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#夢日記 ぐにゃりと曲がったガラケーを持って道に迷う
異国で夫を見失う
実生活で道に迷ってばかりなので、夢の中ではぜひ迷わないで目的地に着きたいものだと切望するが、だいたいうまく行かない。
いるところはどこだか外国の街で、あたしはまたしても合宿に参加している。公共の建物らしきものがあって、世界中から若い芸術家が来ているらしい。その建物の中でわたしたちは何か美術的なプロジェクトを手掛けているが、自分の作品ではなく、おそらくアーティストやなぎみわの作品なのだろうな、と思っている。してみると私は老婆か女子学生か歌手を演じるのだろう。
一日の作業が終わるとそれぞれの宿舎に帰るのだが、複雑な建物の中から出てややこしい道を通ってバス通りに出てバスに乗って帰らねばならない。なぜか夫が見学と称して一緒にいるので、あたしは夫と一緒に宿舎に帰ることを繰り返しており、実は全く道順を覚えていないのだった。つまり、ただ夫のあとをヒナドリのようについて行くだけなのだった。そして夫はあたしのペースなど気にしたことがない。さっさと先にいってしまう。
その日は夫がエレベーターの前にいた。エレベーターで登った先には出口は無い。彼はあたしを待たず、エレベーターが来たら乗り込んで消えてしまい、あたしは取り残されてしまった。一旦はぐれたら、自分ひとりで宿舎に戻らねばならないのだが、できるだろうか?と不安になる。
昔のボーイフレンドがやってくる
夫が行く先に心当たりがないので、とりあえず観念してエレベーターホールの近くにある喫茶コーナーでコーヒーを飲んでいたら、新しい団体が到着したのが見えた。
その一団の中にとてもめずらしい人がいた。昔のBFで、もう長いこと会っていない人だ。何をしているかも知らない。あんまり噂すら入ってこないその彼が、美術プロジェクトをするらしい人たちの中に混じっている。ああ、美術を続けているんだ、と思って少しホッとする。
彼はすぐにあたしに気がついて、懐かしそうに近づいてきた。姿はほとんど若い時と同じで、あたしはそのことにもホッとする。美術をやっていた人が美術を続け、美しい人がそのまま美しいことに安心するのは、勝手なことだろうか?彼のうれしそうな顔を見る限り、あたしに対する好意も不変であるようにみえる。
ともあれ、これは大変特別な偶然なので、時間をとって話をしたりするべき局面なのだが、夫にそのことを告げようにも、はぐれてしまっていて、それもできない。
「そうだ。スマホがあるじゃん」と思って自分のポーチを開けるが、アイフォンがない。そのかわりに古い、二つ折りの携帯電話が入っている。なんでだろう?これの契約はもうしていないから、メールも送れないのではないか?と思いながらポーチから取り出した。
電話は飴のようにぐにゃりと曲がってしまい、二つ折りどころか三つ折りみたいな形になっているのだった。ぱきぱきと音まで立てて、さらに曲がってゆく。四つ折りになるつもりか。
ひとりで歩いてはじめて気がつく
こりゃ尋常じゃないぞ、と思い、昔のBFにかまっている場合じゃないのじゃないかと感じて、あたしは自力で宿舎に戻る算段をする。
しかし合宿所の門を出たらもう方向がわからず、どんどん見たこともない景色のところに入り込んで、そこを抜けるのも苦労する。
ようやく抜け出してバスが通る道にたどり着くが、そのバス通りがいつも使っている通りかどうか確信がない。いや、バスに乗る時に行き先を確かめればいいのじゃないかと思う。でもバス停の場所がわからない。右なのか、左なのか。はたまた通りの向こう側に渡って乗るべきなのか。
ああ、嫌になる、危険なことなどなければいいけど、とため息をつく。
ひとりで歩くと、初めてその街をがちゃんと見えるような気がしてくる。看板や、走っている車は異国のものだ。
バス通り沿いの、板で囲んだイベントスペースにはサーカステントのようなものがあって、この世のものではないような動物たちがいた。頭だけのライオンが、脚もないのに風船みたいにふわふわ空中を移動していた。ゴリラの腕をしたピエロが2本脚の豚の衣装のボタンを留めてあげていた。
こんなところだったのか。とあたしは目をみはる。これでは夫があたしのことなど気にしないでどんどん歩いて行ってしまうはずだ。あたしだけが何も気が付かないで夫の背中に追いつくために早足になっていて、なんにも見ていなかったのだろう。
こんな国でインパクトのある美術をやるといったら、もっと考えなきゃならないのに、あたしは自分で宿舎に戻ることすらできないでいるわけだ。
もしかしたら合宿所にいる人達の中には、あたしが気が付かなかっただけで、もっともっと知り合いが混じっているのかもしれない。知り合いだけでなく、自分にとって重要な表現者なども。
「昔の男だって何人いるかわかりゃしない」とあたしはつぶやいた。夫もだれか重要な人と会う約束があるとか、珍しいものを見逃すまいと早足で動いているのだ。きっと。
道に迷っている場合じゃないぞ、と思って歩き出したら、バス停があり、そこに夫が立っているのが見えた。夫はあたしがそれまで彼を見失っていたことに気がついていなかったかのように、今日見た珍しいもののことを話し始めた。
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