私がApple Watchをやめた理由

2019年にApple Watch シリーズ5を購入し、かれこれ約4年以上使用したが、今回Apple Watchは卒業してアナログ腕時計に変えることにした。その理由を3つほどここに書き残したいと思う。

Apple Watch series5

[理由1] 否定し続けた違和感

前から薄々感じていた違和感があり、今までそれを深く考えることを無意識に拒否してきた。しかし今回はっきりとした。それはおじさんがスマートウォッチをつけていることに対する違和感。自分も50を過ぎたおじさんだがハイテク製品とApple製品が好きでApple Watchを購入し身につけていた。しかし、白髪が混ざったスーツを着たおじさんがApple Watchを身につけているのを見てちょっと違うなと感じるようになった。これはあくまでも私の感覚であり世の中の正解ではない。ただ、自分の感覚としてApple Watchが似合うのは若者と女性ではないか、おじさんがするとなんだか若作りをしているように見えてしまう…そんな違和感をはっきりと認識したことが今回の腕時計買い替えのきっかけになった。

[理由2] 電子デバイスならではの寿命

次に買い替えについて。今や一番安いApple Watchで6万円、バッテリーは交換しようと思えばできるが(シリーズ5の電池交換はなんと15,000円!)デバイスのサポートが終了すると結局のところまた本体を買い替えなければならない。今後ずっと腕時計を買い替え続けなければならないのかと思うとなんだかモヤモヤするものがあった。

[理由3] 原因不明の痛み

Apple Watch本体が接触している手首が痛くなる時があった。原因不明で時計を外すと治った。本体の故障なのか、Apple Watchから手首に照射している光に何か原因があるのかわからないがごくまれに急に痛みが発生することがあった。ネットで検索すると同じようなことを体験している人がいるようだがはっきりしたことはわからないままだ。

小さな不満

あと、小さな不満点がいくつかある。バッチの取得や「今日も頑張りましょう」などどうでもいいメッセージが通知されること。そしてこれは子供向けの商品なのかと思えるほどロクな文字盤がないこと。(あくまでも自分にとってです。)そしてApple Watchが登場してから数年経つが駆動時間は伸びず毎日充電が必要なこと。だから今でも出張の際は専用充電器を持参しなければならない。

いざ、アナログ腕時計購入へ

そんな理由があり、Apple Watchのバッテリーもへたってきたのでアナログ腕時計に変更することに決めた。以前丸井で購入したアニエスbの腕時計を引っ張り出し、保証書を確認したら購入日が2013年だった。以来腕時計の購入は久しぶりだが、恥ずかしいことにこの歳で腕時計の知識は何もなかった。そこでまずサイズから決めることにした。なぜならば世間の男性を見てると存在感がある時計をしている人をよく見る。でかい時計はバランスがおかしいのではないかと前から思っていたが、自分の意見はどうなのか確認するために腕時計系YouTuberの動画を見ると同意見だった。所詮は嗜好品、自分が気に入ったものを買えば良いと思うが、自分は最終的に36mm〜38mmのものから選ぶことにした。その中で、フィールドウォッチと呼ばれるカテゴリーの時計がサイズ的に合致していることがわかった。最初は、時計は日用品、高価である必要はなく時間と日にちがわかればそれで良いと考え1万円ぐらいで買えるものを物色していたのだが、最終的に仕事と普段着にも合いそうなセイコーのSEIKO5シリーズの自動巻き機械式の腕時計にした。幅36mm、縦は手首に収まる長さ、アラビア数字の文字盤とMade in Japanの刻印も大変よろしい。まさにこういうのでいいんだよという時計だ。多少予算オーバーしてしまったが初めての機械式腕時計で、裏のガラスからメカが動いているところを見るのは楽しく、小さな部品が一生懸命動いている感じがけなげで可愛らしい。

SEIKO5 SBSA197
SEIKO5 SBSA197

その後…

今や腕時計の知識を深めるべく国内海外問わず腕時計系YouTuberの動画を見まくって時間を溶かしている。そしてあろうことか「あれ…なんかもう一本欲しくなってきたぞ、おや、この時計かっこいいなあ」…そんな危ない気持ちになってきている今日この頃である。

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