バフェットに学ぶ投資の極意1「総資産を増やすための公式」

1. 投資の基本:総資産を増やすための公式

投資を始める前に、まず資産がどのように増えていくのかを理解することが大切です。投資の成功は、以下の公式に集約されます。

総資産 = ①元本 x ②利回り x ③期間

この3つの要素がどのように働くかを理解することが、資産を着実に成長させる第一歩です。順番に見ていきましょう。

① 元本を増やす

「元本」とは、投資に最初に投入するお金のことです。公式のとおり、元本が大きいほど「総資産」も大きくなります。例えば、10万円を年5%で運用した場合、1年後に5,000円の利益が出ますが、1億円なら1年後に500万円の利益になります。つまり、元本が多いほど増える額も大きいのです。

②-1  利回りの選択:株式の利回りは強力

次に「利回り」、つまり資産がどれだけ増えるかの割合です。公式では②の部分にあたります。長期的に見ると、利回りの高い順に「株>債券>金>通貨(現金)」となっています。

②-2 現金はマイナスの利回り?

現金(通貨)は、インフレによって長期的には価値が下がっていくことは、長い歴史から明らかです。例えば、明治時代の1円は今の約3,800円に相当し、当時の1円で立派な鰻丼が食べられましたが、現在の1円では駄菓子も買えません。このように、現金は「持っているだけで価値が減っていく」という特性があり、長期的にはマイナスの利回りになります。そういった意味では、タンス貯金だけは絶対にやめましょう。確実に価値が減ります。ほとんど金利がつかない預金も同様です。

このため、長期的に資産を増やしたいなら、価値が下がりにくい株式などが有力な選択肢となります。

③-1 期間の効果:長ければ長いほど有利

3つ目は「期間」です。公式の③にあたる「期間」が長ければ長いほど、資産が増える力も強くなります。なぜなら、「複利」という効果が働くからです。複利とは、増えた利益も元本に加えてさらに増える仕組みで、「時間が経つほど雪だるま式に増えていく」という効果があります。

③-2 複利の効果を例えると?

複利の効果は、雪だるまを転がすようなものです。最初は小さな雪の塊を転がしてもなかなか大きくなりませんが、転がし続け大きくなり始めると、雪がどんどん付いて、あっという間に大きくなっていきますよね。投資も同じで、期間が長いほど、資産が増えるスピードが加速するのです。


まとめると、この公式「総資産 = ①元本 × ②利回り × ③期間」に従って、資産を増やすには「元本」「利回り」「期間」の3つが重要です。現金は価値が減るため、株式など成長が期待できるものに投資をして、早めにスタートすることが資産を増やすためのカギと言えるでしょう。
次の章では、バフェットの投資戦略とそれに学ぶポイントを解説していきます。

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