お金がなくなる世界 no 前に話し合っておきたい背景 no1つ
お金がなくなる世界(まず法定通貨の価値が相対的に下ります)を現在構築しておりますが、上念さんの動画開始34分~と38分目~あたりが、このことも含め、これからの社会の在り方を考え話し合う際に、事前共有できているとありがたいので、シェアさせていただきます。
言いたいことは、【モノゴトに対する認識の仕方】が変わってきていることについて、です。
お金の部分についての背景の1つは、清瀧信宏×WRIGHTモデル等から改めてnote書きます。
動画は2011年づけで、定額給付金についても話されており、新コロナ対策の10万円特別定額給付金を考えるにあたっても、やりとり内容がリアルタイムで参考になりました。
ひろゆき氏の定額給付金が『何も影響がない』とされていることについて、時代の大きな変わり目に、まず自身で認識し、かつ仲間と共有しておく必要があるものと位置づけており、一度整理したくnoteにしてみました。
動画では不況の原因がデフレか否か、について無駄な領域にお金を使っても
意味がないのでは、という文脈で使われています。
経済活性化に対する影響として有効かそうでないか、ということではなく、
【モノゴトに対する認識の仕方】ついて、ここではフォーカスします。
言わずもがな日常生活では、人間目線での捉え方に限定し、分かりやすい形でモノゴトを認識をして暮らしています。1つのアクションに対する社会への影響も然りで、複雑な関係性をイチイチ考えないで行動します。
人間目線については、例えば生態学には「生態系サービス」という人間目線の言葉があります。
『分解の哲学』 にて著者の藤原辰史氏は、生態学つまり生物の世界において「生態系サービス」という言葉を使われていることが、(他の生物に比べ)ある特権的な人間にとって役立つサービスかどうかという「機能」としてとらえ、あらゆる方向へと影響を及ぼしうる複数の「作用」という面をなおざりにし、【一対一対応に縮滅】しがちになってしまうことに、違和感を持つとしています。
著書では、米国の生理生態学専門家でもあり、森の小屋で過ごすことの多いナチュラリストのパーンド・ハインリッチ氏が、生態学における生態系の構成要素である生産者/消費者/分解者について、消費者と分解者の概念区分をルーズなものとして認識していることが紹介されており、それに対する推測、意見として述べられています。
「風の谷のナウシカ」が好きですし、IT企業経営者としても、菌やウィルスの知性を含め生態系で起きていることに関心を持っておりまして、「分解」に関する含蓄に富んだ本です。
ここで引用させていただいたのは、従来の区分・定義では、もう一度言えば【今までのモノゴトに対する認識の仕方】では【柔軟さに欠けて】しまい、実態とのあいだに、文字通り乖離の"間"ができることの例をだすためです。
ひとたび分類してしまえば、そういうものなのね、と認識は楽になります。漫才でもボケとツッコミとに役割が区分されていること前提とすることで、分かりやすくなります。分かりやすいものは、当然広く早く流通します。
とりあえずの概要を認識してアクションをするにあたり、人間界を含む全生態系で生じていることの、ほんの一部分を切り取り、光をあてて定義をしてコミュニケーションをとってきたのが、現在の人間社会です。
明治時代に南方熊楠は科学に対して、科学の【因果】は分かるが、モノゴトの縁というものは分からない、として研究をしました。
映画マトリックス レボリューションにて、古いシステムであるフランス人のメロンビンジアンが『あらゆるものを支配する紛れもない真理がある。因果関係だ。作用、反作用。原因、結果』と発言したことに対し、モーフィアスは『すべては選択から始まる』と返しました。
つまり古典物理的な考え方での「こういう原因があれば必ずこのような結果になるという因果関係」に対し、量子力学的な思考においては「原因は関係ない、ここからの選択が全て」となります。
これらの深堀りはさておき、上述の全てに共通していることは、そんな簡単に分類できたと思って時間軸に沿って単語を並べて秩序立てた線形性では、世の中の事象を正確に認識することはできない、ということです。
なぜならば、ある瞬間に全て物事が同時におきてしまったり、個々の役割も関係性によってコロコロと流動的に変わってしまう事象を、自然を観てれば察することが可能だからです。
コロナにおいても、まず、人間の目で見ようとするわけですが、ウィルスがどのようなコミュニケーションを取り合っているか、とか、そもそも【従来のモノゴトに対するシンプルな認識の仕方】では、1つのアクションにより作用が広がっていく影響や関係性が非常に限定的であったこと、などを前提として認識を深めていかなければと、改めて感じた次第です。
トップ画像に、2羽の蝶々の絵をのせました。
ニュートン力学とは、時間経過とともにその状態が変化し、その変化の法則が一定法則で与えられ、初期状態が決まればその後の状態も一意に決定されるようなシステムおよびそれを扱う力学です。
これに対し、カオス理論である非線形性を持つ力学系において、初期状態に存在する差が時間経過に従って平均的な指数関数的増加を起こし、無視できないほど大きな差を生むことを、バタフライ効果と言います。「ブラジルの1匹の蝶の羽ばたきがテキサスで竜巻を引き起こす」ということです。
ほんの小さな1羽の蝶の動きが、他の蝶や花などに影響を与え、作用を受けた個々のモジュールが共鳴してジョイントし、蝶々全体や生態系へと波紋(英語でRipple)のようにひろがっていくことで、やがては大インパクトを
興すことも可能だと、敢えて、改めて確信しました。
なぜなら、全ては選択から始まるから。
令和という時代は一言で言えば、人類が量子を纏う時代と感じる次第です。