2023年に購入した駒の話
2023年はいろんな駒師や書体の存在を知り、その製作への姿勢や造形の美しさに魅了された。その結果、駒収集の資金確保のため将棋関係の課金をほとんど止め、小遣いのほとんどを注ぎ込むことになってしまった(小遣いアップを切に願う)。おかげでいくつかの駒を購入することが出来たので記録しておく。
鷹山作 錦旗書 彫埋駒
1月購入。初めて購入した彫埋駒。オークションで彫駒か彫埋駒か明記されておらず一か八かで落札。初め触った彫埋駒のしっとりした手触りに感動した。
竹風作 源兵衛清安書 彫駒
2月購入。竹風工房を見学させていただき地元の駒師の作品を所有したくなり購入。中古品なので自分で磨いた結果、飛車を研磨しすぎて字が細くなったのが悔やまれる。源兵衛清安は四大書体の中では影が薄い印象だが、私は「将」の書体がかなり格好良くて気に入っている。伊藤真吾先生の指導対局で使っていただいた駒。現在メインで使用している。
竹風作 昇龍書 彫駒
5月購入。竹風師といえば巻菱湖か昇竜が私のイメージ。竹風駒は既に持っていたが、オークションであまりの安さに衝動落札。この記事を書いていて気づいたが淇洲書ベースの昇龍書なのに駒尻が2代目竹風なのは何故なのか…何故…なのか。
法雲作 魚龍一字 彫埋駒
8月購入。魚龍一字は勝仙師の海燕書に並んで好きな書体。彫り駒でよかったし、知らない駒師の作品だし、予算オーバーだったが思い切って購入。手にしてみると大振りの一字駒で迫力があるしとにかく見易いし、とにかく格好いい。現在は時間に余裕がある時に2寸盤とセットで使用。
1年で4組の駒を購入。「使われてこその名駒」と言われると耳が痛いが、色んな駒を眺めたり磨いたりするだけでも癒されるのでやめられそうにない。なにしろ来年は製作依頼をしている駒が出来上がる予定だし、いつかは竹風作巻菱湖書の盛上駒を手に入れたいと目論んでいるくらいだ。
2024年も好きな棋具に囲まれて将棋を楽しめたらいいと思う。
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