ビル・エバンス ジャズの名盤
今回はビル・エバンスをご紹介したいと思います。ビル・エバンスはアメリカのジャズ・ピアニストです。彼はジャズピアノのあり方に大きな影響を与えました。彼の特徴としては3点あります。・右手だけに頼った演奏からの脱却・周囲のプレイヤーとの柔軟かつ相互触発的な演奏・新鮮な和音の響き。その後エヴァンス派と呼ばれるピアニストが続々と出てきましたが、その本家といえる存在です。
Someday My Prince Will Come
これは「いつか王子様が」というディズニーの名曲。
ディズニーの曲はよくジャズメンに取り上げられていますが、エヴァンスはこの曲が一番のお気に入りのようです。
Autumn Leaves
この曲では45秒あたりからのインタープレイをお聞きください。
ちなみにインタープレイとは、プレイヤーが相手の音を聞き、相互に反応し合うことです。2:01から駆け上がるかのような演奏が始まり、他の2人が追随しています。
Alice in Wonderland
まずエヴァンスがパラパラと散文的に弾いていますが、ベースが入ると少し演奏に熱を帯びてきます。
この曲でピアノとベースは別々のメロディを平行して歌いながら、矛盾なく音楽として成立させていますね。
Noelle’s Theme
エヴァンズはエレイン・シュルツという12年もの間、内縁関係のままで結婚していませんでした。彼女は子供の産めない身体だったそうです。エヴァンズと別れた後、彼女はエレインが地下鉄で投身自殺をしてしまいました。エヴァンズは再婚したんですがこのころから精神を病んでしまうようになりました。エヴァンスはエレインが亡くなったことを受けて、彼女に捧げる曲を書いたのがこの曲です。
Waltz for Debby
この曲が一般的に彼の代表作と言われています。
まず最初の一音から美しいですし、添えられるラファロのベースも優雅ですね。
端正でとても美しい演奏だと思います。
しかしそれは何かと引き換えに手に入れた美の境地かもしれません。
まとめ
モダン・ジャズを代表するピアニストとして知られ、創意に富んだアレンジと優美なピアノ・タッチ、いち早く取り入れたインター・プレイといった演奏は多くのピアニストたちに多大な影響を与えたほか、他楽器のプレイヤーにも影響を与えています。ピアノの旋律・・・落ち着くな~
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