この医学書・看護書がすごい!2021【メディカル・サイエンス・インターナショナル】
『ハリソン内科学』『感染症プラチナマニュアル』でおなじみのメディカル•サイエンス・インターナショナルさん。
今年は『内科ポケットレファランス 第3版』や『ワシントンマニュアル 第14版』が相次いで改訂になりました。
そしてメディカル・サイエンス・インターナショナル営業担当のイチオシはこちら!
『総合内科病棟マニュアル 病棟業務の基礎(赤本)』
まずは営業担当の推しポイントをどうぞ!
装丁が公開された時、おおっとなりました。医学書では見かけない目立つ装丁です。しかも赤本と青本の二冊!面陳で並べたくなったり、並んで積み上げたくなる本です(実際しました)。
2017年に刊行されたベストセラー『総合内科病棟マニュアル』待望の改訂版です。
二冊に分かれた赤本(病棟業務の基礎)が横糸、青本(疾患ごとの管理)が縦糸として、両方の知識を深め、織りなすことでバランスのとれた入院患者管理につながる作りになっています。装丁のデザインが縦縞と横縞なのも、納得ですね。
医師はもちろん、看護師・薬剤師など幅広い職種の方に読んで欲しい、実践書です!
そして売り場担当のイチオシはこちら!
『終末期ディスカッション』
まずは出版社のサイトにあるサンプルページ、
序:医療従事者,非医療従事者,すべての方へ 近い未来のあなた自身かもしれません
をお読みください。
かなりショッキングな内容です。でも自分の身が、家族がそうなる可能性は誰しもあるのです。自分には関係ない話ということにはなりません。
もし同じ事態が訪れた時、私は三篇の中で描かれている主人公のように苦悩するでしょう。自分はよくても家族の感情は同じとは限りません。そして、健康な時に本人が望んでいたとしても、いざその状況になった時に気が変わっているかもしれません。でも、意思の疎通が取れない状態では本人がなにを思っているのかはわからない。それを知る術もないのです。
終末期医療は延命をするか、しないか。
その二択を選ぶ際、感情論だけではなく、倫理的な問題や、法律的な問題も関わってくる難しい分野です。
この本は、患者と家族が「これでよかった」と思える意思決定支援に向けて必要な考え方を身につけることをゴールとしています。
全編対話スタイルをとり、豊富な事例を挙げて解説するだけではなく、あわせて「患者さんとご家族へのメッセージ」を掲載。
全ての医療従事者、非医療従事者に有用であり、終末期医療の考え方を学び、現場で活用、実践できる一冊です。
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