ひとまわり年下の男の子に恋をしています【4】
「好き」
うん、好きってスゴいですよね。
これだけで何でも許せる。
魔法の言葉で呪いのような言葉(笑)
でも、それがあったから、元彼がどんなでも別れずにいられてました。
毎日忙しくて、会う時は大体、夜(ほぼ夜中)に彼の家。一緒にゴハンすら食べることなく、遅い帰宅のわりに朝は早く出掛けるし、車を運転するので、一緒にお酒を飲むこともない。休みは…あったのかな?あるよね、ふつうは。
休みの日に会ったことってなかったけど(笑)
付き人をしてたアーティストの身の周りの世話は、話を聞く限り、仕事もプライベートもごっちゃになっていて、雇用形態どうなってんの?と思うところではありました。でも、その会社の社長に拾われて働き始めたと聞いていて、「社長には恩があるから」と言われたら、「じゃあ頑張ってね」としか言いようがないし、ふつうに、真面目に頑張っているんだなーと思っておりました。
そんな感じなので、彼が忙し過ぎることやデートすらできないことが不満か?と言えば、特別不満でもなく…何もしなくても、何もしてくれなくても、「可愛いな」と思うくらいには、やはり、好きでした。
あー怖い。好きってスゴい。何もかもが無条件過ぎる(笑)
あのまま付き合っていたら、いつかは結婚したりするのかな、なんて甘いことを思ったりもしていたけれど、あまり現実味のある人ではなくて、「一緒に住むか?」と言われた時も、やはりどこか現実味がなく…言われて嬉しいのは、勿論嬉しいけれど。でも心のどこかで実現しないだろうなと思ってたのかもしれません。
まあ何が実現しようがしまいが、私はいつも、ただただ好きな人がほしい。願わくば、その好きな人がいずれ彼氏になって、旦那さんになってくれたらなと思うけれど、絶対的に結婚を求めてるワケでも、それを目的にしてるワケでもありません。だからどんな人でも、自分が相手を好きなら付き合っていられたハズでした。(もしかしたら、1番現実味ないのは私かもね笑)
そんなところへ謎に気になる年下くんが登場。
何故気になるかは分からないけど、とにかく、日々気になってくのだけは自覚しておりました。仕事以外の、必要以上のことなど滅多に話すこともないし、本当に殆んどは仕事でしか関わっていないので、関わりをそれ以下にすることもならない。でも気になる。彼氏は「運命の人」かもしれないのに、何故ジャマが入るのか…。
いや、勝手に気にしてるくせに、ジャマってヒドいな(笑)
そして、どうしようもないまま、更に気持ちが強くなっていったのは、年下くんの異動が決まった時でした。