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#60. もうプレゼンで緊張しない: ニューロ・ロジカル・レベルの活用

私も40歳ぐらいまでは、プレゼンテーションにおいて、緊張でドキドキが止まらなくなったり、汗が止まらなくなったりしていました。
世間では色々なテクニックが紹介されていますが、私にはあまり効果がありませんでした。
皆様の中にも、本当に困っている方は多い事と思います。
今では、プレゼンテーションで緊張することが殆ど無くなった私が、自信を持ってそのテクニックを紹介します。

これは、ニューロ・ロジカル・レベルの全てのレベルをしっかりと押さえれば怖いもの無しと言える手法です。
「ニューロ・ロジカル・レベル」についてはこちらを参照してください。

環境、行動、能力、信念・価値観、アイデンティティ、そして目的という各レベルを整理し、準備を整えることで、より自然体で自信を持ってプレゼンに臨むことができます。

まず、「環境」のレベルから考えてみましょう。プレゼンの会場に早めに到着し、数名の聴衆と軽くコミュニケーションを取ることで、環境に慣れることができます。これにより、未知の空間が少しでも「馴染みのある場所」になり、安心感を得ることができます。また、深呼吸やボディスキャンなどの呼吸法を使ってリラックスすることも、環境の中で自分の心と体を落ち着けるために効果的です。こうした小さな準備が、プレゼン本番での大きな違いを生むことになります。
因みに、私の経験では、深呼吸をするだけでは効果はありませんでした。

次に、「行動」のレベルでは、プレゼン内容を前日までに何度も繰り返しレビューし、空で話せるまで練習することをお勧めしますが、私のように全てを覚えるのが難しい場合は、箇条書きのポイントを見ながら話すことで、必要な情報をスムーズに思い出し、自然な流れでプレゼンを進めることができます。

「能力」のレベルでは、ビジュアライゼーション(視覚化)を活用して成功イメージを鮮明に描くことが有効です。プレゼンがうまくいくシーンを頭の中で何度もイメージすることで、自然とメンタルスキルが向上し、実際のプレゼンでもそのイメージが現実化しやすくなります。また、箇条書きリストを見れば話の流れが自然に思い出せるように準備しておくことで、知識やスキルを最大限に発揮できるようになります。
パワーポイントを使って良い場合は、必ず、一から自分で作ることで、自分の言葉で内容を表現しやすくなり、プレゼン全体の一貫性が保たれます。

「信念・価値観」のレベルでは、「本番前はプレゼンの事は考えない」という心構えが大切です。プレゼンで最善を尽くしつつも、失敗を恐れ、直前にあれこれ追加しようとすると緊張感が高まります。試しに、「もっと良い表現」「あれも追加して話そう」等と直前に考えてみるとわかります。あっという間にドキドキして来ますから。準備したことを信じ、リハーサルで積み重ねた自信に頼ることが重要です。

また、緊張を「エネルギー」として捉え、ネガティブな感情に引きずられないようにすることも大切です。緊張感を自分を高めるためのポジティブなエネルギーとして捉えることで、プレゼンに対する心構えが変わり、より良い結果を引き出せます。

「アイデンティティ」のレベルでは、ありのままの自分を表現することが求められます。プレゼンは、ただ情報を伝えるだけでなく、自分自身を表現する場でもあります。仲間や友人がいれば彼、彼女を見ながら、または、友人に話しかけるように話す(先程声掛けした聴衆を友人と見立てる)ことで、自分らしさを保ちながら、親しみやすいプレゼンが可能になります。このテクニックはかなり効果大です。ドキドキが始まらない感覚が得られます。
また、自分の言葉で話すことで、より自然なコミュニケーションが取れ、聴衆にも自信と熱意が伝わります。

最後に、「目的」のレベルです。プレゼンを通じて価値を提供することが、貴方の最終的な目的です。聴衆にとって意味のある情報や価値を伝えるために、自分の信念や価値観をプレゼンに反映させておきましょう。「今日この日が貴方の人生最後の日だったら、なにをうったえて死にたいのか」そう考えて向き合うことより、プレゼン全体に一貫性が生まれ、聴衆に強いインパクトを与えることができます。

以上のように、ニューロロジカルレベルの全てのレベルをしっかりと押さえておくことで、緊張でドキドキが止まらなくなったり、汗が止まらなくなったりすることはありません。プレゼンの成功は、事前準備と自己認識の両方にかかっています。自分の環境、行動、能力、信念、アイデンティティ、そして目的をしっかりと把握し、それらに基づいて準備を進めることで、プレゼンをより効果的かつ自然に行うことができます。

この記事が、皆さまのプレゼンテーションスキルの向上に役立つことを願っています。

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