【鳴き読み】役牌バックを攻略する
今回はチー出しの牌によって役牌バックが否定できるケースについて書いていきます。
その前に、1つ前に投稿した記事が過去イチ伸びてくれたので貼っておきます。もしまだ読んでいない方がいましたら是非!
では本題に。
まずはこちらをご覧ください。
下家が8mポンをした後に2mをチーして打7p。仕掛けの絵面はタンヤオっぽいですね。安全牌の西を切って7pを持っていたので、7pは何かしら手牌に関連していそうです。とはいえ、自身は2900両面テンパイをしているので、基本的には降りる牌はなさそうです。
そこにドラの白を持ってきました。なお、白以外の役牌は枯れているとします。2副露で聴牌は入っていそうなので、仕掛けが白バックだった場合には最低でも満貫の放銃になってしまいます。さすがにドラだけは話が違うよ~、ということで降りてしまいそうな局面ですが、今回は白がロンされない理由があるので白を切ることができます。
ヒントは安全牌の後のチー出し7pにあります。仮に下家に白でロンされるとして、その場合はどんな手順になるのか逆再生して確認してみましょう。
2mをチーして7pを切る前の形がこちらです。
こういったイーシャンテンだったとすると、白は当たってしまいます。しかし、下家は前巡に安全牌の西をツモ切っています。
この手牌であれば西を残して7pを切りそうで、そこに矛盾が生じているため、役牌バックは否定できるといえます。
形としては白か5pが雀頭候補ですが、白バック以外で役が作れないので、白を暗刻にするか白と5pのシャンポン待ちにする必要があります。役牌バックのテンパイは「シャンポン待ちにならなければいけない」という制約があるため、両面チーした牌とは別ブロックで数牌を持つようなイーシャンテンにはならないからです。
仮に下家がタンヤオや役牌暗刻のような手牌であれば、
こういった2mをチーして打7pのテンパイとなるイーシャンテンになっていても自然ですが、役牌バックの場合は役牌対子とのシャンポン待ちにならなければいけないため、7pが機能するイーシャンテンの形がないといえます。
そのため、安全牌を切った後、チーしたターツとは別ブロックの数牌が出てきた場合は、役牌バックを否定できます。
この鳴き読みに関しては例外もあるので紹介しておきます。
チーしたターツが愚形だった場合
チーしたターツが愚形ターツだった場合は、愚形ターツを解消するために持っていた7pかもしれないので、当たる可能性があります。
このような手牌だった場合は、ピンズの連続形にくっつければカン3mターツをピンズの良形ターツと交換することが出来るため、役牌バックのイーシャンテンで7pを持っていても不思議ではないですね。
三色含みだった場合
このように、三色含みだった場合は役牌に頼らなくてもあがれるテンパイを組むことができるため、鳴いた牌とは別ブロックの数牌を所持していることもあります。
チーが1副露目だった場合
今回の例では、すでに8mをポンしているので7pが機能していない=役牌バックの否定、という推論でしたが、チーする前は面前だった場合は「リーチ」という役が付けられるので7pを所持していても自然です。
<補足>
役牌が暗刻のケースでは白が当たる可能性がありますが、今回は「役牌バック」についての記事なので除外しています。
こういったケースを否定できた場合、ようやくドラの役牌をさも安全牌のように切って「これは読みで通るからさっ」という感じでドヤ顔をする権利が得られます。
読み抜けしてドラが突き刺さった場合、ドヤ顔してしまって恥ずかしい上に満貫以上の放銃で普通に点棒的にも痛いので、例外のケースに該当しないか慎重に確認することをオススメします。
なお、ここまで「チーしたターツとは別ブロックの数牌が出てきた」ケースの話をしてきましたが、ポンテンだった場合や、チー出しの牌がチーしたターツのフォロー牌だった場合は自然に当たるので気を付けてください。
最近やったセットで私は「チー出しではなくポン出しのケース」でこの読みを誤発動させて、あやうく形式テンパイからドラバックに放銃しかけました。アブナイゼ
まとめ
・チーしたターツとは別ブロックの数牌が出てきた場合、役牌バックには当たらない
⇒鳴く前にチー出しの牌より安全度の高い牌を切っている場合に限る
<例外>
・両面チーではなく愚形のチーだった場合
・三色含みだった場合
・チーが1副露目の場合
<追記 1/30 >
Xで別の例外を教えてもらったので追加しておきます。34555m557p白白のような鳴いた方のブロックに変則3面張があった場合はありました。形的にはかなり限定的なのと形が良すぎて役牌バックになる仕掛けにならなさそうですが、トイトイ含みの遠目の発進とかなら一応あり得そうですね。