この医学書・看護書がすごい!2021【中外医学社】
今年もたくさんの新刊が中外医学社さんから発刊されました。相変わらず装丁デザインが好みです。新刊が入荷するたびに楽しみにしていました。
さて、中外医学社営業担当イチオシの本はこちら!
『行ったり来たりでよくわかる 機器から入る人工呼吸器管理』
まずは営業担当の推しポイントをどうぞ!
タイトルの『行ったり来たりでよくわかる』。これがこの本の大きなポイントです。わからないことを調べている時に迷子にならないようこの本は作られています。
わからないと思って該当ページを読んでも、そこにさらにわからないことが書いてあったらどうでしょう。わからないことを調べているのに、ますますわからなくなるのはストレス以外のなにものでもありません。投げ出したくもなってしまいますよね。
でもこの本は、すべての専門用語に参照ページが付いております。
これはPC書でよくある『逆引き』よりもさらに便利な作りです!すごい!
自分が知りたいところから読み進めていき、そこからつながる知識をたどって行ったり来たりしてください。それがこの本の醍醐味なのです。
そして売り場担当、イチオシの本はこちら!
『器質か心因か』
私が尾久先生を知ったのは、『仮病の見抜きかた』國松淳和著(金原出版)でした。各章のタイトルの下に置かれている言葉に撃ち抜かれたのです。
センスとリズムのいい言葉は頭に残ります。それと同時に序文で國松先生が触れられていた「シャルコー先生」「器質性」「心因性」という単語も記憶の片隅に残っていたのでしょう。なので、こちらの本が中外医学社さんから発売になると知った時、思わず「あっ!」と口に出していました。聞いたことある!と。
しかも、あっ!となったのはこれだけじゃありません。
表紙カバーの下のデザインを確かめる癖が私にはあります。この本も軽い気持ちでカバーを取って、なにこの装丁!と驚きました。黄色と黒の二色刷りのシンプルな表紙ですが、思わぬところに仕掛けが仕込まれていたのです。
A5変形というサイズですが、本文の文字組みを見るとなるほどこれは変形サイズなくしてはできないつくりでした。全般通してセンスがいい。これに尽きます。そして、所々に挟み込まれる尾久先生自身による注釈に軽妙さが混じるのがまたいいのです(ミルクボーイはずるい。あと、怪物と戦うヒーローのくだりのところ)。
どうぞ身構えずに読んで、尾久節を満喫して欲しい。そんな一冊です。
そして!
なんと新刊が出ます!(出ました)
こちらも併せてぜひどうぞ!
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