コテンラジオの「ケマル・アタテュルク」シリーズ、珍しく「アナロジーとしての学び」を推奨しており、実際「オスマン帝国の凋落」のプロセスが、アナロジーとして企業衰退、並びに組織崩壊への基本原理として普遍性と学びが深かったので、備忘録的にメモしておく。
「歴史」を安易にアナロジーとして援用する危険性
念の為こちらに最初に触れておく。実際コテンラジオの本シリーズ冒頭でもその点に触れているが、歴史からの学びは安易に目の前の社会やビジネスにおける「ソリューション」として援用されがちであるが、実際の歴史や現実が内包する個別性や複雑性を正確に把握することは困難であり、故に援用元と援用先の「前提条件」が違う限り、安易に歴史のアナロジーを現実社会やビジネスのソリューションとして活用することには危険性が伴う。
これは歴史のみならず、構造的には「他社の事例」を参考に自社のソリューションに安易に転用する危険性と同義であり、特にビジネス領域における西洋崇拝がいまだに拍車をかけている。
例えば人事戦略一つとっても、このような「誤用」が散見されるので、自戒も込めてご留意頂きたい。
オスマン帝国とは
さて、それでは本題に。
オスマン帝国の凋落をアナロジーに学ぶ、企業衰退・組織崩壊における7つのボキャブラリー
以下、7つのボキャブラリーを軸にまとめたい。ここで言う「ボキャブラリー」とは、下記投稿のコンテキストで用いている。
"強みはやがて弱みになる"
"モジュールレイヤーとOSレイヤー"
"ゲームルールのチェンジ"
"内的均衡"
"革命のジレンマ"
"外部ストーリーからの疎外"
"発言権による萌芽"