遺品整理業界は今後、変わっていくかもしれない

Netflixで2021年5月14日から「ムーヴトゥヘブン 私は遺品整理士です」が独占配信されている。

1話ずつ配信かと思いきや、全10話一挙放送だ。

日本の遺品整理業界に7年、独立開業して6年の私も、放送決定のニュースは知っていた。
元々連続ドラマは見ない生活が続いていたし、韓国ドラマは今まで見たこともなかった。
それどころかあの有名なウォーキングデッドでさえも1話の途中で断念したほどだ。
いやむしろ、Netflixすら登録していなかったほどだ。

まして、「遺品整理士」って確か遺品整理士認定協会の商標登録じゃなかったっけ?
「韓国ドラマで遺品整理士?興味はないわけでもないけど、後でゆっくり見てみてみたらいいか」
と流していた。

ところが、FacebookやTwitterなどでムーブトゥヘブンのランキングが高いことを知り、それならばと思い観る事にした。

今回は各話の解説などはしないが、今後、YouTubeで解説できたらと思う。
日本の現役の遺品整理士がこのドラマを見て感じたことや、気づいたこと、課題展などをお話ししていきたいと思う。

差し当たって、現在公開されているシーズン1の全10話を一気に観た感想は
   【号泣】
である。

そして
   【俺、今まで一生懸命頑張ってきてよかったぁああ!!】
と思っている。
僕の遺品整理士としての考え方を全て肯定してくれたような気がしたのだ。

現在の日本の遺品整理の現実は、「今こそこのビジネスチャンスに飛び込め!」という人たちの有象無象の戦いである。
もちろん心を込めて作業をする素晴らしい会社もたくさんいるが、故人の意思や依頼者の意思を無視し、「遺品整理とは部屋の中を空っぽにする仕事である」と短絡的に考えている会社も多いのが事実だ。

そんな中、このドラマは人生の終わりや人の繋がりについて深く考えさせられると同時に、遺品整理業界に携わる人間にとっても深く大きな気付きを与えてくれる。
遺品整理業界を目指す者はぜひとも観ていただきたいと思う。
もちろん、このドラマで表現されている遺品整理作業の全てを真似する必要はない。

しかし、私が各SNSで時々話しているような「遺品整理はその部屋に住んでいた人の人生を家族のように読み取る仕事だ」と言うことが理解できるのではないかと思っている。

かなり長い間、noteやブログをお休みしていた私にここまで長文で書かせるほどに「ムーブトゥヘブン 私は遺品整理士です」は私の心を突き動かしてくれた。

この作品に出会えて感謝しています。

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