この医学書・看護書がすごい!2020【南山堂】
この企画はなんだろう?と思った方は、まずはこちらをお読みください。
月刊誌「治療」「薬局」そして、レシピプラスでおなじみの南山堂さん。
その南山堂営業担当オススメの本はこちらです!
『プライマリ・ケア 外来診断目利き術50』
見開き二ページで各診断がまとめられていますが、A4版という大判なだけあって情報量が多め。あちこちページをめくる必要がなく、診断に至るまでの思考プロセスがパッと見て把握できるのはとても便利なのではないでしょうか。
開業医のことは開業医が誰よりもわかる。開業医による開業医のための指南書です。
そして、売場担当である私のイチオシはこちらです。
『まるっと! アドバンス・ケア・プランニング いろんな視点で読み解くACPの極上エッセンス』
アドバンス・ケア・プランニング(ACP)とは、将来どういった医療やケアを受けたいのか、患者さんを中心としてご家族をはじめとしたまわりの近しいひと、医療従事者が話し合いを繰り返して今後の意思決定を支援するプロセスのことを指します。「人生会議」とも呼ばれているものです。
そのアドバンス・ケア・プランニングの本はここ最近、他にも何冊か発刊されました。しかし、急速に普及したことで生じた問題点をACPの功罪としてとりあげている点で、この本は一線を画すると思います。
そもそもACPはケアの中でも特に扱いが難しく、精神的なところに働きかける事柄であるからこそ、ケアをする側は本質の理解を深めることが重要となってきます。いかに患者さんが望んでいることを引き出せるか、一筋縄ではいかないこともあるかもしれません。
なにしろ、人生というものはひとそれぞれです。だから、まるっと!なのです。
まるっと!という言葉がタイトルにつけられている通り、疾患別、シチュエーション別、ライフステージ別、職種別と様々な視点で読み解いています。多岐にわたることで、対処の仕方も増えていくというわけです。
その極上のエッセンスが詰まったこの本は、きっとあなたの手助けをしてくれる一冊になるでしょう。表紙のデザインが可愛いのもほっこりします。
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