経営管理のススメ
こんにちは。SYNCA合同会計事務所 共同代表の吉井です!
皆さんは経営管理と聞いて何を思い浮かべますか?
経営管理とは、事業を継続的かつ計画的に行い、利益を上げるための管理活動です。
もう少しかみ砕いていきましょう!
では経営管理を行う上で大事なことは何でしょうか?
経営を行う上で大事な要素は、人材管理(人の採用、育成、評価)、生産管理(欠品過剰にならず効率に生産する)、販売管理(売れる仕組みづくり)、財務管理(資金調達、資金繰り)の4つです。
基本的にこれらの要素が欠けていると、長期的に見て企業は利益が上げられない体質になってしまいます。
従業員を1人でも採用されている方は、かならずこれらを意識しなければなりません。今はそうでない方も将来意識せざるを得ない時が来るかと思います。
今回はどちらかというと、「企業を大きくしたい!」「組織化して利益をあげられるような体質にしたい!」というような方向けのお話となります。
◆この記事を読んでほしい人
◆この記事を読んでわかること
経営管理の手順
経営管理を行うための大まかな手順は次のような流れとなります。
現状分析
事業計画(アクションプラン)策定
実行、進捗管理
達成管理
1.現状分析
まずは会社の現状がどのような状態であるのかをしっかり確認する必要があります。
借入金を返済するだけの利益は出せているのか。
必要な利益が上がっていない原因はどこにあるのか。
あとどのくらいの利益が必要なのか。
このままいくと何年後に会社の資金がなくなってしまうのか。
現状分析をしっかり行わないと、そのあとの行動計画が無駄なものになってしまいます。
例えば、原価率に問題があるのに、売上をさらに上げて利益を増やすというかじ取りをしたとします。
販売員を増員し、ガンガン営業して売上を上げたとしても、そもそも原価率に問題があるのであれば、
必要な利益を確保することは難しいです。
実際に見てきたお客様でも、毎年売り上げは好調なのですが、利益でみるとあまり芳しくない会社がありました。
その中身をよくみてみると、外注費や仕事を受ける際の紹介料を払いすぎていてそもそも原価率が高いのが問題でした。
そこを集中的に解決することで、見違えるように利益を上げられていました。
このように、問題を解決するためには、まずは課題の抽出が重要となってきますので、現状の分析はしっかりと行う必要があります。
2.事業計画(アクションプラン)策定
現状分析をして、いまの会社の状態を知ることができたなら、
次に、5年後の会社の未来を想像します。
5年後に会社の資産をどのくらいに増やしたいか。
年間の売上はどのくらいで利益をどのくらい出せる会社にしていきたいか。
なりたい未来を想像したなら、現状とのギャップが必ず生まれます。
そのギャップを埋めるために、何をすべきか行動計画(アクションプラン)を立てます。
売上が足りてないのであれば、
・新たな広告に取り組んでみようか
・新商品、サービスを開発してみようか
・新規店舗を出店しようか
利益率を高めたいのであれば
・商品単価を上げるためにはどうすればよいか
・新たな仕入先を開拓してみようか
・もっと効率的な生産方法はないか
そして、企業の規模が大きくなれば、人的リソースも必要となります。
・毎年1人採用するために採用広告を行う
・採用専用のホームページを作成する
・リファラル採用(従業員等からの紹介採用)を導入する
これらの施策の中には、資金支出を伴う投資がほとんどかと思います。
企業は投資を行う時に、投資に回せる金額を見誤ってしまい、経営に窮地を招いてしまう事例が多くあります。
特に設備投資を行う場合には、融資や補助金等とセットで計画し、資金繰り表もしっかり作成する必要がありますね。
3.実行、進捗管理
計画を立てても、行動に移さなければ意味がありません。
行動に移すうえで必要なことは、2つあります。
1つ目は、その行動を誰が行うのか
よくあるのがその行動をやろうと決まっていても、責任者が決まっていないため、みんながお見合い状態になり結局誰もやらないパターンです。
2つ目に、いつまでに行うのか
人は期限が決まっていものは、取り組みません。期限がないタスクはやらなくても良いタスクと言っているようなものです。
作家は締め切りがあるから良い作品を生み出されるのと同じように、仕事にはかならず期限が必要となります。
この2つの事項をしっかり決めて、口頭だと忘れてしまったり言った言わないになってしまうため、テキストで残すことが重要となります。
また最低限、月1回の頻度で幹部会を開き、進捗状況を確認して、できていないところがあるのであればその原因を考え改善に繋げていきたいですね。
4.達成管理
アクションプラン通りに行動したなら、年に一度、当初の計画と比べてどの程度達成しているかを確認してみましょう。
1年間、計画を立てて行動すれば、ほとんどの確率で利益が上がっているかと思います。
ですが計画の数字までは届かないことも、もちろんあります。
むしろ計画通りにいかないことの方が多いかと思います。
計画通りに行かなかった場合でも、行動した結果を踏まえて、なぜ計画通りにいかなかったのか。どうすれば計画通りにいくのかを考えて実践することが重要です。
当事務所のバリューの1つに「できる思考」というものがあります。
できない理由を並べることは簡単です。何事もできる前提で、どうすればできるかを考えて行動することがうちの社員に求められています。
できそうなことをやるのは誰にもできるんです。
周りからみて、一見難しそうなことをやってこそ経営者の仕事なのです!
本当に"やるべきこと"にフォーカスする
さきほど書いたように、正しく計画して適切な行動をすれば必ず成果に繋がります。
しかし、これを見ている方の中には「行動しているのに結果に繋がらない」、「事業計画を立てた方が良いのがわかっているんだけどそんな時間ないんだよね~」と思われる方がいるかもしれません。
「時間管理のマトリックス」という考え方を聞いたことはありますか。
これは、緊急度と重要度の二軸で4つに分けたマトリックス図になります。
皆さんは下記の①~④のうちどの領域が大事でしょうか?
そうです、②の領域が大切なのです。
しかし時間が足りないと言っている方は①の領域で大半を過ごされているのではないでしょうか?
皆様がやるべき領域は②の領域なのです。
そこで、①の領域はほとんどがルーチンワークかと思いますので他人に任せてしまい、③の領域は思い切ってなくすことを考えましょう。(④の時間も減らすことは言うまでもないですね)
経営管理をするためには、無駄なものを捨てさり、真にやるべきことに集中する必要があります。
まずは経営者が経営管理に時間を注げるような環境を作りましょう!!
SYNCAができること
そうは言っても、なかなか今のメンバーで行うのは難しい!
何から手を付けていけば良いかわからない!
安心してください、SYNCAでもこの経営管理のお手伝いを行っております。
まだこの事業を立ち上げ間もないですが、現在お手伝いさせていただいている企業様は、少しずつではありますが利益が上がってきています。
我々がサポートさせていただくメリットは次のものになります。
経営支援の国家資格である中小企業診断士による現状分析を受けられる
数値の専門家である税理士により、計画が財務資料にどのような影響を与えられるかがわかる
根拠のある数字により、積極的な行動を促すことができる
毎月1回の経営会議に参加させていただき、進捗状況を第三者の立場で確認できる
専門家のフォローを受けながら経営管理を行えるため、経営者が計画と行動に集中できる
事業計画を立てることで社内、社外の信用が高まり、従業員のモチベーションアップや銀行からの融資を受けやすくなる
少しでもご興味がある方は下記のリンクよりお問い合わせください!
https://docs.google.com/forms/d/17d6Q0tLf4yf9iMxbsKT5jaJDsvtfZUgNLAv0lOXhFw8/edit
最後は宣伝っぽくなってしまいすいません、、、!!
少しでも皆様の会社経営の参考になっていただければ幸いです。