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人とペット。アルエと過ごした10年間②

2021年3月31日。10年一緒に暮らしたミニチュアシュナウザーが突然亡くなりました。急すぎる死を受け止めきれてないですが、私がアルエにしてあげられることは、生きていた証としてアルエのことを書くことぐらいです。まだ辛くて悲しい。でも、アルエのクッキーのような匂いを忘れてしまう前に10年間の思い出を書いていきたいと思います。

前回のお話

ミニチュアシュナウザーを飼いたいとペットショップで話をすると、その時ちょうどミニチュアシュナウザーの子犬がおらず、入荷待ちになると言われました。それもブリーダーさんのところでいつ子犬が生まれるかわからないので日にちは約束できないとのこと。私達は待つしかなく、1ヵ月以上かかるつもりでペットショップからの連絡を待ちました。

いつ連絡があるかわからないですが、飼うと決めたので夫と名前を考えることに。ペットショップにくるのがオスかメスかわかならなかったので、オスでもメスでも両方違和感のない名前にしたくて、あーでもないこーでもないと毎日考えていました。そして夫が「アルエはどうかな」と言いました。アルエは夫婦で大好きなBUMP OF CHICKENの曲名で、うちの子にピッタリだしオスでもメスでも大丈夫な名前だと思い、家に向かい入れる前に名前が決まりました。

数日後ペットショップから連絡があり、ミニチュアシュナウザーが2匹くることになったので両方見て決めて欲しいという話でした。1ヵ月以上待つつもりでいたので、私達は喜んでペットショップに向かうことに。

ペットショップで対面したのは、オスとメスの子犬1匹ずつでした。2匹とも生後2〜3カ月程度の子で、オスの子犬はメスの子犬より一回り大きくとても人懐っこい性格の子でした。触った途端短いしっぽを振ってかまってアピールしてくる子ですごく可愛い! と思いました。それに比べてメスの子は小さい体格で、抱っこしても反応が薄く「今すぐこの子連れて帰りたい!」と思わせるタイプではなかったです。

その場でどちらがいいか即決できず迷っているところにペットショップの人は「男の子のほうが大きくなっても人懐っこい子が多くて可愛いですよ」と言ってきました。女の子は大きくなるとあまり甘えん坊ではなくなるとも言われたような気がします。そんなの人間と同じで個体差があるので、今ならそんなことに惑わされないですが、当時は何も知らなかったので、そうなのかぁ。どうしよう。オスの子犬がいいのかな。と思いかけてました。

確かにオスの子犬は今でもしっぽフリフリしてるな。と思ったんですが、私はどうしてもメスの子犬が気になります。というのも、アルエという曲名は、エヴァンゲリオンの綾波レイの歌だという説があり、暗くて自己アピールが苦手な女の子の歌でした。それが、どうしてもメスの子と重なって見えて、私はメスの子を連れて帰りたいと夫に言い、夫が了承。わが家は元気のないメスの子犬にアルエと名付けて家に連れて帰ることにしました。

つづく

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