自分にあきれた
先日、朝比奈秋さんの「私の盲端」を読みました。
大腸癌で、人工肛門となった女子大生、涼子のストーリーです。
大学での生活、アルバイト、人工肛門であることを隠しながらも
坦坦と日々を送る涼子。
人工肛門での生活が、どのようなものなのか、その詳細も描かれています。
涼子はふとしたきっかけで、同じ境遇の京平と知り合います。
最初は京平を敬遠していた涼子でしたが、徐々に二人の距離は近づいていきます。
そしてある日、涼子は、学食の窓越しに、ガラスの向う側の足場に立っている作業員の京平に話しかけ
11桁の数字を書いたメモを見せます。
そこで場面は変わり、冬の青森の診療所が舞台となります。どうやら男性医師が主役のようですが、
この診療所の話が、どう涼子と繋がるのかと考えながら読み進めていっても、一向に涼子の話に戻らないのです。
すると、
所出 私の盲端(小説トリッパー 2021年秋季号)
塩の道(2021年小説トリッパー2021年俊記号)
あら!終わり?
そうです。二つの作品が一冊に入っていたようです。
文庫本などの活字の書籍であれば、すぐに気付いたのでしょうが、
デイジーという朗読版で聞いていたので全く気付きませんでした。
涼子が京平に、11桁の数字が書かれたメモ、電話番号だと思いますが、
それを見せたところで「私の盲端」は終わっていて、
そこから先は「塩の道」という、同じく朝比奈 秋さんの別作品だったのです。
あぁ、ほんま間抜けと言うか、読解力がないというか、
自分自身に飽きれてしまいました。
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