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会社に合った補助金とは?

はじめに

こんにちは。SYNCA合同会計事務所 中小企業診断士の小泉です。

 今回は経営者が一度は利用を検討しているであろう補助金のお話です。

 補助金を活用してみたいけど何に使えるの?どうやって申請するの?など
分からないことが多々あるかと思います。
 
 今回は代表的な補助金の種類や内容などについてお話していきます。


◆この記事を読んでほしい人

・中小企業を経営されている方
・個人事業主の方
・補助金の活用方法が分からない方
・会社の中長期的な戦略を立てたい方

補助金とは

 補助金、助成金、支援金など、国や自治体などが、企業の事業活動に必要な資金を支出する制度は多くあります。

 国の補助金は主に経済産業省の管轄で行われるもので、事業者の新規事業や研究開発など、ビジネスを支援することが主な目的です。

 ちなみに補助金と混同されがちな助成金、支援金などは目的や管轄の違いによってその呼び名が異なります。
簡単にそれぞれの違いをまとめておきます。

補助金・助成金・支援金の違い

さらに、一口に補助金と言っても様々な種類があります。企業にとって「何のために」「いつ」「どれくらいの」資金が必要なのかを把握し、適切な制度を利用することが重要です。

補助金の種類~4大補助金~

前述の通り補助金の中にも様々な種類があります。
今回は中でもよく利用されるものを4大補助金としてご紹介します。
※補助率・金額は申請枠や公募回によって異なります。
 詳細は各補助金最新の情報をご確認ください。

ものづくり補助金

補助率:1/2又は2/3
補助金額:100万円~最大5,000万円

 通称「もの補助」と呼ばれることもある「ものづくり補助金」です。

 インボイス、働き方改革など制度変更等に会社が対応するため、 中小企業・小規模事業者等が取り組む革新的サービス・試作品開発・生産プロセスの改善や生産性向上のための設備投資等を支援してくれます。

 補助金額も最大5,000万円と高額なので、新たな設備投資を検討している企業に適した補助金といえます。

事業再構築補助金

補助率:1/2又は2/3
補助金額:100万円~最大1.5億円

 コロナ禍で多くの企業が申請・活用した「事業再構築補助金」です。

 ウィズコロナ、ポストコロナ時代の経済社会変化に対応するために新市場進出 、事業・業種転換など思い切った事業再構築に意欲を有する中小企業等の挑戦を支援してくれます。

 こちらも最大1.5億円と高額の補助が降りる制度です。
 コロナウイルスの影響を乗り越えさらに成長するため、全く新しい事業を行うなど大胆な施策を計画している企業に適した補助金です。

IT導入補助金

補助率:1/2又は3/4
補助金額:100万円~最大450万円

 ITツール導入に特化した制度「IT導入補助金」です。

 インボイス 、働き方改革など制度変更等に対応するため、 中小企業・小規模事業者等が生産性の向上に資するIT ツールを導入するための事業費等の経費を一部補助等することで中小企業・小規模事業者等の生産性向上を図ります。

 前述の2つの補助金に比べると補助金額は少ないですが、ITベンダーと共同で申請を行うため申請の事務負担が少なく、比較的採択率も高い補助金で
HPや社内システムなどIT周りを効率良く強化したい企業に適しています。

小規模事業者持続化補助金

補助率:2/3又は3/4
補助金額:50万円~最大250万円

 小規模事業者や個人事業主の方がまず最初に活用しやすい制度がこの
「小規模事業者持続化補助金」です。

 小規模事業者等が直面する制度変更等に対応するために取り組む販路開拓等の取り組みの経費一部を補助することで地域の雇用や産業を支える小規模事業者等の生産性向上と持続的発展を図ります。

 こちらも補助額は少額ですが、もの補助や事業再構築に比べると申請の負担も少ないため、新たな販路開拓を図りたい小規模事業者や個人事業主が利用しやすい補助金です。

補助金の申請方法

 今回紹介した4つの補助金はいずれもオンラインで申請が可能です。
オンライン申請には予め「GビズIDプライムアカウント」を取得する必要がありますが、アカウントの発行には1週間程度かかるため、補助金の申請を検討している場合は早めに準備しておくと安心です。


最後に

補助金は目的ではなく手段

 補助金はその名の通り事業に必要な資金の一部を補助してもらえる制度ですので、大きな投資や事業進出に乗り出す際には、当然資金繰りの面で大きなメリットがあります。

 新型コロナウイルスの流行以来申請者が増加しポピュラーになった補助金ですが、アフターコロナにおいても補助金を活用することで設備投資や新事業展開を効果的に実施できるほか、事業計画を策定することで会社の現状や中・⾧期的な戦略を見つめる機会にもなります。

 私も補助金の申請のお手伝いをさせていただいた経験がありますが、ヒアリングをさせていただいていると、「お金が必要」というだけではなく、「この新しい事業を軌道に乗せたい」「会社をこういう方向に進めたい」という目的を持った経営者の方が多くいらっしゃることを感じます。

 本来は補助金の申請目的ではありますが、会社内外の現状を分析し今後について計画を立てていくという作業だけでも会社にとっても大きな意味をもつのではないかと考えています。
 私はヒアリングを通して経営者の方々の想いや将来のビジョンを伺い、
事業に対する熱意を感じる時間がとても好きで、その目的を果たすための手段として、補助金に採択されるようお手伝いしたいと思いこの仕事をしています。