価値をエクスチェンジして生きていく。
昨年の春に、鈍った英会話力を鍛え直すためにレアジョブを再開しました。
「言語力」というのは身体の「筋力」に近いものがあり、継続的に鍛えておかないと退化してしまうもの。故に習慣化させたり、継続的に使う仕組みが無いといけないのですね。
そういった性質上、日々のルーチンに組み込むために日々地味な工夫や改善が必要になってきます。毎朝同じ時間で実施できるようにスケジュールや場所をハックしたり、Airpodsなどガジェットをハックしてみたり。
また、コストの観点でDMM英会話に乗り換えたりもしてみました。
ユーザー体験的な差分はそれほど大きくは無く、毎日コツコツ30分英語しか話せないというのは本当に良い筋トレになります。
一方で、あきれるぐらい天邪鬼で飽き性な私の心が、たまにぼやいていたんですよね。
「ふーん、で?」
って。私なりに小さく改善したり努力を積み重ねていたものの、どうしても過去と同じようなこと、誰かと同じような仕組みでやり続けている事に謎のつまらなさを感じていました。
すごく、私はひねくれた正確だなと思いながらも
「英会話力をキープする(できれば上達する)」
という目的のためのオプションが、
「より良い英会話サービスを選ぶ」
「毎日のルーチンに組み込むためのハックを繰り返す」
「オンライン会話でストレスのない環境やガジェットを揃える」
というだけなのが、何ともつまらなく感じてしまったんですね。
さて。私ならではの英語会話力の鍛え方は無いかなとしばらく思考を巡らせました。
同時に、趣味の「ランニング」をする時間の捻出にも頭をひねっていました。特に「ガチ練」している訳では無いので、楽しく走れる時間をもう少し定期的に、効率よく作りたいなと。
「ランゲージエクスチェンジ」
という概念があります。
その名の通り、お互いの母国語を教え合う、つまり「母国語」という「価値」を等価交換する仕組みですね。
つまり、本質は「同等な価値」を貨幣を介さずに「等価交換」することです。このエクスチェンジというのが、古くて新しいなと感じ、かつフレーム化して「バリューエクスチェンジ」という視点でみたときに、英会話という価値に対して等価交換するのものは、別に「語学」でなくても良いのですよね。自分が持っている、少しでも得意なことを「価値」として提供すれば良いわけです。
そこで、等価交換するものを
「英語」<>「ランニング」
にしてみるのは面白いかも、と思い立ちフラッシュ的にAirbnbに登録して秋頃よりこんな体験をホストし始めました。
多分このnoteを読む人は100%日本人なので、上記リンクは日本語表記されていると思いますが、実際は英語ベースの100%インバウンドの外国人観光客向けです。
基本的に
・平日渋谷の朝
・8:00〜9:00
・渋谷->代々木公園->原宿->渋谷 のランニングコースガイド
をするだけ。
最初の1件とレビュー入るまでが時間かかりましたが、1件レビューがつくとあとは割とコンスタントにブッキングが入るようになりました。
今は平均してならすと毎週1回程度のペースです。
(東京五輪付近は忙しそうなので今からどうしようかとも思っています)
誰得感ありますが、この「英語<>ランニング」エクスチェンジの仕組みを、オンライン英会話と比べたメリットをまとめてみます。
オンライン英会話と比べたメリット
・毎月のコストがかからない
・むしろお金をもらえる(ただし、体験はそれほど高い単価にしづらいので、電車代とコインロッカー代で実質チャラ、まさに等価交換です)
・趣味のランニングと兼ねられる
・渋谷の朝ランは楽しい
・お互い走ることが好き同士なので結構すぐに仲良くなれる
・各国の外国人と初対面でも話せるコミュニケーション能力が得られる
・民泊ウォーカーというムック本に取材される(好評発売中)
次に誰得シリーズ、デメリットはこんな感じです。
オンライン英会話と比べたデメリット
・毎日手軽にブッキングできない(毎日コンスタントにブッキングが入ることは無い)
・天候に左右される
・渋谷まで行ったのにドタキャンされる
・英語は話したいが、早起きして走りたく無い日もある(飲み会の翌日とか)
・走力のあるランナーだとペースが速くて会話するのがちょっと辛い
・週1程度では英語は上達しない、まして楽しく雑な英語で喋っちゃうので維持もできていないかも
好きなことで生きていく。
強引にまとめると、
「英会話力をキープする(できれば上達する)」
という目的には残念ながらミートしていないのですが...
・外国人に対するコミュニケーション能力は向上している(これ本質的には大事)
・人と違ったことをするのは根本楽しい(良い話のネタになる)
・使ったとこの無いプラットフォーム(Airbnb)もユーザー体験してみると学びが多い
ということで、これは面白いフレームだなと思っています。
「それ、自分の持っている価値でエクスチェンジできないかな?」
という視点で目の前のものを眺めてみると、面白い取り組みにつながるかもしれませんね。
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