の一文を勘違いしてマナファクト3枚生け贄にして5コスト軽減してました(生け贄にできるのは1つまでの制限がある)。次からは気をつけないと。
あとはデッキスロットにはイニシアチブや統治者のサポートをする壁役トークン生成能力やドローカード、全除去などを搭載。晴れる屋価格でおおよそ1万円で組める、それなりに安くて楽しいデッキに仕上がりました。
終わりに
実はもうすでにこのデッキ数回回しており、まだ勝利はないものの、回していて楽しく、周囲の評価もそれなりにいい感じのデッキになりました。
惜しむらくは乗り手たる私がビックアクションを好むタイプのため、細かくアドを取り続けるプレイングが終盤集中力が切れるとどこかに行ってしまうことですかね...…
もう少し忍耐力が必要なそうです。
複雑なコンボ、シナジーも少ないので、EDHにおける大局観があれば、の但し書きがつきますが、初心者に渡しても扱いやすい逸品になったと思います。
これからもブラッシュアップは続けていきますが、ほぼリストはこれで確定のつもりです。
1からデッキを作るのはなかなか難しかったですが、楽しくもありました。
運営から発表されている商品は『ドクター・フー』の統率者デッキ、そして「イクサラン再訪」「ジュラシックパークコラボ」の予告。
それではみなさん、再生された恐竜が闊歩するジュラシックパークでまた会いましょう。
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