ハコヅメ別章アンボックス10話感想 ※ネタバレあり※ ~ハコヅメ!に戻る前に~
モーニングで連載されていた、ハコヅメ!別章 アンボックス最終話、明日配信分から、いつものハコヅメ!に戻る数時間前だけど、いったん気持ちの区切りをつけておきたくて、遅まきながら感想を書きたいと思います。
※以下、ネタバレあり※
今回は、生安と源山田ペア、エースペアから見た、大山事件(と勝手に名付けます)の話だったのだと。
源、前の打ち上げの時には、エースペアに対して川合に当たるほど苛立っていたのに、あら?今回は素直じゃない?
(140話の川合の「心をえぐるズバッと」は、ハコヅメ愛読者の子どもとも流行語中です)
というか、穏やかにけん制し合ってる感じに見えます。
今後どうなるのか・・・。
そして、心配していた西川係長、カナの「こともなげ」の顔と噴き出す益田君の次のページ
えッ?!夜中にでかい声出ました。
やせ細った西川係長とあの薄いタッチ。
7話のカナのあのシーンが浮かんでしまって、係長・・・となってしまいました。
後から見返すと、カナのあのシーンは問題部である頭の部分は薄く、下に行くほどはっきりとした輪郭を描いていたのに、係長は全体が薄い・・・。ページが進んでも。
生きる者と死に近づいている部分が、はっきり分かれていて、カナが係長のベッドに座ったコマなんて、「これからも生きる者」と「死にゆく者」のくっきりとした区別をつけているようで、何回読んでも、泣いてしまいます。
今まで、お付き合いで美術館に行ってもよくわからない、で帰ってきてしまったのですが、アンボックス!の原画全て公開する催しがあれば、行く。そして、駐車場と同じ時間課金制でも行くし。
ただ、出口には、川合先生の絵を飾っておいてくだせえ。日常に帰れないです。
話は戻って。
怒涛の幹部の名台詞。
副署長、ここにきてそのセリフ惚れてしまった。
課長のパワーワード。
生えた野菜をもしゃもしゃしてた宿舎の話の「家族みたいなもんだ」ってことなんでしょう。
副署長はお父さん、署長と生安課長は親戚のおじさん感。
そして、カナのアンボックス。
いやー、これは、その重さを山田が引き受けて、またハコに戻ると思っていた。
ラストの衝撃からずっと考えていたけど、
7話のカナから(1話目最初のランニングシーンでの山田が盾を持って走ったように)カナが踏ん切りをつけるまでは山田が支えて、
自分の能力で「不作五人衆」を率いて警察学校を卒業したように、カナは自分の能力や考えで生き方を決めたのだと思います。
山田を脅して黙らせたかはわからないけど。
で、頭に浮かんだシーン、どこだっけ?と思って読み返したところ、4巻にありました。
卒業を祝う横井教官に「不作五人衆そろって卒業するのが私の目標でしたので」の後に、横井教官のお顔があるのですが、
最初の話に出てきた警察官を持っている横井教官が「卒業」=「退官、若しくは、自分の人生を歩く事」思っていたから、横井教官が自分の手を離れるカナに、「超がんばれ!」と言ったと思うのです。
(源も「同期全員と退官式に・・・」と話しているシーンがありました)
大学に入ったとき、自分とは違う道を選んだ私に、親が「選んだ道だから頑張れ」と泣きながら送り出してくれたことを思い出して、子どもが引くほど号泣しました。
さらに、カナが作り上げてきた人間関係が、あの追いかける人たちなのだろうな。振り返ったら、決心が鈍っちゃうのかも。
あ、横井教官には振り返ったのか。
おまけぽくなりましたが、五十嵐記者。カナの功績を遺族が理解していることを伝えて欲しい。「声なき人の声」の中には「警察への感謝の声」も含まれていると思います。今はマスコミがわざと報道していないのでは?と思うこともあり。
アンボックス、10週間、次を読みたいって気持ちでいたし、内容も濃かったし、既出のハコヅメ!にここに関連する話が合ったような、って何回も読み直したし、読めてよかった。
私にとっても、濃い10週間でした。泰三子先生、お疲れ様でした。
長くなりましたが、後3時間で始まる「いつものハコヅメ」、楽しみなような怖いような。いや、ここから通常回始めれる泰先生、すごい。