[IMPACT SHIFT2024]どこよりも早い現地レポート⑦(グローバルxインパクト「アジアに広がる社会課題のポテンシャルを考える」)
Syncableを運営する株式会社STYZ(スタイズ)は2024年3月3日(日)に開催されるIMPACT SHIFT2024にスポンサー協賛しています。
当日参加するメンバーが気になったお話や登壇テーマを現地レポートします。
本記事は、本イベントStageBの3つ目のトークセッション「アジアに広がる社会課題のポテンシャルを考える-日本が目指すべき"東洋型のインパクト"とは-」のレポートです。
登壇者のご紹介
東洋型インパクトとは?
五十嵐さん:私が西洋から学んだことは3つあります。
1つ目は、多様性の大切さ。日本と比べ物にならない多様性が広がっていること。東洋人として包摂に入らないということも経験した。
2つ目は、説明責任。言わないということは説明しないこと。多様なバックグラウンドを持つ人達がいるからこそ、しっかりと伝えていく必要がある。
3つ目は、起業家精神。社会課題を自分ごと化できるかどうか。自分の課題ではないと考える人も多いのではないか。イギリスの場合、政府に頼るのではなく、自分たちの手で変えていくんだという気概がある。
川端さん:高度経済成長期の生産性を向上させることで、日本は世界経済レベル最高をつくったが、同時に少子高齢社会が促進されてきた。
西洋からインパクトの概念をそのまま輸入することはできない。いかにインパクトという概念を捉え直すかということが大事になってくるのではないか。
東洋型インパクトと聞いたときに、パッと何を思い浮かべますか?
功能さん:西洋型が支配・制御だとしたら、東洋は交渉・共鳴という感覚がある。例えば、自然との関わり方でも、コントールしようとするのか、ともにあるのか。「ちょうどいい塩梅」で関わるという考え方が広まると良いなと思う。
金さん:東洋、アジアとか区切りを考えなくて良いのではないか。ガラパゴスというこの文化に胸張っていいのではないか。
課題先進国として、他の国が経験していないことを経験している。
経済成長だけではない指標、モノサシをつくっていくことが大事ではないか。
五十嵐さん:答えはありません。これが伝えたかったことです。
とはいえ、参考までに考えを述べると、シフトする必要はなく、僕ら日本人の考え方の根底に、東洋型インパクトのヒントがあるのではないか。いきなりインパクトと言い始めたわけではなく、私たちの中にあると思う。
日本は課題先進国と言われるが、曖昧さ、のんびりやっていくということが改めて求められている、忘れないようにしていくことが大事なのではないか。