なぜ巷ではサンマが流行っているのか

最近、都内を中心に巷で新しく出店するお店の傾向に変化が現れ始めた。
3人麻雀、その中でも5の牌が全てドラになる全赤サンマのブームが到来しているように思う。

お店によって5の中にあがった際にボーナスが付く牌が入ったルールや、それが19牌に入っているルール、リーチ後にツモったらオールマイティ牌になるいわゆる白ポッチが入っているルールなどお店によって様々だ。

少しずつルールの違いはあるものの
・5が全てドラ
・ツモ損なし(子の満貫ツモは3000-5000)
この2つはサンマ店で、ある程度共通しているルールかなと思う。

そもそも、これまでは都内でサンマが打てるお店はとても少なく、天鳳や雀魂のような麻雀アプリやゲームでは、
赤が5に1枚入っていて
北が抜きドラ
ツモ損あり
というルールが割とオーソドックスなイメージだ。

サンマはマンズを1萬と9萬しか使用しないため、染め手などの高い手が出やすくなっており、ヨンマと比べるとあがり打点がインフレしやすいルールだが、巷で流行っているのは5が全てドラになるルールのため、それはもうバンバン高い手が出る。

それでは、なぜこんなに全赤サンマが流行っているのか。
理由はいくつかある。

1、1ゲームあたりの所要時間が短い
4人→3人になっているから1半荘あたりの局数は元々少ないうえに、インフレルールなのでトビでの途中終了がかなり増える。
そのため、短い時間でもゲーム数をこなすことが出来るし、回転が速いので待ち時間も短い。また、異様に連荘が続いて予想以上に長引いてしまった~ということも少なく、ちょっとした空き時間で遊ぶにはもってこいなのである。

2、参加できる局数が多い
参加できる局数が多いということは、めくりあいをしたり考えるシーンが多いということ。ヨンマでたまにある、早い先制リーチを受け続けて後手を踏み続ける地蔵モードみたいなことが少ない。

なんで参加できる局数が多いのかというと
・4人→3人になっているので上がれる確率も単純に1/4→1/3になっているためあがれる回数が多い。
・手牌が多少悪くても、牌の種類が少ないことから有効牌を引ける確率が高く、それなりに戦える手に育つことが多い。また、先制リーチを受けて多少回ったとしてもテンパイが復活しやすく、ベタオリになる局面が少ない。

じゃあなんでベタオリになる局面が少ないのか。
その理由としては、
・ツモ損なしのルールだとツモられた時の失点もそこそこ大きく、放銃を避けているだけだとジリ貧になってしまうためそれなりに前に出なければならないこと。
・牌の種類が少ないので筋の本数が少なく、また、リーチ後に切られる牌から出る情報量が多い。そのため、後手を踏んでも比較的安全な牌を切りながらテンパイの復活を目指せる。

こんなところであろうか。
みんな自分の余暇を使って遊びに来ているのだ。
限られた時間や予算の中で楽しいシーンや興奮する出来事が多いに越したことはないのだ。

3、高い手が出来やすい
元々のドラに加えて、全赤・華牌が入ることにより裏ドラを含めればドラが20枚入っていることになる。
それはもう満貫どころか倍満・三倍満などがバンバン出る。
染め手や役満みたいな綺麗な手も作りやすい。
そうなるとアドレナリンがじゃばじゃばと音を出して出る。
さらに、高打点が出やすいので箱下寸前からの大逆転みたいなことも少なくなく、勝負が最後まで分からないのだ。
また、トビ賞を採用しているお店も多いためトップ争いが出来なかったとしても、飛ばないようにする、という新たな戦いが始まるのでずっとやることがあるのだ。

こんなところでしょうか。
もっと言うと、お店を経営する側としても従業員が少なくても営業しやすく、人件費が抑えやすいというメリットなどもある。
逆になんで今まで流行ってなかったんだろうと思うくらい流行る要素がたくさんある。
どれくらいのペースかはわからないけど、今後も関東でサンマのお店は増えていくんだろうなぁ~。

私自身、サンマもヨンマもあるお店で働いているのですが、新しく来るお客様の「サンマが打ちたくて~」という人の多さにびっくりしている。

今まで全く打ったことが無かったこのルールを、9か月で1500半荘ほど打ったが、その中でなんとなくこう打てば勝てるのかな?という感じのものが見えてきたので、次回以降の投稿でそれを紹介していければなぁと思っています。まだサンマ打ったことがないよ!どうやって打つのか分からないよ!というサンマ初心者の方の参考になるようなものを紹介していく予定です。




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