ホープフルタッチ様│サポートファンディング事例
Syncableには弊社ファンドレイザーによる、マンスリーファンディングやクラウドファンディング、サポートファンディングといった寄付キャンペーンの伴走支援サービスがございます。寄付キャンペーンの立ち上げ準備から公開、キャンペーン期間中により多くの支援者を集めるために、各団体様をサポートさせていただいております。
今回インタビューをさせていただいたのは、NPO法人ホープフルタッチの皆さんです。シリアやスーダンの子どもたちに物資を届けるために立ち上げたサポートファンディングを行った際に、伴走支援を活用していただきました。
※サポートファンディングとは
サポートファンディングとは、クラウドファンディングの目標達成をサポートするような寄付キャンペーンを個人で立ち上げて、寄付を呼びかける機能です。
従来のクラウドファンディングの場合、団体が100万円を目標としたキャンペーンを立ち上げた際、支援者はそのキャンペーンに対し寄付をする形になっています。
サポートファンディングになると、団体が100万円の元のキャンペーンを立ち上げたとして、それに付随するキャンペーンを立ち上げることが出来ます。このサポートファンディングで集まった寄付金は、そのまま団体の元のキャンペーンの達成金額に加算されます。
達成金額:1,023,042円/ 700,000円
支援者数:73人
インタビューを受けていただいたのは、代表理事兼事務局長の高田様です。
―今回のサポートファンディングの目的を教えてください
世界難民の日に、スーダンとシリアの子どもたちへ支援を
高田:私たちは主にスーダンとシリアで活動しています。今回のキャンペーンはシリアやスーダンの国内避難民である子どもたちが今必要としているものを配布したいと考え、6月20日世界難民の日からスタートさせました。
様々あるキャンペーンの中で、サポートファンディングを選んだ理由は、支えてくれている支援者(ステークホルダー)の皆さんとキャンペーンを作っていきたいと言う気持ちがあったからです。加えて、自分たちでは繋がることのできない支援者さんの友人など、色々な人に活動への興味を持っていただきたいと思ったからです。
―サポートファンディングの開始前の印象と、終了した際の感想を教えてください。
現地スタッフの想いを知ることが出来た
高田:サポートファンディングの存在はSyncableさんからの案内で知りました。始めはどういうものなのかあまりイメージが出来ていなかったのですが、実際にやってみると、キャンペーンを立ち上げてくれたスタッフが自分の言葉としては出てこないような説明をしてくれたり、自分にはない着眼点で団体に想いを抱いていることを知ることが出来ました。
今回は現地のスタッフがサポートファンディングに参加してくれました。今まで現地スタッフの想いを聴くことがほとんどなかったんですけど、彼自身の団体への想いや活動を実現したい目的、理念などをしっかり知ることが出来ました。このように、現地のスタッフの視点をサポートファンディングを通して知ることができ、さまざまな視点を取り入れながら活動できるので、事業を実施するうえでも効果的なのではないかと感じました。
団体スタッフによるサポートファンディング
―準備段階の事前広報に注力したと聞きました。詳しく教えてください
キャンペーンの企画・運営に支援者を巻き込んだ
高田:今回のキャンペーンに関して、とりあえずやるということだけが決まっていて、具体的な日程や中身が決まっていない段階でもスタッフや支援者に伝えていたんです。「難民の子どもたちを支援するためのキャンペーンを立ち上げる予定です」って。そして、この企画を関係している方々と一緒に考えていきたいこと、企画段階で助言やアドバイスをしていただける人を募集していることを宣伝しました。その際に、想定以上の反響や応援をいただくことができました。また、共感を得ていただいた方にも準備が進むと同時に、何日から開始で目標金額はいくらでといった具体的なことを連絡していました。関係者それぞれが思い思いの意見を出してくださって、団体の決めたものに対して受け身で寄付するよという形ではなく、それぞれの方が参加しているという想い・姿勢を大事にできたと思います。
―支援者の方ととても深い繋がりがあるようですが、普段はどのような関りをしているのでしょうか
業務としてではなく、個人とのかかわりとして支援者と交流
高田:基本的に私は現場に出ていて、日本にいません。そのため、メールやSNSなどのオンライン上の付き合いになってしまっています。会員数も少ないんですよね。けれど、年に2回は団体内で、支援者向けに勉強会を開催するようにしています。活動国についての話や、活動内容だったり、日本ではもうほとんど報道されなくなってしまったシリア情勢などについて、学べる機会を提供しています。
新型コロナウイルスによって状況は変わってしまいましたが、私が帰国した際にはなるべく支援者の皆さんとお会いして、団体の業務としての報告だけでなく、一緒に食事に行くなど、プライベートな意味での話が出来るような関係性を築いていました。支援者数がそこまで多くないからこそできることかもしれませんが、そういった関係性の構築にも力を入れています。
―開催中の成功要因について教えてください
日本にいる支援者が、広報や寄付の受付をしてくれた
高田:ご支援いただいている方の中で、非常に貢献していただいた方がいらっしゃいました。本来ならばサポートファンディングを立ち上げてくださる方になっていただけるような方だったんですけど、年齢層が比較的高めだったので、インターネットを使い慣れていないという難しさがありキャンペーンの立ち上げは出来ませんでした。代わりに、キャンペーンの拡散をしてくださいました。やはり60代以上の方ですとクラウドファンディングやネット上での寄付といったことに不慣れなことが多いので、その方が直接キャッシュでお金を集めて、クラウドファンディングへの決済を立て替えてくださいました。他にも、自ら支援を呼びかけていただいたり、寄付の可能性のある方のリストを作成してくださったんです。
そういった方々との連携をほぼ毎日取って、現状報告や進捗報告をしたことで、団体運営は日本側だと私一人なのですが、色々な方に協力していただいたことで、モチベーションを保ちながら最後まで続けることが出来ました。
―今後の活動としては、どのようなことを考えていますか
自分たちにできることがあればアクションをおこす
高田:現在、現地の物価上昇と円安の影響を強く受けています。そのため、来年以降の活動予定を立てるのに非常に苦労をしています…。ただ、私たちはシリア紛争の影響を受けた子どもたちの支援が始めの目的で、団体を設立しました。基本的に、自分たちが出来ることがあればアクションをおこす、というのを理念にしています。スーダンに関しても、現在においてもより状況が悪くなっていますし、来年以降政治的状況が悪くなることが予想されています。そこで、子どもたちの不足を補うというより、基本的な生活を安定させる支援をしたいと思っています。
―今回の伴走支援の感想を教えてください
高田:率直に言ってとても感謝しています。クラウドファンディングやSNSに私が慣れていないこともあり、不安も大きかったのですが、高村さんと毎週打ち合わせをさせていただいて、分析や次の方向性を確認させていただいたことで、最後まであきらめずモチベーションを保ちつつ開催することが出来ました。通常業務とクラウドファンディングを同時並行で行う必要があり、混乱しがちな状況にありましたが、都度整理していただいたり、見落としがちなポイントに助言をいただいたりしたことで、不足なくキャンペーンを進めることが出来ました。
ー伴走担当者の声
難民の日に合わせて団体の皆様と一致団結したキャンペーンを作り上げることができました。シリアとスーダンの難民・国内避難民の子どもたちに支援が届けられることを大変嬉しく思います。
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