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宮崎で共に闘った選手たちの現在

今年でJリーグに参入して3年目となる。
入れ替えが激しいこのチームにおいては出会いと別れはよくあるもの。

Jリーグの日を前にこの2年間で共に闘った選手達の現在を見ていこうと思う。(一部JFL時代からの継続組も含む)
※現役選手の今季の成績は5月13日深夜時点でのもの

【現役】

J2

MF 前田椋介 (2021年在籍 現・水戸ホーリーホック)

参入初年度に行った数少ない補強の中で最も活躍したのがこの選手である。
後に出てくる千布一輝とのダブルボランチは強力で、前田は27試合に出場し4G7Aを記録。宮崎の初年度の躍進を支えた。
2022年からは梅田魁人と共に水戸に移籍。35試合に出場して瞬く間にチームの心臓となった。
今季からは背番号10を背負い複数年契約も勝ち取った。今最もJ1移籍に近い男かもしれない。

テゲバジャーロ宮崎公式より引用

FW 梅田魁人 (2020-2021年在籍 現・水戸ホーリーホック)

加入初年度の2020年にはJFLで新人王を獲得。勢いそのままにJ3の舞台でも衝撃的なゴールを見せつけ、二度月間MVPを受賞した。最終的に9G7Aをマークし、前田と共に水戸へステップアップ。
水戸加入後は中々結果を出せない日々が続いたが、6月12日の山形戦で移籍後初ゴールを決めた際はインタビューの際に男泣きを見せるほどの熱いハートの持ち主。
複数年契約を勝ち取り挑む今季は、昨年以上の結果を見せると意気込んでいる。

テゲバジャーロ宮崎公式より引用

MF 徳永裕大 (2019-2022年在籍 現・藤枝MYFC)

JFL時代の2019年にSC相模原から移籍加入。
加入初年度から活躍し続けチームのJ3参入を支えた。
J参入初年度となった2021年はチームのJリーグ初勝利を後押しする2点目をマークするなど28試合に出場し、右サイドを支えた。
背番号を10に変えた2022年は、本職では無いボランチで起用される等、苦しい時期もあったがチームを支え続け最終的に13AでJ3のアシスト王となった。
今季からJ2に昇格した藤枝MYFCに移籍したが、層の厚いチームの中で出番を掴む事が出来ない日々が続いている。

テゲバジャーロ宮崎公式より引用

J3

MF 渡邊龍 (2019-2021年在籍 現・ヴァンラーレ八戸)

F東ユースから日体大を経由して2019年に加入。
2年目の2020年には5Gを上げチームのJ3参入に貢献。
チームのJ3参入初年度はシーズン途中から左サイドの主力となり前年に続き5Gをマーク。
そのオフに八戸へ移籍。
八戸では先発17試合を含む27試合に出場し1Gをマークした。
監督が変わった今期は、ここまで途中出場3試合のみに留まっている。

テゲバジャーロ宮崎公式より引用

DF 新保海鈴 (2022年在籍 現・いわてグルージャ盛岡)

田中隼磨を父に持つ二世プレーヤー。
レノファ山口からのレンタルで在籍した。
高い攻撃センスと足の速さで左SBの主力として活躍。最終的に27試合で1G3Aをマークした。
今季からは盛岡にレンタル移籍。
愛媛との開幕戦では1G3Aと大活躍している。

テゲバジャーロ宮崎公式より引用

DF 大畑隆也 (2020-2021年在籍 現・カターレ富山)

渡邊と同じく日体大から加入。
ルーキーイヤーは試合に絡む事は少なかったが、2年目の2021年に後半戦からスタメンに定着。初ゴールも挙げた。
そのオフにJ2復帰を目指すカターレ富山に移籍。
昨年は27試合に出場し1年間定位置を維持した。
監督が変わった今期も開幕から出場を続け、既に1Gを挙げている。

テゲバジャーロ宮崎公式より引用

DF 綿引康 (2020-2022年在籍 現・SC相模原)

鹿体大を経て2020年に加入。
大畑と同じくルーキーイヤーは試合に絡む事は少なかった。
チームがJ3に上がった2021年は怪我もありながら右SBの主戦として活躍。
2022年も怪我に苦しみ前年より出場機会を減らし、そのオフに契約満了となった。
今季からは相模原に所属。
ここまで、出場停止となった試合以外全試合に絡んでいる。

テゲバジャーロ宮崎公式より引用

FW 藤岡浩介 (2017-2021年在籍 現・FC岐阜)

ファジアーノ岡山ネクストから2017年に加入。
高校時代以来となる宮崎の地で、九州リーグからJFL、JFLからJ3への昇格を経験した。
J3参入初年度となった2021年は、エースストライカーとして得点ランク2位(チーム得点王)となる10Gを挙げた
そのオフに岐阜に完全移籍。
昨季は、途中出場からハットトリックを達成するなど大活躍を見せ16Gをマーク。
今季は慣れないポジションでの出場もあり、ここまで1得点と苦しんでいる。

テゲバジャーロ宮崎公式より引用

MF 西田恵 (2022年在籍 現・奈良クラブ)

ツエーゲン金沢からレンタルで在籍。
高いドリブル技術とスピードで右サイドを駆け回った。
ゴールこそ無かったものの、21試合に出場し1Aをマーク。
オフに期限付き移籍期間満了と同時に所属元の金沢とも契約満了となり、今季からは奈良クラブに所属。
先日の対戦では恩返し弾を決めるなど、途中出場が多いながらも奈良の地でも持ち前の力を見せている。

テゲバジャーロ宮崎公式より引用

DF 奥田雄大 (2022年在籍 現・カマタマーレ讃岐)

徳島ヴォルティスからのレンタルで在籍。
181cmの長身とフィジカルの強さを生かした守備で、スタメン19試合を含む22試合に出場し最終ラインからチームを支え、攻撃面でも3Gをマークした。
オフに宮崎・徳島双方から満了となり、今季から讃岐に所属。
ここまで9試合全てでフル出場し見事主力の座を掴んでいる。

テゲバジャーロ宮崎公式より引用

MF 岡田優希 (2022年在籍 現・ギラヴァンツ北九州)

町田ゼルビアから2022シーズン開幕直前に加入。
そのルックスとプレーから一気に大人気選手となった。
ドリブル技術の上手さと左45度から放たれるコントロールショット(通称OKAzone、エリア31)は相手チームの驚異となった。
負傷離脱もありながら23試合に出場し最終的にリーグ5位タイとなる14Gを挙げた。
オフに北九州へ完全移籍。
今季はここまで9試合で3ゴールをマークしている。

テゲバジャーロ宮崎公式より引用

MF 千布一輝 (2018-2022年在籍 現・鹿児島ユナイテッドFC)

ヴェルスパ大分から2018年に加入。
ボール奪取力、ゲームメイク力、パスセンスの高さを生かしたプレーで宮崎の心臓として、宮崎のJ3昇格と参入初年度の躍進を支えた。
2022シーズンも怪我離脱がありながら28試合に出場し、時にはアンカーとして時にはダブルボランチの一角としてチームの苦しい時期を支えた。
オフに鹿児島へ完全移籍。
今季はここまでリーグ戦途中出場1試合、天皇杯県予選決勝の1試合のみと立場を掴み取る事が出来ていない。

テゲバジャーロ宮崎公式より引用

JFL

GK 伊東倖希 (2019-2021年在籍 現・レイラック滋賀)

F東ユースから鹿体大を経て2019年に加入。
3年間で公式戦出場は無かったものの真面目で努力を怠らない姿勢から人気があった。
2022年からMIOびわこ滋賀(現・レイラック滋賀)に在籍。昨季は4試合の出場に終わったが、背番号を「1」に変えた今季は開幕から正守護神の座を勝ち取りチームの躍進を支えている。

テゲバジャーロ宮崎公式より引用

DF 宮城雅史 (2021年在籍 現・レイラック滋賀)

京都サンガから2021年に加入。
豊富な経験とFWからDFまでこなせるユーティリティ性を持った選手で、参入初年度に行った数少ない補強であったが、ベンチ入りもないままオフに契約満了により退団。
昨年は夏まで所属先が決まっていなかったが、北海道リーグのBTOPサンクくりやま(現・BTOP北海道)にシーズン途中加入。6試合に出場したもののオフに満了となり退団。
今季はJFLのレイラック滋賀へシーズン途中加入。ここまで出場機会を得られていない。

テゲバジャーロ宮崎公式より引用

FW 儀保幸英 (2020-2021年在籍 現・沖縄SV)

FC琉球からレンタルで在籍。
2020年は14試合に出場しチームのJ3昇格に貢献。
レンタル期間を延長した2021年は序盤の3試合に絡んだのみで大きく出場機会を減らし、そのオフに宮崎・琉球双方から契約満了となった。
2022年から沖縄SVに所属。昨季は19試合に出場し13Gを挙げJFL昇格へ貢献した。
今季は現在4試合に出場している。

テゲバジャーロ宮崎公式より引用

地域リーグ・海外

DF 瀧澤修平 (2022年在籍 現・ジョイフル本田つくばFC〈関東リーグ1部〉)

水戸ホーリーホックから加入。
長身を活かしたヘディングの強さと豊富な経験で最終ラインに安定感をもたらした。
負傷者が続出した夏場以降にスタメンとして出場する機会もあったが、激しいレギュラー争いで定位置を確保することは出来ず8試合の出場に終わりオフに契約満了となった。
今季からは育成年代でプレーした関東リーグ1部、ジョイフル本田つくばFCに在籍。ここまで3試合に出場している。

テゲバジャーロ宮崎公式より引用

MF 三村真 (2021-2022年在籍 現・福山シティFC〈中国リーグ〉)

ファジアーノ岡山から2021年に加入。
数少ない補強メンバーの1人で21年はスーパーサブ要員として全20試合に途中出場。試合を決める1発をみせ、キャリアで初のシーズン複数ゴールを挙げる輝きを見せた。
昨季はスタメン出場もあったものの、出場機会を大きく減らしゴールを残すことが出来ずオフに契約満了となった。
今季から地元福山を拠点とする、中国リーグ・福山シティFCに所属。ここまで全試合に出場している。

テゲバジャーロ宮崎公式より引用

FW 薗田卓馬 (2022年在籍 現・ジェイリースFC〈九州リーグ〉)

鹿児島ユナイテッドから加入。
高い得点能力を活かしたプレーと持ち前のキャラでチームを盛り立てた。
慣れないWGでの起用もありながら最終的に29試合に出場し6G2Aを挙げたが、オフに突然の契約満了。
今季からは九州リーグ・ジェイリースに所属。
これまで全試合に出場し、既に6ゴールを挙げている。

テゲバジャーロ宮崎公式より引用

FW サミュエル・サヌミ (2018-2021年在籍 現・ジェイリースFC〈九州リーグ〉)

エチオピア1部、エチオピアン・コーヒーSCから2018年シーズン途中に加入。
身体能力の高さを生かしたプレー、キャラの良さで人気選手となった。
2019年は24試合(うちスタメン11試合)で6G、2020年はスーパーサブ的な選手として途中出場14試合で3Gと活躍しJ3昇格に貢献。
続く2021年も12試合に途中出場したが、ゴールを残す事は出来ずそのオフに契約満了。
2022年は、同じ宮崎県内のヴェロスクロノス都農(九州リーグ)に所属。18試合で得点ランク5位タイとなる13Gを挙げる。しかしオフに契約満了となり、今季からは同じ九州リーグで戦うジェイリースFCに所属。ここまで1Gを挙げている。

テゲバジャーロ宮崎公式より引用

DF 神野亮太 (2020-2022年在籍 現・ヴェロスクロノス都農〈九州リーグ〉)

鹿児島ユースからトップ昇格と同時にレンタルされ2020年に加入。
2020年は天皇杯1試合出場のみに終わり、レンタル期間が延長された2021年は怪我による長期離脱に苦しみ、公式戦出場は無かった。
完全移籍に切り替わった2022年はシーズン序盤スタメンとして固定されていたが、怪我による離脱と共に定位置を失っていき、10試合の出場に終わる。オフに契約満了となった。
今季からヴェロスクロノス都農に所属。
ここまで1試合のみの出場と出場機会に恵まれていない。

テゲバジャーロ宮崎公式より引用

MF 三島勇太 (2018-2021年在籍 現・アーントーンFC〈タイ・リーグ3〉)

アビスパ福岡から2018年に加入。
高い技術とユーティリティ性を兼ね備えた選手で2018年は22試合でチーム2位の6G、2019年は30試合で3G、2020年は10試合に出場。
しかし、2021年はサブに1試合入るのみで試合出場は0に終わりオフに契約満了。
その後、モンゴル・ナショナルプレミアリーグ(1部)のハーン・フンス・エルチムにシーズン途中加入。16試合で26Gを挙げ得点王に輝きクラブのリーグ優勝に貢献。夏にタイ3部のアーントーンFCに移籍している。

テゲバジャーロ宮崎公式より引用

【現役引退】

DF 黒瀬純哉 (2017-2021年在籍 現・テゲバジャーロ宮崎広報)

福岡大学から2017年に加入。
九州リーグからJFL、JFLからJ3への昇格を経験。
JFL初年度だった2018年には17試合に出場し1Gを挙げた。
しかしその後怪我に苦しみ、出場機会を減らしJ3初年度だった2021年シーズンオフに引退。
引退後はテゲバジャーロ宮崎に入社し、広報スタッフとして活躍している。

テゲバジャーロ宮崎公式より引用

MF 小野寺達也 (2019-2022年在籍 現・テゲバジャーロ宮崎強化部スタッフ)

ギラヴァンツ北九州から2019年に加入。
豊富な経験を活かして加入1年目は26試合に出場。2年目の20年も14試合に出場しJ3昇格に貢献。
21年、22年と怪我による離脱で出場機会を減らしたが、秋口にスタメンとして出場し、苦しいチーム事情を助けた。
オフに現役を引退、強化部スタッフに就任。

テゲバジャーロ宮崎公式より引用

FW 水永翔馬 (2018-2021年在籍 現・ヴィアマテラス宮崎監督)

ギラヴァンツ北九州から2018年に加入。
宮崎が誇るレジェンドとしてプレー。加入1年目に12G、2年目の19年は7G、3年目の20年は6Gといずれもチーム得点王の活躍で中心選手としてクラブを牽引しJ3昇格に貢献。
21年は開幕前に左肩の大怪我を負い全治6ヶ月と診断されるが驚異的なスピードで回復し、3ヶ月後の6月には戦線に復帰した。
オフに引退。
22年からはヴィアマテラス宮崎(当時九州女子1部)の監督に就任。リーグを無敗優勝し、入替戦も無敗でなでしこ参入を決めた。

テゲバジャーロ宮崎公式より引用

DF 石田皓大 (2019-2021年在籍 現・高川学園高校女子サッカー部監督)

福岡大学から2019年に加入。
加入1年目は17試合に出場し2Gを挙げたが、2年目の20年は0試合、チームがJリーグに昇格した21年も怪我により2試合の出場に終わった。
そのオフに現役引退。
2022年4月から母校である高川学園中学・高等学校の教員として勤務する傍ら女子サッカー部の監督を務めており、第31回全日本高校女子サッカー選手権出場に導いた。

テゲバジャーロ宮崎公式より引用


FW 工藤壮人 (2022年在籍)

ブリスベン・ロアーFCから2022年に加入。
チームにとってA代表経験者が加入するのはJ昇格後初の出来事であった。
負傷離脱もありながら、開幕からほとんどの試合に出場。3Gを挙げていた。

しかし、10月2日に突然体調不良を訴え、翌日水頭症と診断。11日に手術が行われたがその後容態が急変。ICUにて懸命の治療が続けられたが10月21日逝去。
『テゲバジャーロをJ2に』と語っていた、志半ばでの突然の死であった。

テゲバジャーロ宮崎公式より引用

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