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女子校上がり人見知り代表・すごくかなが考える「人脈を広げるためにすべきこと」

甘党栄養学生のすごくかなです。
先日、大学生活最後の成績発表がありました。
長かった管理栄養士養成校での日々も、いよいよ残り1か月。

今回は、大学生活最大の目標だった「人脈を広げること」について振り返りたいと思います。

国試前はこれで最後の投稿にします。
いつも応援ありがとうございます。死ぬ気で勉強します。

(ヘッダーイラスト:出雲千代さん)

▼女子校で人生が完結するって

大学入学前にひとつ、大きな心配事があった。
春から進学する大学が、かなりの特殊環境だということである。

私の大学は、もう皆さんご存じの通り管理栄養士養成校だ。
大学生活を資格取得に捧げる覚悟を決めた、真面目で勉強熱心な学生が集まってくるだろうことは、簡単に想像ができた。
考え方や性格も、自分と似ている人が多いに違いない。

が、それだけではない。管理栄養士養成校かつ女子大なのだ。
高校時代も女子校でのうのうと過ごしてきた私が、女子だけの世界で生活する期間は合計7年ということになる。

10代から20代にかけての(多分めっちゃ重要な)7年間、人生が女子校という特殊環境で完結してしまうとしたら。
加えて、人づきあいがあまり得意ではなく、人見知りの自覚あり。
このままでは、卒業後の社会に適応できなくなること間違いなしだった。

もっといろんな人と知り合って、世間を知って、洗練されてから(?)社会に出ないとまずいんじゃないだろうか……。
ついこの間までは大学受験で頭がいっぱいだったけれど、今度は将来の自分が心配になった。

大学生活の目標は、「幅広い人脈を築く」に即決した。
人見知りでもたくさんの人と仲良くなるにはどうしたらいいかを必死に考えて、2つのルールを自分に課すことに決めた。
2018年、3月のことである。

▼ルール1:知り合いがいない場所を選ぶ

人生を特殊環境(女子校)の中で完結させないための解決策は、極めてシンプルなのではないか。
要するに、学校以外にも自分の居場所を作ればいいのだ。

新しい居場所を探すときに適用されたのが、ルール1である。
自分に課したルールの1つ目は、知り合いがいない場所を選ぶこと

日本人がまったくいない環境に留学して、語学を習得する人がいる。
それと同じ原理で、知り合いがいない環境に身を置けば、さすがに新しい人間関係に適応しようとするのではないかと考えたのだった。

―例えば、こんな風に。

*****

吹奏楽部出身の私は、高校卒業後も音楽を続けるため、楽団に入団することにした。
選んだのは、大学のサークルではなく、地元の社会人楽団である。

大学前半の2年間は、マーチングバンドに入団すると決めた
知り合いが誰ひとりいないバンドに、勇気を振り絞って入団希望のメールを送ったことを、今でも覚えている。
きっとキラキラした高校時代を送ってきたに違いない、明るくてフレンドリーで勢いのあるメンバーが多く所属していた。
女子高でサイエンスおばさんをしていた私とは雲泥の差である。

年齢層が比較的若いこのバンドでは、自分とはまったく異なる経歴をもち、まったく違う世界線で頑張っている同世代に出会うことができた。

せっかくなので、マーチングバンドで知り合った素敵な友人を紹介する。
2年目のシーズンに、同じ楽器を担当していたメンバーだ。

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左側で傘を持っているのは、何の仕事をしてるかよくわからないけど社会人で、とにかく優しいT兄さん。(全然写ってなくてごめん)
年齢は2個上だが人生3回目くらいの雰囲気を醸し出している彼は、すごくかなが就活中に病んで電話したとき、「俺大学行ってないけどいいの?」と言いながらお悩み相談に乗ってくれた。それもド深夜なのに。

黄色い服を着ているのは、私と同い年のSちゃん。商業高校出身なのに管理栄養士養成校に進学した、マジですごい人だ(すごくかなとは別の大学)。
そんな彼女のモットーは「やらない後悔よりやって後悔」である。そのバイタリティに、何度励まされてきただろうか。
今月末の国家試験を共に受験する戦友でもある。

白い服を着ているのは、1つ年上のオシャレお姉様・Hさん。何の仕事をしているかはよくわからないが、学生でないことは確かである。
それじゃあ自分が損しちゃうんじゃない?という状況でも、まず友達のことを心配するような、愛と思いやりに溢れた人だ。
すごくかなとSちゃんに合格祈願のお守りを準備して、わざわざ自宅の近くまで届けてくれた。絵馬も書いてくれた。

学年も出身地も、これまでの経歴もバラバラな私たちは、今でも時々予定を合わせて集まるくらい仲が良い。
高校にも大学にも、こんな変わった人たち(褒めてる)はいなかった。
もし学校の中で人生が完結していたとしたら、絶対に出会えなかっただろう。

***

大学後半の2年間は、吹奏楽団で活動することにした
地元にはいくつか吹奏楽団があるのだが、なるべく高校の先輩・後輩とか、知り合いとかが所属していないっぽい楽団を選んだ。
見学の日、副団長さんに「この楽団、あなたの高校出身の人ってほとんど入ってこないと思うんだけど大丈夫かな?」と訊かれた。…大成功だ!!

マーチングバンドよりメンバーの年齢層が幅広く、高校生から人生の大先輩までが所属しているこの楽団に、ホルンパート最年少として入団した。
自分の親と同じくらいの年齢と思われる先輩方と対等に活動する機会なんて、人生が学校の中で完結していたら絶対に訪れない。

昨年の夏には、ずっと憧れだった「吹奏楽コンクール(職場・一般の部)」に初めて出場することができた(ちなみにバリバリ就活中だった)。
この楽団には、大学卒業後も所属するつもりだ。

▼ルール2:一度仲良くなった人たちを忘れない

所属の切れ目は、縁の切れ目になりがちである。
あんなに仲良しだったのに、学校を卒業したらなぜか疎遠になってしまった…というのはよくある話だ。

チーム人見知りの私たちは、そんなもったいないことをしてはいけない。
自分に課したルールの2つ目は、一度仲良くなった人たちを忘れないこと。

大学に入ってから出会った人たちはもちろん忘れない。
でも私は、小・中・高校時代の友人だって絶対に離さない(怖い)。

お誕生日や共通の話題などはなるべく覚えておいて、機会があればこまめに連絡するようにしている。
LINEや電話はしないけれどSNSのアカウントがつながっていて、いいねやダイレクトメッセージを通したやり取りが頻繁にある友人もいる。

地味で些細なルールなのだが、効果は絶大だった
つながりを保つ努力をしてきた結果はすぐには表れなかったが、かつての自分が蒔いておいた種が、年を追うごとに芽を出すようになったのだ。

遠方に住む友人たちは、地元に帰省するとなぜか私の顔が思い浮かび、「すごくかなに連絡!」という気持ちになるらしい。
大親友のHソンは、帰省すると必ず声を掛けてくれるうちの一人だ。
昔と変わらず、待ち合わせは二人の自宅のちょうど真ん中辺りにあるスターバックスの前である。

カメラとコーヒーが好きな私のインスタグラムを見て、「山まで紅葉を撮りに行かない?」とか「行きたいカフェがあるから久しぶりに会おうよ!」などと連絡をくれる人もいる。

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また、一度仲良くなった人とのつながりを保っていると、その人の友達を紹介されたりして、さらに人脈が広がることもある。
今このnoteを読んでくれている方の中にも、そうやって友達づてに私と知り合った人がいらっしゃるのではないだろうか。

▼特技、人間関係の構築

時は2021年の秋。
就職試験の最終面接では、自己PRタイムが1分間設けられた。
面接官がストップウォッチを手に持っている。結構きっちり時間を計測されるようだ。
(就活の話を知りたいと言ってくれている方々!もう少し待ってて!)

女子校7年目、人見知り歴20年越え。
まさか自分が、こんな自己PRをすることになるとは夢にも思わなかった。
年齢差や経歴の差があるコミュニティで、円滑な人間関係を構築することができます。初対面の方と話すことも得意です。

(実話です!本当に言いました!)