【三麻】全赤サンマで勝つために大事な3つのこと#3
1~2回目で三麻における三箇条の1を解説したので、
1,他家よりも「早く」「良形」を作る
2,しょーもない手から放銃しない
3,親番は誰か、を意識する。
今回は
2,しょーもない手から放銃しない
を解説していきます。
三麻で一番実力差が出る指標は
『放銃時シャンテン数』
1,の部分では、このルールにおいては平均打点が高いことやツモられたときの失点数やツモられる割合が多いことなどから、
アガることがめちゃくちゃ大事ですよ
と繰り返し書いてきた。アガることが大事ということは、
「放銃しても構わないからリーチや仕掛けに危険牌でも押した方が良いの?」と思う方もいるかもしれない。
ただ、それの答えはもちろんNO!
正確には
「自分のアガリが見込める手では押した方が良い」
というのが正しい回答となる。
では、自分のアガリが見込める手とは何か。
どんな手牌であれば立直に対して危険牌を押して良いのか。
アガリが見込める手とは?
考えるべき要素としてはいくつもあるが、一番大事なのは、
■自分がテンパイしているかどうか
これが何よりも重要だ。
麻雀はテンパイとイーシャンテンに大きな壁がある。
それは当たり前で、配牌をもらってすぐはまだ形が整っていないので、手が進む有効牌の種類がたくさんある。それが手が整ってテンパイに近づいてくるにしたがって、有効牌の種類は減ってくる。そのため、
イーシャンテン→テンパイ
のステップが一番大変になる。アガリの抽選を受けられるかどうか、というのはとても大きな違いなのだ。
■待ちの枚数が多い
これも非常に重要な要素である。
テンパイしていても、仮に場に3枚切れているカンチャン待ちでは危険牌を勝負するのには見合わないだろう。
たしかにテンパイしている状態なので、残り1枚の牌が出たりツモったりすることもある。しかし、勝算があまりにも薄い待ちでは危険牌を勝負して、放銃するかもしれないリスクを負うのは損になることがほとんどだ。
押し引きをする上ではもちろんこれ以外にも色々な要素があって、
■残り巡目
■残り筋
■放銃時打点(親か子か・華牌の枚数・ドラのポン・染め手など)
■点数状況
■(副露に対しては)聴牌している確率の高さ
■他家(立直者とは別のもう一人のプレイヤー)が押しているかどうか
などが挙げられるが、最初に挙げた2つが何よりも大事で、立直に対して掴んだ危険牌を押すか、オリる(回る)か、という選択をする上でとても重要な要素となる。(細かい項目については後日個別で記事にしていく予定)
どんな強者でも放銃してしまうことは当然ある。
ただ、強者が放銃するときの多くは自分もテンパイをしているときだ。
参考に、多少ルールに違いはあるが、天鳳の解析機能を使って何人かの三麻天鳳位と私の放銃時のデータを比較してみよう。
(ちなみにしょぼんnの三麻アカウントの多くは麻雀覚えたての大学生時代にプレイした私の成績ですw)
このデータから得られる情報として、強者と弱者を分ける数値が3つ挙げられる。
1,放銃時シャンテン数の違い
2,副露に対しての放銃率の違い
3,放銃時打点の違い
1,は今回の記事の冒頭にも書いた、一番成績に直結する部分の項目である。テンパイから遠ければ遠いほど
自分の手牌の価値は低くなる=放銃するのには見合わない手になる
ということで、この数値が悪い人はテンパイもしていないのにテンパイしている相手に対して押すという見合わない勝負をしているという証だ。
ただ、それなりに麻雀が打てる人であれば
「ノーテンから立直に対して危険牌を勝負する」
ことは少なくなってくる。
ではそれなりに麻雀が打てる人と成績を残している強い人
の差はどこに生まれるかというと、2と3の部分である。
立直というのはテンパイをしている宣言であり、明確な攻撃表示である。
相手が立直をしている以上、麻雀がある程度打てる人であれば
「自分が立直者に対して通っていない牌を切るたびに、放銃のリスクを背負っている」というのを覚悟した上で危険牌を勝負していく。
それに対して副露はどうだろう?
副露というのは立直と違って、テンパイしているタイミングが分からない。
そのため、相手の河や手出しツモ切りの情報から、速度を読み取る必要がある。強い人ほどその精度が高く、そうでない人ほどその精度は落ちる。
そのため、強者ほど相手がテンパイの時にはしっかりと対応し、非テンパイと察知しているときは「今のうち」と言わんばかりに将来危険牌になりうる牌を切っていく。逆に、そうでない人たちは相手がテンパイではないときに「もしかしたらテンパイしているかもしれない…」と思ってロンされることのない牌を手の内に留めて守備に回り、テンパイしているときには「まだ大丈夫だろう」と言って無邪気に、無自覚に、危険牌を勝負している。
この副露に対しての押し引きというのはかなり難しい部分で、それこそ
「そこそこ強い人」と「強い人」を分けるのはこの項目なのではないかな、とも思う。ある程度麻雀を知っている人なら基礎の牌効率ではそこまで差はつかない。また、めちゃくちゃ微差の何切るや何半荘に1回来るか分からないようなチンイツの複雑な待ち取りは、頻度自体が少ない上に多少間違っていても大きく成績に直結しない。
ただ、しょーもない手牌から切った牌で
「ロン!12000点」
と言われるのは、その半荘の成績にダイレクトに影響する上に、そういった放銃をしてしまう人は、ある程度のスパンでいわゆる「ぬるい放銃」を繰り返していると思う。
副露者のテンパイを察知するスキル、というのをここに書いていくとまた長くなりすぎちゃうので、別の機会で書いていきます。
まとめとして、この記事で言いたかった一番大事なことを簡潔に書くと
ロンと言われていいのは自分もテンパイしているときだよ
ということ!!
それでは次は
3,親番は誰か、を意識する
について書いていきます。
以前の記事も載せておきますので、まだ読んでない方は是非!
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