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【今日の瞑想】意宣り

東北の地への旅の最終日前夜、
長年長く愛用していたお財布のファスナーが
壊れてしまった。
ㅤ(というか、わたしが不注意で壊したんだけど)
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突然の別れと出費に、
正直、ショックだったけれど、
“終わり”や、何らかの“切り替わり”は
唐突にやってくるもの。
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旅の始まりに詣でた岩沼市の金蛇水神社。
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その金蛇水神社の分御霊のお社を通じて、
これまでの御礼と、「これから」を祈った。
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このお財布さんを介して
入り、出て行ったお金のおかげで、
体験出来た豊かさ。
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心の準備もないままに
新しいお財布を急遽お迎えすることになった
“切り替わり”。
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そこからまた生まれる、
新しい時間と、体験という
「これからの豊かさ」。
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その後訪れた大崎八幡宮の石段から見上げた階の、
上に広がる空とのコントラストの美しさに、
新鮮にきらめく水が、満ちていく心地。
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石段の向こうの御社を詣でる時、
人は下から上を見上げて、
その先に拡がる「まだ見ぬ神域」を想う。
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そして、自分の足で登り、神前でいのる。
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そこまでわたしを連れて行くのは
わたし自身であり、
いのるのも、またわたしだ。
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祈りは、意宣り。
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何かの助力を願うには、
「何の助けが欲しいのか」を
まず わたしが宣言しないと成立しない。
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「助けてくれるなら、うまくいくなら、やってもいい」
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誰かを頼む、何か次第の願いではなく、
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「何が起こるかはわからないとしても、
 わたしは、これがしたいのです」
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「“まだ見ぬ先”に、
 わたしはわたしを運んで行きますので」
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そういう、わたしのための、宣言だ。
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世界は、唐突に切り替わる。
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でも、それを創っているのも、わたしなのだ。
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