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【重要】同じに見えて全然違う、副露者がターツ落としをしたときのテンパイ率について

今回の記事では副露者のターツ落としについて、
・鳴いてターツ落としが始まったのか
・鳴いてターツ落としが完了したのか
でテンパイ確率が大幅に変わりますよ、ということについて書きます。

言葉だけ聞いても分かりづらいと思いますので、こちらの画像をご覧ください。

役牌をポンしている人がチー出し4m、次巡2m手出し

Aはチーして4m切り、次巡に2mが手だしされてカン3mターツが払われました。カン3mターツを払うとき、鳴いて4m切りだったので、こちらは「鳴いてターツ落としが始まった」ケースです。

役牌をポンしている人が4mを手出しして、チー出し2m

続いて、Bも同じくチーをしてカン3mターツを払っているのですが、こちらはAと違って4mをすでに切っている状態でチーをして2m切りです。鳴いて2m切りのタイミングでカン3mターツが払い終わっているので、こちらは「鳴いてターツ落としが完了した」ケースになります。

AもBもチー出しを見ていない限り河の見た目としては同じですが、この2つで副露者の聴牌率が大きく変わります。

それでは、今度は副露者視点で見てみましょう。

画像をご覧ください。

中をポンしている状態で、7mをツモり良形ターツが揃いました。ターツオーバーなので1手進んだら愚形の24mターツを払っていく進行になります。ここまではAもBも共通です。

(Aの場合)

1pチー出し4m

ここで、上家から1pが切られました。1pをチーして4mを切ります。鳴いた段階では2mが浮いた両面×2のイーシャンテンで、58mか58sを引いたら2mを切って聴牌です。ただ、2mは不要牌なので、聴牌する牌以外でも2mより安全な牌や、イーシャンテンが広くなる牌を持ってきたら2mと入れ替えることになります。

(Bの場合)

両面が埋まって1手進みました。カン3mターツを払うので4mを手だし。

8sを引いて4m切り

次巡に上家から1pが出たのでチーして2mを切り、58mのテンパイとなりました。

チーしてテンパイ

こんな感じで、副露者のターツ落としに関しては
・鳴いてターツ落としを始めたのか
・鳴いてターツ落としが完了したのか

で大きな違いがあります。

鳴いてターツ落としが完了したケースはテンパイ率がぐっと上がるので注意が必要です。

鳴いてターツ落としが始まったら「いまのうち」チャンス!

さきほど、Aの場合は鳴いた段階では2mが不要牌として残っているので

1,ターツが埋まって1手進む
2,イーシャンテンが広くなる牌を持ってくる
3,余剰牌(2m)より安全な牌を持ってくる

となる牌を持ってきたら2mと入れ替えになると書きました。

2mが切られたパターンのうち、相手に聴牌が入っているのは1の「ターツが埋まって1手進んだとき」だけで、2と3はまだイーシャンテンです。

両面×2イーシャンテンなので1の牌は4種類ですが、2は7種類(67m467s23p)です。3は河次第ですが仮に字牌が2mより安全ならそれだけで7種類あるので、数牌の現物も含めれば2と3のパターンで2mが切られるケースは、1と比較して結構たくさんあるな、ということが分かります。

表現を変えると「2m手だしのタイミングで1手進む牌を引いていない限り、まだイーシャンテン」と言えます。

そのため、チーして4mが切られた瞬間は分からないですが、次に2mが手だしされてターツ落としが見えたら大きな情報になります。

もしまだ自分が戦いたい手牌で相手に切りづらい牌を所持している場合は、2m手だしのタイミングで

2,イーシャンテンが広くなる牌を持ってくる
3,余剰牌より安全な牌を持ってくる

を引いてきたことに賭けて「いまのうち!」と危険牌を処理するチャンスといえます。こういったターツ落としの瞬間の、聴牌が近いけどイーシャンテンの可能性が高い期間を「いまのうちチャンス」と言います。(命名:塩澤)

現状でも鳴いてターツ落としが入っているような「聴牌か、聴牌に近い状態」ではあるので、もう1回手だしが入ったらさらに聴牌率が上がってしまいます。押し返したい手牌の場合は「いまのうちチャンス」に賭けてみるのも手だと思います。

ただし、当然ですが普通に1手進んで2m切りで聴牌していることもありますし、鳴き読みの記事で紹介したヘッドレス系イーシャンテンからのチーテンで「単騎コロコロ」しているケースもあります。

また、チーして聴牌した後に2mが空切りというケースもあります。そういった可能性を考慮すれば2m切りで聴牌していることもそれなりにあるので、あくまでも自分の手牌価値と相談しつつ「いまのうちチャンス」をするかどうか判断する必要があります。

(補足1)
仮に2m切りの後に場に3枚切れの字牌のような完全安牌が手だしされた場合は


1,ターツが埋まって1手進む
2,イーシャンテンが広くなる牌を持ってくる
3,余剰牌より安全な牌を持ってくる

これのうち3のパターンが激減し、相対的に1の確率が上がります。逆に、2mとそこまで危険度が変わらないような数牌が手出しされた場合は、その2mと入れ替えた牌よりも更に安全な牌を引いた3のケースもあります。2mの後にさらに手出しが入った場合は、その牌の危険度にも注目してみましょう。

(補足2)
Bのケースについては「1手進んで4m切り」という仮定の話でしたが、1手進む牌ではなくフォロー牌を引いたという可能性もあります。

5ブロックにする4m切り

この場合、14pや58mをチーして2m切りでも聴牌ではなく完全イーシャンテンなので、Bの進行でも必ず聴牌しているというわけではありません。なので、「聴牌か形の良いイーシャンテンは入っているな~」くらいに思って対応するのが良さそうです。

まとめ

・チー出しでターツ落としが完了したらテンパイ率が高い
・チー出しでターツ落としが始まったら、ターツの2枚目が手出しされた瞬間はまだイーシャンテンのケースが多い
・チーしてターツ落としが始まったら、ターツの2枚目が切られた後は次の手出しまでが危険牌を処理するチャンス


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