久々にナナニジについて語りたくなった

ナナニジこと22/7の12枚目シングル『後でわかること』が発売されオリコン週間シングルランキングが発表になった。

結果は自己最高記録タイの2位。
2位になったのは5枚目シングル『ムズイ』から連続しており8作目となった。
とは言え昨年11月に発売された2枚目アルバム『旅人算』は初登場3位で初週3万3千枚売れていたのに対して12枚目シングル『後でわかること』は初週3万7千枚の売上。
アルバムとシングル、価格は形態によるとはいえ通常盤の価格はアルバム2,500円に対してシングル1,250円。
単純にシングルはアルバムの倍ほどの枚数が売れてもおかしくはないし実際11枚目シングル『僕は今夜、出て行く』は初週6万8千枚売れている。

この差をどう見るか、11枚目シングル発売後、宮瀬玲奈・白沢かなえ・雨夜音・清井美那が卒業した。
特に11枚目シングル発売前から宮瀬玲奈の卒業はアナウンスされていたからそれだけで相当数積み上がった、そしてメンバー卒業と共に離れていったファンが相当数居るのだろうと見るのが自然だろう。

とは言え最近では天城サリーの声優業や司会業での活躍、麻丘真央の朝の情報番組出演、グループとして対バンイベントや音楽イベントへの出演を通じてナナニジの知名度は向上している筈である。
新しいファンの流入はある筈だが必ずしもCDセールスには繋がっていないというのは応援の仕方の変容、ファン層の変容があるのではないかと推測する。

ナナニジはソニー・ミュージックレーベルズというメジャーレーベルに所属するアーティストなので基本は新曲を出してCDを売る、そうでなければサブスクなどで再生回数を伸ばすなどとにかく楽曲が収益構造の柱にある筈だ。
しかしSNS時代のアイドルの多くはメジャーレーベルには属さずライブパフォーマンスを行い付随する特典会を収益構造の柱にしている。
いや、コロナ禍前の48グループだって坂道グループだって対面のCD販売会をやっていたしコロナ渦後も既に対面のCD販売会を復活させている。
対してナナニジはリリースイベントと称して商業施設でのミニライブとCD購入者へのお見送りを復活させたものの個別トークはオンラインでしか行っていない。

楽曲の善し悪し、パフォーマンスの善し悪しで言えば時代が求めるものとナナニジが表現したいものとの調和がうまくとれておりこれが何故売上枚数という数字になって現れないのかというとアイドルがレッドオーシャンの市場であるが故に常に他者比較が存在し、付いたファンは理由がなければ離れないかも知れないが離れる理由(推しの卒業など)があれば離れるし、これから付くファンは理由(その人にとっての丁度良いタイミングなど)がなければ付いてくれない、ということなのだろう。
個人的な嗜好で言えば家に居ながら参加できるオンライン特典会や配信のライブは有難いのだけど、やはり世の中のスタンダードはコロナ渦を経ても尚アプリを入れて通信環境を整える必要があるオンラインよりも物理的に行けば済む対面の方に需要があるのだろう。

という訳で今回は12枚目シングルの売り上げ枚数に嘆いている訳ではなくそれでも2位は2位だし立派なものだと思うし、この地位を盤石なものとし更なる高みを目指すには他のアイドルがどういったことをしているか、ナナニジが出遅れていることはないかという視点で更にできそうなことを考えてみた。
ここからナナニジがどうなっていくのかは後でわかること。

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