大きな原因


修斗初代ヘビー級チャンピオン エンセン井上さんと喧嘩教えます。渡邊会長

大便が真っ黒になっている、イカスミのスパゲッティを食べた 翌日のようだった。
念の為、近くの内科に行き診察を受けたところ、「疲れからくる、便の異常だとは思いますが一応、大きな病院で看てもらってください」 との診断「まぁ大丈夫だろう」と考えて、稽古を続けていました。
毎日、便の異常は続き、それとともに、疲れが取れず、倦怠 感、身体のだるさが続きまし。
自分ももう還暦を過ぎて無理の出来ない身体になってしまったん だなと感じていました。

翌日、朝起きると左肩から指先まで微妙な痺れを感じた、おま けに足の指から半身が痺れていました。
「またか......」自分は五十歳の時に脳梗塞を発病して、一週間ほど入院をしたことがあります。
その時には、運良く運動を司る神経には何の障害もなく、この十 年間、普通の生活と格闘技に没頭することができました。

「まぁ今度も平気だな」と気楽な気持ちで、近所の脳神経外科 に看てもらいました。まずはCTスキャンで脳の検査、結果はやはり脳梗塞の再発。
今回は便の異常もあったので、腹部レントゲンもやってもらいました。

前回もお世話になった主治医のI先生より入院の勧めがあったが、新入会者の約束があったので、入会の手続きだけ行い一旦帰り準 備をして自宅から五分ぐらいの森山記念病院に。

相部屋が空いていなかったため、個室に入れました。
そういうときでも一番気になるのは貧乏人の性か、医療費やベッドの差額料金のことです。
「先生、この部屋一日いくらですか?」
恥を忍んで聞いて見ると「重松さん、大丈夫ですよ、病院の都合 でここに入っているのですから、相部屋と同じです」
「相部屋でいくらですか?」
「一日一万円の消費税、あと食事代は別です」
心の内で叫んだ(たっけー)つまりココにいるだけで、月三十万 円飛んでいくと言うことです。
全く貧乏人は病気にもなれないなと思いながら個室に入りました。
暫くすると脳神経外科のI先生と一緒に内科のドク ターがやってきました。
いかにも、バツの悪そうな表情から、余り良い通達ではないなと覚悟して聞くと「重松さん、はっきり申し上げます...... 肝臓細胞癌です」 「肝臓?細胞?癌?」聞いた時の感想は、「とうとう来たか」でした。

三十歳の時、外国で試合をして、止血止めか何かを打たれ、三ヶ月後に発病した「C型肝炎」という感染症。
顔面が真っ黒に変色して、眼には黄疸が出ていた。
「まぁ無理をしないで寝ていれば治るだろう」自分は気楽に考えて 街の何の設備もない個人病院に入院をしていました。
そのときには丁度、正月をはさんでの入院だったので、暇を持て余していたのを、覚えています。
当時、肝炎の知識がまだ余り知られていなく、この時にも個室に入れられ
自分だけ使い捨ての食器を使用させられました。
正月明けに主治医に呼ばれ今後の治療方針を伝えられました。

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格闘作家  重松 榮
こんな、駄文を読んでくださり貴方は仏様ですか?