#夢日記 母が鍋の中にいる
小さな母が鍋の中にいる
何故か今はない母の家に帰ってきた。間取りが変わっており、1階に無駄に大きな風呂があって、それは応接間に続いて引き戸で仕切られた奥にあった。いったいどういうことだろう?うちの風呂はただでさえ大きかったと思うが、これでは巨人の風呂ではないか、とあたしは思った。
母の家に泊まるには足りないものがあるので駅前の商店街に買い出しに行こうと思い、駅に続く坂道を登っていると、向こうから母が来るのがみえた。母もとっくに亡くなっているが、今はない母の家があるこの世界になら、母がいても不思議はない。
ところがその母は近づくにつれてどんどん小さくなり、私とすれ違う時には口紅のような大きさになってしまった。
私はこんなからだでは家まで歩くのがとっても大変だろう、と思い、母に「でかけるところだけど、先に家に連れて行ってあげる。」と言って母をつまみ上げた。しかし、これが、口紅のような大きさなのに、ずしりと重たいのだった。
家に戻ったら母は風呂に入りたいという。しかしあんな巨人の風呂に入ったら溺れてしまうだろう。そう思って小鍋にお湯を沸かして温度調節をしてあげた。
母はおとなしく鍋の風呂に入った。家に弟も帰ってきた。あたしの小さな娘もいる。
あたしは弟と娘に、「鍋の中にばあばがいるから。あんたたち、ばあばを煮ちゃったりしないでね」と言い残して、再び買い物に出た。
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おひねりをもらって暮らす夢は遠く、自己投資という名のハイリスクローリターンの”投資”に突入。なんなんだこの浮遊感。読んでいただくことが元気の素です。よろしくお願いいたします。