シェア
Synchkrie
2019年5月10日 21:06
祭りばやしで騒がしかった外も、ようやく静寂を取り戻した。夜が更ける頃、扉の向こうから数人の忍び声が聞こえた。「幼な子の肉が好物と聞いていたが、こんな肉の少ねぇガキじゃあ鬼も喜ばんじゃろう」「一人も捧げないよりはましじゃろう」大きなものを投げ捨てるような音が響く。「しかし、こんな汚ねぇガキを食うなんざ、とんだ悪食だなぁ」「ヒトを食う時点ですでに悪食じゃろうて」「おめぇ