【三麻】サンマにおける字牌の扱いはヨンマと違う!?
この記事の中で、サンマは役牌バックになるケースは少ないですよ、というお話をしました。
その前提を踏まえた上で、今回は
サンマにおける字牌の扱いはどうするべきか、
ヨンマの切り順との違いとは?
というお話をしていきます。
最序盤の切り順について
東場の南家で配牌がこれだったとします。
数牌に連続形があって、とっても良い配牌です。
さて、良い配牌だーーーーー!
と言って字牌を適当に切ることなかれ。
実はサンマにおける字牌の切り順のセオリーというものがありまして、それに則って切っていかなければならないんです。
その1回だけだと成績に直結するケースは少ないかもしれませんが、こういうシーンは1日打てば何度も訪れますし、他家の状況に依存しない法則でもあるので、こういったちょびっとの得を毎回積み重ねる方が難しい何切るとかを正解するよりもよっぽど成績に影響します。
切り順に関してはもうルールみたいなものなので、身体が勝手にその順番で切ってくれるくらいになる状態が理想です。
では、サンマにおける正しい字牌の切り順とはどういったものなのでしょうか?
結論を先にお伝えします。
ヨンマの字牌の切り順は
◯オタ風→役牌→自風
です。自分の手牌がタンピン系でまとまっている手牌のときは、他家に鳴かれる前に・重ねられる前に切ってしまおう、という思考で
◯役牌→オタ風→自風
になる場面もありますね。
サンマの字牌の切り順は
◯自風→オタ風→役牌
です。また、役牌は1枚切れと生牌があったら1枚切れから切ります。
ちなみにマンズがあれば字牌の前にマンズを処理します。
それでは、そうなる理由を説明していきます。
役牌バックが少ないということは、
『鳴き始め』として動きにくい牌を先に処理するべき。
例えば、南家でこんな感じのめちゃくちゃ良い配牌が来たとします。
白をポンしたらすぐに1-4-7pの三面張待ちです。
白から鳴けなくても、ピンズが埋まって西と白のシャンポン立直はすぐに打てそうなので、これをドラバックにするにはさすがに勿体なくて鳴ける人は少ないですよね・・・
ポンテンじゃなくても、これくらいの手牌ならオタ風の西から鳴く人は少なそう。
こんな感じのホンイツがそこそこ見えるような手牌でも、白から鳴く人はいると思いますが、オタ風からだと鳴かない人もいそうです。
このように、ホンイツという全体役が色濃く見えていない手牌や、役牌が暗刻という役の保証がある手牌でない限り、オタ風の字牌からポンして役牌バックに構えるケースはかなり少ないです。
しかし、上記の3つの牌姿は役牌から切られたらポンして手牌を進めると思うんですよね。
上に挙げた3つの牌姿の2番目の手牌を例にします。
東家がオタ風→役牌と切った場合は1枚目の西からは発進しづらいので、2打目に切られた白から鳴いて↑の状況になります。
南家視点で見ると、ポン材として優秀な西が1枚切れなのが痛い(´・ω・`)
こちらは東家が役牌→オタ風と切った場合。
白からなら元気にポン発進するので、すでに両面テンパイが組めました。
東家視点で言うと、字牌の切り順を役牌→オタ風をしてしまったばっかりに2巡目にして南家に両面テンパイを入れさせてしまいました。このように、役牌から切っていればテンパイを入れさせてしまう手牌を、オタ風から切ることによって一手遅れにさせる効果があります。
サンマの自風の優先順位
ヨンマ:オタ風→役牌→自風
サンマ:自風→オタ風→役牌
サンマでは自風が一番最初になる理由としては、
『自風というのは他家2人にとってのオタ風』だからです。
オタ風=発進しづらい牌
なので、一番鳴きづらい牌から切っていきましょう、という思考ですね。
ちなみに、ヨンマにおいて自風が最後尾になる理由としては、
・役牌が暗刻になった際の1飜の価値が大きく、対子だった場合も他家にとってのオタ風なので優先的に場に切られやすい。(攻撃面)
・自風と役牌での放銃時打点が自風のほうが1飜分安く済むこと。(守備面)
の2点によるものだと思います。
サンマにおける1飜の価値はヨンマと比べて低いので、それよりも他家からの鳴かれにくさという点を優先するため、自風が一番最初に切られる牌になります。
役牌の1枚切れと生牌に関して
役牌の1枚切れと生牌の順番に関しては
1枚切れ→生牌
の順番で切ります。
1枚切れというのは、他家がその役牌を持っていない、もしくは鳴けるほどまとまった手牌ではないのでスルーしたため鳴かれなかった牌になります。
(切られたあとに重ねたケースは除く)
なので、これを切ることで他家の手を進めてしまうことは少ないですよね。
そもそも、サンマは1枚切れの字牌が鳴かれるのがヨンマよりも少ないです。サンマは牌の種類が少ないので組み合わせ上、元から対子のケースが増えますし、孤立の字牌を残して数牌を切っていって、字牌を重ねて高い手を狙いにいくような進行がヨンマよりも少ないのが理由です。
生牌はまだ未知の牌なので、これを切ることで他家に鳴かれて手を進めさせてしまうかもしれません。
親番でめちゃくちゃなチャンス手です。
ヨンマであればチャンス手なので他家に重ねられる前に、もしくは手が整って鳴ける形になる前に、役牌を処理する打法で生牌の白を切る人も多いと思います。
しかし、サンマにおいてはここも基本に忠実に
1m→中(1枚切れ)→白(生牌)の順番での処理になりますね。
南家の手牌から、白から切った未来と1mから切った未来の比較を想像してみてください。
「麻雀は選択と抽選のゲーム」です。
選択の部分はプレイヤーに与えられた権利です。
字牌の切り順はとっても地味だけど、その小さな得の積み重ねという選択が成績の向上に繋がっていきますので、サボらずやっていきましょ!
中盤における生牌字牌と中張牌の切り順についても書きたかったけど、長くなったので今日はここまで!
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