見出し画像

覚悟を持って、今までのつながりを生かしつつ成功へ導いた【日本補助犬情報センター様│クラウドファンディング事例】

今回の成功要因
1,当事者が団体内にいたこと、担当者以外のスタッフの巻き込み
2,インフルエンサーによる拡散
3,個人の繋がりへのアプローチ
4,手書きメッセージ
5,活動報告を毎日投稿
6,クラウドファンディングは大変という覚悟

Syncableには弊社ファンドレイザーによる、マンスリーファンディングやクラウドファンディングといった寄付キャンペーンの伴走支援サービスがございます。寄付キャンペーンの立ち上げ準備から公開、キャンペーン期間中により多くの支援者を集めるために、各団体様をサポートさせていただいております。

今回インタビューをさせていただいたのは、日本補助犬情報センターの皆さんです。補助犬の啓発関連製作費や出張授業・相談事業にかかる交通費や費用に充てるためのクラウドファンディングを行う際に、伴走支援を活用していただきました。

【NPO法人日本補助犬情報センター 概要】
 ・犬と人、人と人とをつなぐ 
・障害者理解の為の情報拠点 
・対話によるプラットフォーム作り
目指す社会:「全国の補助犬ユーザーと補助犬たちが
安心して活躍できる社会」

Syncableキャンペーンページより転載

期間:2022年10月1日(土)〜11月9日(水)
目標金額:1,540,695円(ファーストゴール100万円、セカンドゴール150万円)
支援者数:198人(ファーストゴール時79名)

インタビューを受けていただいたのは、事務局の橋爪さまと馳川さまです。

伴走担当者の木暮(左上)、インタビュアーの武藤(中央上)、馳川さま(右上)、橋爪さま(左下)

今回のクラウドファンディングの目的を教えてください

Syncableキャンペーンページより転載

補助犬法の節目の年に、活動の認知度をあげるため

Syncableキャンペーンページより転載

橋爪:当会は、国が身体障害者補助犬法(以下、補助犬法)という法律を作る段階から、アドボカシー団体として活動しています。補助犬法というのは2002年に成立した法律です。そこから20周年の2022年に、節目の年としてクラウドファンディングを実施してみよう!という話になりました。以前からクラウドファンディングにチャレンジしたい、とは思っていたのですが、この節目の年にあわせて、せっかくならやってみよう!ということになりました。
目的としては、活動資金を集めることも重要ですが、それ以上に補助犬法が20周年を迎えたこと、補助犬の存在や私たちの活動を知ってほしい、応援してほしいという啓発の意味が大きかったです。

クラウドファンディングの開始前の印象と、終了した際の感想を教えてください

Syncableキャンペーンページより転載

出会うSyncableのスタッフがみんな素敵だった

橋爪:初めにコンタクトを取ってくださったSyncableの担当者の方がすっごく素敵で、その後もお話をする中で出会うSyncableの皆さん良い人なんですよ。
こんな素敵な人たちと一緒にクラウドファンディングをやりたいなと思ったのが一番の決め手だったかと思います。

密な連携のおかげで、不安はなかった

橋爪:クラウドファンディングは「難しい」「大変」と聞いてはいましたが、実際に何がどのくらい大変なのか分らない状況でスタートしました。覚悟して臨みましたが、いざ始まったらSyncableのスタッフさんとは毎週ミーティングをしていただき、思っていた以上に密に連携を取ってくださいました。

準備に関しては、メインで伴走してくださった木暮さんもすごく大変だったと思います。でも、私たちとしては「木暮さんに相談すれば大丈夫」という安心感がありました。なんとかなるだろうなって。
キャンペーンを通して、クラウドファンディングってこうやって進んでいくんだという勉強にもなりました。大変なこともたくさんあったけれど、やっぱりすごく寄り添って支援していただいたことで、不安はありませんでした。

クラウドファンディングの意味を理解することができたり、寄付者に対してこういうアプローチをすることが重要なんだなというような、頭では分かっていたことを実感することのできた濃厚な期間でした。

終わってからは、他団体さんに経験談として伝えています。また、同時期に知り合いの団体がマンスリーファンディングを開催していたので、違うパターンのクラウドファンディングも間近で見せていただいたりして、本当に学びが多かったです。活動の幅を今後も広げていける可能性を感じられました。

馳川:そうですね、私たちは事務局二人体制ということもあって、木暮さんから「これをやりましょう!」と言っていただいたことになかなか手が付けられないこともありました。そんなときも、木暮さんの方でベースを作って、それを元に加筆修正していくような作業方法を提案してくださり、私たちにとってすごくやりやすかったんです。伴走支援のおかげでチャレンジをすることができて、ゴールまで走ることができたと思います。

お祭り気分でみんなを巻き込めた

橋爪:クラウドファンディング期間中はまるでお祭りのようで、みんなが盛り上がってくれたことが良かったです。
普段から交流のある聴導犬ユーザーの2人が、ゴールする寸前に、寄付をしてくださったんです。あといくら…、とカウントダウンしていたら知っている名前が出てきて。
「ありがとう!」と連絡をしたら、2人で一緒にいるところの写真を送ってくれました。
彼らも、楽しみながら応援してくれたわけですけど、そういう機会ってなかなかないと思います。一緒に見守って、参加してくれるって言うのは嬉しいですね。

クラファンを通して支援者一人ひとりの方を感じることができ、たくさんのコミュニケーションを取ることができたのはすごく貴重なことだったなと思います。

成功要因について教えてください

Syncableキャンペーンページより転載

橋爪:キャンペーンが始まってすぐ、支援者の方々の大口の寄付もありすぐにファーストゴールを達成した形となりました。「2週間で達成した!すごいかも?」と思っていたんですけど、最初の大口寄付が無ければ、全然まだまだだよね、と事務局二人で分析したんです。そこで改めて「クラウドファンディングってここからだよね」と気合を入れ直しました。今思えば、セカンドゴールを目指している苦しい中で、「そうか、これが本当のクラウドファンディングなのか」と実感しました。笑
セカンドゴールに向けてスタートしたときは、本当に微増だったので…。それでも木暮さんに「毎日少しずつでも寄付者数が伸びるのはすごいんですよ」とたくさん励ましていただきました。

当事者が団体理事にいたこと、担当者以外も応援依頼をしてくれたこと

橋爪:成功要因としては、当会の理事の中に聴導犬ユーザーや介助犬ユーザーといった当事者がいたので、当事者の立場からも活動を応援してほしい!という発信ができたことが、大きかったと思います。

キャンペーンに関する実働部隊は私たち事務局2人でしたが、私たちの手を離れたところでも、それぞれの理事が自分たちの関わっている活動を応援してください、と発信してくれました。改めてこの活動は「価値のある活動なんだ!」と理事たちも振り返り、発信してくれたことはすごく力強かったです。

SNSの活用とその分析橋爪:あとは、とにかくSNSの発信によって、Instagramから何人寄付してくださったかとか、Facebookからは…といった分析もすごく参考になりました。目に見える数字があるので、じゃあ頑張って毎日発信しようとなりましたし、色々発信の工夫もしました。

Syncableキャンペーンページより転載

今回のキャンペーンは、支援者との距離をさらに近づけるきっかけにもなったなというのは感じています。

「きっかけをくれてありがとう」の言葉

橋爪:最終段階になると、個人的なつながりがある人に対してのお願いも展開しました。「寄付をしてください」というのはなかなか言いにくいことですし、言ったら疎遠になってしまうかも…という気持ちもありましたが、意外にも普段頻繁に連絡をとっていなかった方までもが寄付をしてくださったり、「ずっと活動を見ていて、応援したいと思っていたんだけどその機会がなくて、今回応援するきっかけをくれてありがとう」という言葉を何人もの方からいただいた時には、感動しました。

寄付と共に届いた応援メッセージ

日々の活動でやっていた手書きメッセージを活用

橋爪:クラウドファンディング終了後、返礼品を発送する際に、同級生など個人的なつながりがある方に直筆のメッセージを添えました。
手書きメッセージに関しては、クラウドファンディングを行う以前から寄付者の方たちに年に4回送るニュースレターに、面識のある方や御縁の深い方に向けて書くようにしています。本当ならすべての方にメッセージを書きたいのですが…。今回だけの取り組みというよりも、元からやっていたことを今回もやってみたという形になりましたね。

活動報告を毎日投稿

馳川:活動報告についてはほぼ毎日更新しました。それはもう、伴走支援してくれた木暮さんのおかげですね。毎日リマインドをしてくださいました。
木暮さんの負担を考えると申し訳ないな、と思っていて、「リマインドがなくてもちゃんとやるよ、大丈夫だよ」って事務局二人では話していたんですが、やっぱりそうやってメッセージをいただくと頑張ろう!って思えました。

実は一日だけ、更新をしない日があったんです。毎日続く投稿にちょっと疲れて、一回休ませてという感じで。笑

普段の私たちだったら、そこからズルズルやらなくなっていくパターンが多いんですけど、そこで木暮さんが「昨日大丈夫でしたか?」とか「この後、こんな投稿はどうですか?」って声をかけてくれたり、具体的な解決策を提示してくれたので、それでもう一回頑張ってみようという気持ちになりました。

木暮:今回馳川さんが活動報告の画像などを全部作成されたのですが、私はもう入れるべき情報のアドバイスしかしていません。どんどん毎日おしゃれに可愛くなっていって、すごかったですね。
まとめの記事でも、応援メッセ―ジをくださった皆さんのお顔が見せられるようにビジュアルを工夫していただいたりとか、SNSに上がっても、すごく興味を引く画像になっていました。

馳川:
毎日投稿しなければならない、というプレッシャーはありましたが、限られた時間の中で形にして公開する、という力が鍛えられたかなと思います。

橋爪:画像制作については、クラウドファンディングで鍛えられましたよね。

振り返ると、私たち二人の性格には日々のリマインドが必要だったなと思いました。笑
クラウドファンディングが終わった次の日、木暮さんからメッセージが届かなくてすごく寂しさを感じました。

馳川:「あれ?今日、木暮さんからのメッセージは?」って…笑

橋爪:起きて、一番最初にメッセージを確認するのが日課になってたので、次の日「あ、今日からもう確認しなくていいんだ!」みたいな不思議な感覚になりました。それくらい日常に溶け込んでいたなと思います。

クラウドファンディングは大変という覚悟があったからこそ、全力で望めた

橋爪:我々は、クラウドファンディングは相当大変だぞ!という覚悟を持っていたからこそ気軽に始めていないし、前後のスケジュールも集中できるように調整していました。
もちろん他の業務もありましたが、クラウドファンディングに多くの意識を向けていたからこそ達成できたと思います。

私たちだけではできないから、プロの意見をしっかり聞こう、そうすればできるんだという、全幅の信頼をSyncableさんに寄せていました。
正直、毎日投稿する必要あるのかな、と思ったことや、投稿へのリアクションがあまりなかった時には、弱気になることもありましたが、「Facebook経由で寄付をくださった方はこれくらいいますよ」「Instagramからはこんなですよ」と逐一情報を伝えてくださって、リアクションの数と寄付の集まり具合は連動しているわけではないということを感じました。やはり毎日投稿をすることで少しずつキャンペーンページを見てくれたり、寄付をしてくださる方が増えていくことが分かり、そういった成功体験が積み重なったことで最後まで走り切れたと思います。

今後の活動としては、どのようなことを考えていますか

Syncableキャンペーンページより転載

ここでできた繋がりを生かして、次につなげたい

橋爪:今回支援してくださった方へのアプローチをこれで終わりにしてはいけないと思っています。新年度に合わせてニュースレターを支援してくださった皆さんにお送りして、その後の会員獲得につなげたいと考えています。

あとは、まだ予定はありませんが、今後もしまたクラウドファンディングをやるのであれば、マンスリーサポーターを集めたいです。
今後の活動の中でタイミングが来たらぜひお願いしたいと思います。

今回の伴走支援の感想を教えてください

橋爪:もう、100点満点中200点です。笑

馳川:伴走支援が無ければ、本当に達成できなかったです。

実は、団体内でははじめ、伴走支援をつけることについて様々な意見がありました。手数料もかかるし、期間をしっかりかければ事務局内でも対応できるのでは、という意見もあったんです。でもやっぱり、初めての試みだからこそプロから学びたいということを、事務局から伝えました。今回は初めてだし伴走支援を付けて、きちんと私たちも学んで、次回もしやる機会があれば、次は自分たちで、と思っていましたが、次やることになったとしても、必ず伴走を付けてもらおうと思っています。笑
それくらい私たちにとって、無くてはならない、一緒に頑張ってきた大切な仲間というのがあります。

橋爪:そうですよね。スタッフが1人増えたくらいの感じで思ってましたし、団体内でもそのように情報共有していました。伴走手数料以上のものがある、我々2人ではできないんだということを伝えました。

伴走支援者の声

Syncableファンドレイザー木暮

改めましてこの度は、団体さま初めてのクラウドファンディング実施において伴走支援をご活用いただき、ありがとうございました!

日本補助犬情報センターさんは、ユーザーさんのことを一番に考え、自分たちにできること、そして事務局が少ないことを理由としない幅広いサポート体制を持っていらっしゃる印象がとても強かったです。
そして今回事務局のお二人、橋爪さん、馳川さんは常に自分たちにできることを先に考えてくださっていて、私からの提案はもちろん、一緒に考えながら進めていくことができました。普段の支援者さん、ユーザーさん、そして周りの方々とのコミュニケーションの丁寧さや感謝を伝えるというスタンスが今回の企画にも直接的にプラスに働いたのではないかと感じました。そして私も一緒に伴走期間の中で学びと成長ができるとても貴重な時間でした。

今回のクラウドファンディング企画では、そんなお二人、そしてそのお二人に支えられているユーザーさんや応援をしたいという周りの方の気持ちが結果に繋がった大きな成果になったのではないかと思っています。常に感謝を忘れず、自分たちの役割と可能性を考え続けておられました。

その魅力と可能性を打ち出す後押しを少しだけお手伝いできたのが今回の伴走支援だと思いますし、サポートできたことがとても嬉しかったです。初めての挑戦で寄付をお願いすることのハードルも少し高い中でも自分たちの活動に誇りを持って伝えることができたこと、それはこれまでの団体さんの活動があってこそだと思います。

これまで以上に多くの支援者さんとも繋がりながらより多くの補助犬ユーザーさんが生活しやすい世の中になっていくことを願っています!そしてもっともっと団体さんの魅力が伝わっていくことを信じています。
改めてご一緒できたことがとても嬉しいですし、こういう団体さんと出会いながら私もまだまだ新しい発見がありますので、学ばせていただき、一緒に伴走をしながら成長していきたいと思っています!

クラウドファンディングを立ち上げたい方はこちらから。~無料相談会の予約受付中!~

「この機会にクラウドファンディングを行いたい」
「話だけでも聞いてみたい!」
今回の記事を読んで、少しでも興味を持った方はぜひ無料相談会をご活用ください!

他にも、寄付集めにおいて下記のようなお悩みを抱えている方にもおススメです。

・自団体に合ったクラウドファンディングの魅せ方を教えて欲しい。
・クラウドファンディングの目標人数、目標金額の決め方が分からない。
・広報活動、寄付依頼に苦戦している。

弊社ではクラウドファンディングをはじめとした、ファンドレイジングに関する無料の個別相談会を実施しております。
気になる点やご不明点があればお気軽に相談会をご活用ください。

相談会のご予約はこちらから↓

ファンドレイジングお役立ち記事の紹介

各寄付キャンペーンについて

伴走支援の紹介と成功事例インタビュー

寄付集めのための様々なTips

ファンドレイジング役立つSyncableウェビナーまとめ