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【EDH】生け贄、捧げていますか?

注意:これは自分用のメモ書き成分を多分に含みます。

チャロー、MtGアリーナしてますか? 
どうも、しょーねんです。

スタンダードやパイオニアも紙で遊んでみたいななどと感じる今日もこの頃、いかがお過ごしでしょうか。
最近フライデーナイトマジックやプレインズウォーカーフレンドリーマッチなど、あからさまに初心者向けなのだ! なイベントが増えてきましたね。
かくいう私も10月ごろには先輩にデッキをお借りしてじゃんけん大会に参加し、無事デュエマ仕様のニコル・ボーラス様を分捕ってきた次第です。
ゲームの勝敗はさておき景品を得る権利は平等にあるってのは、カード資産が少なくや紙のプレイに慣れない初心者の身からするとありがたいですね。

という雑談はさておき。
アリーナの方で最近、お熱なデッキがあるんです。

それがこちら、

「残忍な巡礼者、コー追われのエラス」+「甦りし悪夢、ブレイズ」の白黒サクリファイス軸デッキですね。

最初はファイレクシアンデッキを組んでいたはずですがいつの間にやらこんなデッキに。ブレイズは見た目はファイレクシアンなのにファイレクシアンではなかった...…


はじめに

 苦手な一昔前の兵士デッキや市民デッキ、ダニデッキのような横並びトークン戦術が現環境はどうにも下火気味。つまり逆に刺さるんじゃないのぉ? とスクレルヴの巣やら何やらを適当に詰め込み、相手の盤面をバラバラにしながらプラチナ帯を漂っています。重コントロールと黒単ハンデスと赤単と太陽降下に勝てない...…

んで回していて当然思うわけですよ。
EDHでもおんなじ動きしたいなぁ、と。
ほな主なダメージ源になるエラスで組んでみるかなとも思いましたが、エラス単体では2/2接死とあまり仕事をしないのは少々嫌な感じ。他の白黒統率者を新しく探して組むのはちいとばかり手間で、方向性が違うデッキになってしまいそう。

「私で組んだら良くない?」

悪夢の囁きが聞こえてしまいましたね。
というわけで完成した仮組リストがこちらhttps://www.hareruyamtg.com/decks/658136

サクリ台統率者ならサクリ用の生物が必要ってことでトークン生成生物やらを適当にリストアップ、誘発したら美味しいので生け贄誘発系もリストアップ。ついでに手元に降って沸いた高額カードもぶち込み、生け贄誘発やら、ついでにフィニッシャー候補や無限コンボも仕込んでいざ出陣。

ブレイズの能力で相手の盤面をバラバラにしてくれるわーわっはっはっはっは! 

...…なんか想像してたんと違う。

統率者について

甦りし悪魔、ブレイズ(1)(黒)(黒)
伝説のクリーチャー — ナイトメア(Nightmare)

あなたの終了ステップの開始時に、あなたはアーティファクトやエンチャントやクリーチャーや土地やプレインズウォーカーのうち1つを生け贄に捧げてもよい。そうしたなら、各対戦相手はそれぞれ、それと共通のカード・タイプを持つパーマネント1つを生け贄に捧げてもよい。そうしなかった各対戦相手につきそれぞれ、そのプレイヤーは2点のライフを失い、あなたはカード1枚を引く。
3/3

 終了ステップの開始時、好きな種類のパーマネントをひとつ生贄にし相手にも同様のことをするか聞く。そうしないと答えた人は2点ルーズし、自分はカードを1枚引く。
 クリーチャー生け贄にするけどお前はどうする?(ただしクリーチャーの価値は雲泥ほどの差があるものとする)、ってのは主な使い方でしょうか?
 スタンダードでは毎ターン生成されるトークンを生け贄に活用するデッキに。EDHのこのデッキも同様にクリーチャーを生け贄にすることで能力誘発をガンガン狙っていこうとなるのは自然でした。他にもアーティファクトやエンチャントも考えたのですが、黒単色では出来ることに限界がありました。単色デッキ難しいネ。

デッキコンセプト

×相手の盤面を統率者の能力で削り取る
⚪︎すごい勢いで供給される手札で勝つ
 回したら思ってたんと違う! って思ったら見落としてたんですよ、テキストをね。(倒置法)。
生け贄要求と拒否によるドローは「各対戦相手」に誘発するんですよ。1回じゃないんですよ。
どういうことかというと、
プレイヤーA「拒否します、ドローどうぞ」
プレイヤーB「右に同じく」
プレイヤーC「以下同文」
ぼく「3ドローします...…うん?」

どういうわけかすごい勢いでみんな拒否するので手札が増えたんですよね毎ターン3ドローってことは強い!
して考えたんです。なんでこうなるのか。

スタンダード
対戦相手が1人。
同じクリーチャーを手札に抱えている事も多く、またデッキが2、3マナのクリーチャーで細かく動くので消耗した手札を補給させたくない選択の方がいい場合がある。
単体除去も豊富でブレイズが長期間居座らない(着地した瞬間に除去されることもある)
2点ルーズが痛い(初期ライフが20点)

EDH
対戦相手が3人。
代替の効かないシステムクリーチャーの価値>対戦相手1人の手札が増える
1人のリソースがある程度抜けても3人いるので対処しやすい。
統率者かつ低コストのブレイズに単体除去を使いにくく、居座り続ける場合が多い。
2点ルーズがあまり痛くない(初期ライフ40点)

 要は統率者戦において「クリーチャー生け贄にするよか引かせた方がダメージが少ない」場面の方が多いんですよね。なのでみんなドローくれる。

勝ち筋はどうしよう?

初期の想定:ブレイズの能力で3人を締め上げつつ、ドローした手札で押し切る(理想)
現在の想定:大量の手札から供給される大量の選択肢を使って盤面をコントロールしつつ勝利する

 凄まじいレベルのドロー加速がありますが、初期理念は生け贄強制で盤面をコントロールすること。
生け贄誘発シナジーを主軸にしつつ、サブの勝ち筋として単体で強力なカードや、即死コンボを少しだけピックアップ。

採用カード(デッキリスト)

生け贄(死亡すること)でダメージを与えるカード

・血の芸術家
・厳格な者、コンラッド卿
・食肉鉤虐殺事件
・ドロスの魔神
・虐殺のワーム
・マラキールの解体者
・墓穴までの契約
・修羅のドミヌス、ドリヴノット

 自分or相手で対戦相手にダメージか不利益を与えるようなカードでもあり、メインの勝ち筋のひとつ。統率者の能力とシナジーし、ライフルーズを押し付けつつ2択を迫れる。後述のトークン戦術との噛み合わせも良い。
ドリヴノットで上記の誘発が倍! 相手へのドレインも2倍! 死亡誘発も2倍! バカになっちゃうね。

生け贄要員&トークン生成関連カード群

生け贄
・教団の徴集兵
・組み直しの骸骨
・忍耐強く企む者、ゴラム
・しつこい負け犬
・真夜中の空、殉至
トークン生成に寄せているので少なめ。珍しいカードでいえばゴラムだろうか。統率者がサクリ台なため、毎ターン誘惑に繋げられる。カジュアルにおいて指輪の能力は結構強い。
殉至はサクるとハンデスorリアニメイトが誘発。ドラゴンは少ないので大体の生物を釣り上げられるし、そもそも飛行威迫5/5は強い。攻撃通せなくなったら生け贄にしてしまえる強力なアタッカーと考えると強いかも。

トークン生成+関連
・ネファリアのグール呼び、ジャダー
・リリアナの信奉者
・下水王、駆け抜け侯
・セッジムーアの魔女
・分派の説教者
・ミルクルの死の僧侶
・戦慄集の侵略
・グールの行進
・ロークスワインの元首、アヤーラ

下水王はスタンでも活躍中の「墓地対策ができる」トークン生成台。なかなかオンリーワンな性能をしているのでカジュアルで黒絡みサクリファイス軸を組むならぜひお勧めしたい一枚。
 多くが終了時に誘発する能力のため、統率者とシナジーがあり、出た端から生け贄にすれば盤面は変わらないのであんまり文句は言われない(と信じたい)。
アヤーラは登場時に1点ドレイン。トークン戦術と絡めればそこそこの打点を出してくれるはず。

その他勝ち手段

・黄昏の預言者
・アクロゾスの放血者
・アスフォデルの灰色商人
・絶え間ない飢餓、ウラモグ
・多元宇宙の突破

困ったときのパワーカード。低コスト生物に頼るデッキなので、預言者あたりは別のカードに差し替えるべきかもしれない。
放血者は新イクサランのカード。ライフルーズ能力が2倍! ダメージも2倍! となるフィニッシャー。アホのように強いがヘイトも同じく。生き残ってるとえらいことになってしまうので守ろう。

即死コンボ

ボーラスの城塞+師範の占い独楽+霊気貯蔵機

なんやかんやあって独楽を無限回キャストして相手は死ぬ

 アーティファクトシナジーも回復に関する能力もないので、統率者のシナジーは正直少なめ。手元に「ボーラスの城塞」があったので何か悪いことできないかな、と検索して出た結果なので採用。なんだかんだ独楽は1番単体で高い買い物でした(¥-1800)ね。
 
あまり入れすぎても身内でよく立つカジュアルには不適当、ということで1セットのみ採用。一応「血の長の昇天」+「精神クランク」の即死コンボはもう1枚ありますが...…今後の動き次第ですね

リアニメイト

・発掘
・おかわり
・再誕槽
・定員過剰の墓地

 黒なので墓地からリソースを補充してなんぼ。
このデッキでは半数以上のクリーチャーを釣れる「発掘」、生け贄ギミックと併用できると強い「おかわり」、「再誕槽」。後半戦のリソース切れに強い「定員過剰の墓地」を採用。
マナコストを踏み倒す方向のリアニメイトは、高コストのカードが少なめなので採用はあまりしていない。

その他、汎用枠

単体除去
・疫病造り師(布告)
・叫び大口
・アングマールの魔王(攻撃クリーチャー)
・シェオルドレッドの勅命(布告)(PWタッチ可)
・苦々しい勝利(追加コストあり)(PWタッチ可)
・土牢(フェイズアウト)

全体除去
・虐殺少女(マイナス修正)
・虐殺のワーム(マイナス修正)
・死致の執政
・恐怖の潮流(マイナス修正)(墓地参照)
・食肉鉤虐殺事件(マイナス修正)

 手持ちカードメインなのでシナジー少なめ、不思議なカードも多い。トークン戦術キライキライなので1/1生物足切りの意味も込めてマイナス修正を多めに採用。
インスタント除去が少なめなのは少し悩みどころ。コントロールを目指すならもう少し増やしても?

ドロー
・骨読み
・ファイレクシアの闘技場
・みかじめ料(変則ドロー)

統率者でドローするので少なめ。困ったら生け贄にして嫌がらせできるよう置き物がいいだろうか。

マナベース

マナファクト
・太陽の指輪
・秘儀の印鑑
・精神石
・思考の器
・ダークスティールの鋳塊
・精霊信者の剣(装備品)
・ニクスの睡蓮
・バントゥの碑(コスト軽減)
・アシュノッドの供儀台(サクリ台兼用)

単色デッキを組むのは初めてなので案外これでいいんだろうか感。ドローも多く3マナで統率者を出せれば土地には困らなかったが、多色デッキと比較すると少なめ。

土地
・ボジューカの沼
・邪神の寺院
・無限地帯
・進化する未開地
・ガイアー岬の療養所
・海の中心、御心
・ならず者の道
・聖遺の塔
・沼×26

ハンドが溢れる(実際溢れた)デッキなので手札上限を増やす「聖遺の塔」を採用。プレイングでは手札に墓地にいて欲しいカードが何種類かあったのでもどかしい時もあったが、そうなった時はブレイズで生け贄にすれば良かったのでは?
あとはマナフラ受けにドローすることができて安い土地を何枚か採用している。カジュアル特有の対戦が長引いてしまったとき対策ですね。

使用感・対戦しての感想

序盤の安定性◎
立ち上がりに強い前よりのデッキ...…と見せかけて中盤系にもしっかり強いタイプ。
 ドローは対策札を引き込む手段。ライフもしっかり締め上げることができれば、ゲームの主導権をしっかり握れる楽しいデッキに。少なくとも事故でゲームに参加できずに負けるようなことは、ことヌルいマリガンさえしなければない。
ただ対戦のイニシアチブを握りがちなので(リソース量で圧倒する場面が多かった)ヘイトは相応に買う。
 もし「勝ち」を意識するなら多少の不要牌を弾いて除去を積み増す方向性になるか。あるいは生け贄エンジンの加速か、それに関わる強力コンボの搭載になるか。

 挙動こそ想定と違ったものの、デッキのポジションや最終目標にズレはなかったのでしっかり満足できるデッキになったと思う。細かいことを考えずに組んだデッキだったけど、しっかり回ったのは嬉しいね。

 欠点はやはり大型生物が少ないこと。パワー、スタッツで勝るクリーチャー主体のデッキはドローで対策を引き込めなかった場合一方的に殴り殺される。フライヤーも少ないのでこのデッキ空はガラガラで低スタッツなのでトランプルに弱い。トークンデッキとはいえ横並びと強化は緑白絡みと比べて格段に劣る。

色々足りない部分もあるけれど、こればかりは単色デッキの「弱み」と認識している。単色で無法できるなら誰だってマナベースに事故が少ない単色で組みたいやい。

おわりに

無意識だったけどまた統率者が女の子でした。無意識だったんですけど、やっぱりみんな女の子が大好き。
ゴロゴロと悟以外全員統率者が女の子や...…(ジアトラ、マルチェッサ)

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