#28『”初めてのデートにド緊張”SHISHAMO「ひっちゃかめっちゃか」を語る』
今回は2020年1月29日にリリースされたSHISHAMO6の2曲目に収録されている「ひっちゃかめっちゃか」という曲について語っていきます。
この曲は簡単に説明すると、”好きな人の前だと緊張して本来の自分をだせなくなってしまう女の子”が描かれています。残念ながらMVはありませんがYouTubeにて音源がありますので載せておきます。
それでは語っていきます。
一番Aメロの歌詞
いきなりラップのような出だしで始まる曲ですがボーカルの宮崎朝子によると、ラップではなくおしゃべり部分として歌っているそうです。個人的に「あ~も~」が好きですね。
好きな人と初めての二人きりで、前日の夜から緊張し過ぎて眠れなかった主人公が描かれていますね。この気持ちは共感する人が多いのではないでしょうか。好きな人と二人きりで過ごせるのは嬉しいし楽しみだけれど、それよりも緊張が勝ってしまうということですよね。
具体的に出てくる「せっかくの料理の味がわからない」や「上手に笑顔作れてる気がしない」「なに話したらいいか分からない」というくだりもまた全て共感してしまいますよね。きっといつも通りの自分でいればいいのだけれども、好きな人の前だとなぜか気負ってしまって素が出せなくなってしまう感じが凄くわかりますよね。
「完成したのは箸袋の鶴」というフレーズもまた面白いですよね。間が持たなくて無意識に手が動いてしまう主人公が想像できてしまいます。またここの部分なんですけど、「完成したのは」とボーカルの宮崎がまるで掛け声のように歌った後にベースの松岡とドラムの吉川が「箸袋の鶴」と一緒に言うんですよね。そこも是非注目して聴いて欲しいですね。
一番Bメロの歌詞
「見つめないで 照れ臭いよ」からは目を見れないほどにその彼に恋してることがわかりますね。本当は目を合わせたいけれど、眩し過ぎて目を逸らしてしまう感じですよね。そして「君の前だと自信がないの」とこの主人公のはあまり自分に自信が持てていないタイプというのも読み取れます。
「情けないね いい歳こいて 初恋じゃあるまいし」というフレーズ。やっぱり、恋に年齢は関係なくドキドキする時はコントロールできない程にドキドキしてしまうということですよね。
「初恋じゃあるまいし」の後のドラムのドタドタドタドタという音が聴いていて心地いいのでここも是非注目して聴いてみて下さい。
一番サビの歌詞
「余裕綽綽」という言葉選びが妙に耳について良いんですよね。きっと主人公の女性は夢の中ではスマートに彼とやり取りをしていたのでしょうが、実際には目も合わせられないほどに緊張してしまって余裕がない状況だということがわかります。
二番Aメロの歌詞
好きな人と会う前にシミュレーションするのもめちゃくちゃわかりますよね。あらかじめこういう事話そうとか、こういうこと聞こうとか前もって頭の中で準備しておく感じですよね。
けれど、この主人公はいざ彼を目に前にすると頭が真っ白になってしまい思うようにデートができないでいるみたいですね。モテ仕草を練習したり、このデートに向けて友人にも作戦を練ってもらっていたけれど、初めてのデートは振るわず終わってしまいそうという展開になっています。
好きな人と二人きりになれると張り切っていたのに、上手く楽しい時間を過ごすことができないなんて、主人公としてはかなり辛い心境ですよね。
この後に間奏部分になるのですが、ギターの演奏が激しく凄くカッコいいものとなっています。こちらもよく聴いてほしいポイントです。
Cメロの歌詞
何も自分らしさをアピールすることが出来ずに気付いたらデートの時間に終わりが来てしまうなんて悔しくて仕方ないですよね。「君の眼に映った私はどんな女の子だった?」というフレーズは胸がチクっととしてしまいますよね。
最後のサビの歌詞
全く思い描いていたデートが出来なかったということですよね。
最後Dメロの歌詞
そして、彼からは初デートから2週間音沙汰がないという展開でこの曲は終わります。悲しいですよね。でも、主人公は「たくさん間違っちゃったもんね」と自覚しており仕方ないなと受けて入れているようにも思います。ただ、やっぱり好きだったことに変わりはないのでまさに最後のフレーズ「あ~も~」ということですよね。
まとめ
この曲は、学生時代というよりかはちょっと大人の恋を描いているように思います。好きな人と初めてのデートの時間を緊張して楽しく過ごせないで終わってしまった主人公が見事に描かれていましたね。デートの前日からシミュレーションするところや、いざ彼に会うと何を話したらいいかわからなくなるというシーンはとても共感してしまいますよね。一応女目線で作られていますが、男の人が聴いても共感してしまう一曲なのではないかと思います。
そして、先ほども書きましたがラップのようなおしゃべり部分を加えた一曲になっていてSHISHAMOにとって新しい挑戦をしたんだなということがわかります。ボーカルの宮崎朝子は、言葉をびっしり入れた楽曲を今までやったことがなく、タイトル「ひっちゃかめっちゃか」になっている感じのスピード感を描けたら面白いかなと思って作成したと答えています。
この曲を実際のライブで披露しているのを聴いた時に、この「ひっちゃかめっちゃか」の1番のAメロのおしゃべり部分を噛まずに歌いきることができるかみたいな話があって、どこかの公演で噛んでしまったというMCをしていました。確かにこの曲を演奏しながら歌いきるのは普通に難しそうですもんね(笑)。
最後にSHISHAMO ワンマンツアー2020春「今だけは天使みたいに大事にしてね」振替オンラインライブ!!! ディレクターズカットと題してYouTubeにてSHISHAMO6の楽曲のライブ映像がありますので載せておきます。今回の「ひっちゃかめっちゃか」は(48:36)辺りからです。
是非皆さんも聴いてみて下さい。
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