【鳴き読み】②チー出しまたぎ待ちを消去する【チーテンを攻略する】
前回の続きです。
今回は河に切られている牌の情報から
「チー出し牌のまたぎを通しやすい」ケースを紹介します。
前回記事はこちら
ではさっそくいきましょう。
こちらの牌図をご覧ください。
下家が8pをチーして3s切りです。
こちらのポイントは2つ
・677pから7pを切って両面固定している
・その後ドラそばの3sがチー出しで出てきた
この2つの情報から3sまたぎの両面待ちは薄そうである、といえます。
それでは解説していきます。
下家が3sまたぎの両面待ちで聴牌していると仮定して、7pを切ったときの牌姿を再現すると
ここから7pを切っていたことになるわけですが、今回はドラが2sなので、南がポン出来たときにドラを使い切れるように3sの方を切って両面固定しそうですよね。3sを切っておくと南をポンしても7pが雀頭の14sテンパイになります。
このように、両面固定されていたターツが鳴きによって晒されたときはそれをヒントに読み進めることが出来る場合があります。
今回はドラそばの3sではなく677pの7pを固定していた、という情報から3sまたぎの両面待ちが出てこなさそう、といった推測が出来ました。
似たようなケースだと、58pが場にたくさん切られていて、14sや25sはそこまで切られていない、という状況でも同じように読むことが出来ます。
14s待ちと58p待ちで14s待ちの方が強い両面であれば、強い両面である14s待ちにしたいので、3sを切って14s待ちの方を両面固定しそうですよね。
なので、そういった場の状況で
「677pから7pが先に切られていて、8pチー出し3s」
といった動きがあった場合、3sは233や334と言った両面対子から切られた牌ではなく、チー出し牌のまたぎは通しやすいと言えそうです。
チー出しで出てきた3sは
こういったような弱い58pターツよりさらに弱いターツがあってそこを補強するために持っていた愚形フォロー牌であることが多そうですかね。
もう1つチー出し牌のまたぎが出てこなさそうなシーンを紹介します。
下家が8pをチーして打6sです。前巡には安牌の北をツモ切っているので、6sが関連牌であることは確定です。
今回のポイントはチー出しの6sが場に2枚切られていることです。
これで6sまたぎの両面待ちが出てくる場合は
こんな牌姿から北をツモ切っていたことになります。
6sが場に2枚切られているので6sを縦で使うことが出来ません。そのため、相方である2mをポン、もしくは暗刻になったときのために、東家と西家には無筋である6sを抱えて安牌の北を切ったことになるわけですが、これはさすがに北を残して6sを切りそうですよね。
なので、このチー出しで出てきた6sをまたぐ両面待ちになっていることはあまりなさそうです。
6sが2枚切れでも6sを持っていそうな牌姿でいうと、6sが愚形フォローだったパターンもそうですが
とかは自然に出てきそうですね。
(全体牌図の南家の河は一旦無視してください)
<例外>
相方の対子がドラだったときは万が一それが切られてポン出来なかったり、暗刻を逃したりすることが激痛なので6sが2枚切れとはいえ6sを両面対子の形で持っていた、ということはありそうです。
まとめ
・両面チーで晒されたターツが事前に両面固定されていた場合、チーして出てきた牌と比べてどちらが両面固定しやすいかをチェックする
・チーして出てきた牌が場にたくさん切れていた場合、両面対子のフォロー牌として持っているケースが減る
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