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シン・ニホンの感想(備忘メモ)

「イシューからはじめよ」で有名な安宅さんが書いた、「シン・ニホン」という本をざっと読んだのでさっと感想をまとめます。
https://www.amazon.co.jp/dp/B084SP5PLQ/ref=dp-kindle-redirect?_encoding=UTF8&btkr=1

シン・ニホンの概要

以下のサイトに、ペライチで内容がまとまっていたので、これを見るとわかります。めっちゃ極端にいうと、これからはAI×データの時代である、日本は色々イケてない現状はあるがちゃんと考えて未来を変えようとすれば変えられる、ということを言ってると思います。
https://www.biz-knowledge.com/entry/shin-nihon

感想

基本的にそうだなあと共感できるところが多く、励みになるポジティブなメッセージを持つ良書だと思ってます。特に、若者にリソースを分配する政策を打つべきだというのは強く共感できました。(リソースを確保するために社会保障事業の見直しをかく行うべしというアイデアもあり、マジでやったらいいよねと思うものばかりでした)
その上で一点、足りないかもと思った観点があるので以下に記します。違うよ、という人がいらっしゃればご意見伺いたいです。

生産性の改善はテクノロジードリブンだけじゃなくない?
日本の生産性が伸びない要因には、非正規雇用増やして賃金削る(GDPの「消費」を削ぐ)割に、良い経営とはとにかく黒字のことであるというスタンスで新規事業への投資を疎かにした結果、内需の成長が見込めない&外国に売れるものが作れない、ということで今があるのではと思ってます。(結果、内部留保という使い道の無い余剰資金が積み増される)
なので、国民一人当たりGDPで「生産性」を語る場合、必ずしも企業がめっちゃ効率的に売れるモノ・サービスを作るだけじゃなくて、多くの人が消費したいと思えるような内需を育てることも観点としてあるのではと思いました。そのために賃上げ圧力がかかるような制度を作るなど。
ただ、農業の生産性がアメリカと比べて40倍違うとかは衝撃的で、そういうところはAI活用して自動化して生産できるように投資してかないとダメよなあと普通に思いました。

※追記(2020/7/23)
同じことをデービッド・アトキンソンという人が言ってました。日本は最低賃金がOECD諸国の中でも最低レベルみたいです。給料を上げずに人件費を削り、新しい付加価値を出すための経営努力を怠ってきたのが日本の問題点だと思います。
https://toyokeizai.net/articles/-/363475

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