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【読みの技術】ペンチャン外しの情報から通せる無筋とは

今回はペンチャン落としの情報から通しやすい無筋を紹介します。

園田プロの全体牌図作成くんを使用
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全体牌図をご覧ください。
下家からのリーチを受けています。
このリーチに対して切りやすい無筋があるのですが、一体なんでしょうか?
21pと89pという2つのペンチャン落としがヒントになりそうですね。

正解は「47p」の両面は通しやすい無筋といえます。その理由を解説します。

例えば、こんな牌姿があったとして、皆さんは何を切りますか?
12pと89pという2つのペンチャンの比較になりそうですが、89pは56pというターツで7pの受けがあるので、受けが被っている89pを切るのではないでしょうか?

そのため、全体牌図のような「何かしらのターツ選択(全体牌図での21p)があった後にペンチャン落としが入った」場合、二度受けになっているペンチャンターツと先に落とされた別のターツを比較して、二度受けになっているペンチャンが優先して残されることが少ないため、そのペンチャンと受けが被っている両面は通りやすい、といえそうです。

先ほどの牌姿はターツオーバーの状態でターツの選択になっていますが、

このような、89pを含めればターツが足りている手牌であっても、孤立牌が優秀であれば両面とペンチャンの二度受けになっているペンチャンは優先的に切られるターツのため、ペンチャン落としの前に3~7のような孤立牌が落ちているだけでも他の無筋と比較して打ちやすい牌と言えます。(ただ、こちらはターツ落としの情報に比べれば信頼度は落ちます。)

ただし、ペンチャン落としという情報だけでは不十分で、それ以外に留意するべき点があります。

それは冒頭の牌図では切り順が8p→9pという切り順でしたが、これが9→8の順番、特にターツ落としが続けて切られなかった場合は例外であるということです。

これは、
89pというペンチャンに6pを引いて打9p

68pに5pを引いて56pに変化
という手順なら47pターツが残っていても自然だからです。

このケース以外に、内側からペンチャンを払った場合でも
・赤589pと別の愚形ターツがあって、強浮き牌である赤5pを使うために2つのターツを払っている間に赤5pに6pを引いたケース

・一気通貫を見て2345689pのような形で二度受けであるペン7pターツを持っていたが、別の良形ターツが出来たので89pと払っていったケース

などは、何かのターツ落としの後に89pというペンチャン落としが入っても、受け被りである47p待ちになる可能性があるので注意が必要です。

確実に通る牌、というわけではないですが、リーチに対して手詰まりのときや、自分もあがりたい手牌のときに危険牌を押すための理由付けとして活用できる程度の根拠はあるかなと思います。

ターツ落とし後のペンチャン落とし、注目してみてください!

まとめ
・ターツ落としの後や使いやすい中張牌の後に出てきたペンチャンターツの二度受けに該当する両面は通しやすい

・9→8と外側から払ったとき、特に9と8の間に別の手だしや安牌のツモ切りを挟んだ場合は対象外


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