見出し画像

#58. 元号って必要?:文化と時代を超える意識の象徴

今日は殆どの方には興味のない話だと思いますが、「元号」と「西暦」の二重使いは面倒だなと思った事がある人へのヒントになればと思い、書いてみました。なんとなくスピリチュアルっぽいように感じるかも知れませんが、できる限り理論的であろうとしていますのでご安心を。

かつて、私は日本における元号の使用に疑問を抱き、むしろ西暦に統一した方が分かりやすいと考えていました。国際的な標準として西暦は広く使われており、日本もそれに合わせる方が合理的ではないかと考えたからです。しかし、最近は元号の存在意義について再評価し、その文化的・意識的な価値を認めるようになりました。このブログでは、その変化について掘り下げてみたいと思います。

西暦への統一を支持していた理由
まず、西暦への統一を支持していた理由を整理します。国際的なビジネスやコミュニケーションの中で、西暦は標準的なカレンダーシステムであり、日付の管理が簡単で効率的です。元号を併用することで、特に若い世代や元号に馴染みのない人々にとっては、日付の理解が複雑になりがちです。
さらに、元号が変更されるたびに、公式文書やシステムを更新する必要があり、これには時間とコストがかかります。西暦に統一することで、こうした手間を省き、データベースの管理もシンプルにすることができるという利点もあります。
正直、外資系での職歴が長い私にとっては、元号を使う機会など、まず無かったという背景も大きく影響していました。
日本企業に勤めていても、そんなには変わらないのでは無いかと思います。

元号を再評価するきっかけ
しかし、私はある時点で元号の持つ価値について再考するようになりました。そのきっかけは、量子物理学や無意識の次元に関する新たな視点に触れたことです。現代の科学は、古典物理学に基づいた「原因と結果」という単純な枠組みに依存していますが、量子物理学の領域では、この世界の理解がより複雑で、無意識や集合意識といった要素が関与している可能性が示唆されています。

参考: 量子物理学は、原子や素粒子のような極めて小さなスケールでの物質やエネルギーの振る舞いを研究する分野です。この分野では、日常生活で見られる物理現象とは異なる、奇妙で直感に反するような現象が観察されます。
例えば、量子物理学では、粒子が一度に複数の場所に存在できる「重ね合わせ」や、粒子同士が遠く離れていても瞬時に影響を与え合う「量子もつれ」といった現象が見られます。これらの現象は、古典物理学では説明できないような複雑さを持っており、物理学の基本的な考え方を大きく揺るがしています。

もし、宇宙に集合意識が存在し、私たちの現実がその意識によって形成されるとするならば、元号という時代の区切りは単なる数値の羅列である西暦以上の意味を持つのではないか?
元号は天皇の意識や死去、あるいは社会情勢の変化に基づいて改められ、その時代の精神的なエネルギーの変化を象徴しているのかもしれません。

元号廃止が検討された歴史
元号の廃止は、戦後の日本において一度議論されたことがあります。特に、第二次世界大戦後の占領下で日本が民主化される過程で、元号制度の廃止が一時的に話題に上りました。この議論は、天皇制の存続や日本の戦前の体制からの脱却を図る中で出てきたものです。

しかし、最終的には元号制度は維持されることになり、1947年に公布された日本国憲法にも天皇制が残されました。その後、1979年に「元号法」が制定され、元号が法的に認められるようになりました。この元号法によって、元号は天皇の代替わりに合わせて改められることが定められ、現在の形で元号制度が確立されました。
この歴史を踏まえると、元号制度は廃止されるどころか、法的にその存続が確保されたと言えます。

元号の文化的・意識的価値
元号は、日本独自の文化遺産であり、ただの暦の表記以上の役割を果たしています。元号の使用は、日本人のアイデンティティや歴史との結びつきを深める手段であり、その時代の特性や精神を反映するものです。たとえば、「昭和」という元号は、戦後の復興や高度経済成長を象徴し、「平成」は平和と安定を象徴するものとして広く認識されています。

さらに、元号が時代の区切りとして機能することで、社会全体がその変化を意識し、新たなスタートを切るきっかけとなります。このような意識の変化は、集合意識という見えない次元でも影響を与えているのかもしれません。

そして、まだ解明されていない量子物理学や無意識に関する理解が進むまで、せっかくあるものの廃止を急ぐ必要はないと思うようになったのです。
元号は、単なる日付の管理システムではなく、文化的・精神的な価値を持つものです。日本の伝統を尊重しつつ、新たな視点でその意義を再評価することは、私たちがこれからの時代をどのように捉えていくべきかを考える上で重要なステップだと感じています。

現代の科学や合理性に基づいた判断も大切ですが、それだけにとらわれず、元号が持つ深い意味や役割を認め、次世代へと受け継いでいくことが求められているのかもしれません。

いいなと思ったら応援しよう!