かわいそう

今から6年前

癌宣告。手術、抗癌剤、放射線治療の3大療法を行なった。

この一年間で、一生分言われたのではと思うくらい「かわいそう」この言葉のシャワーを浴びた。


私は「かわいそう」なのか。


この言葉の後には、何故か健康自慢。


上から下に見下したように感じて、言葉のアレルギーが出そうになった。


不思議と家族や友達、私の身近な人からは一度も言われた事がなかった。


祖母がよく「言葉は言霊」ってよく言っていた事を思い出した。


言葉って難しいな。時には勇気づけ時には傷つける。



今は、右腕の血管炎を見られると必ず

「どうしたの」

「抗癌剤での血管炎です」

この後にはお決まりの「かわいそう」


かわいそうの免疫力もつき、演技力も備わった。



オロオロと座り込み「私ってかわいそうな少女なの」って、悲劇のヒロインを演じる。ここで、お互いに大爆笑。

悲劇が喜劇に…


強くなったな~。なんでも笑いに変えられる力がついた。

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