遺品整理業者のつぶやき。
遺品整理業者が爆発的に増えている。私ももうすぐ4年目を迎える遺品整理業者だ。
私の今の悩みは集客。今までありがたいことに某口コミサイトで1年半年間全国一位を獲得し続けている。
これまでは、口コミサイトのおかげで集客できていたが、最近の遺品整理業界の盛り上がりの影響で、口コミサイトだけでは集客が難しくなり始めているのが事実である。
正直な話、弊社が提供する遺品整理サービスは他社に負けないくらいの素晴らしいサービスだと自負している。
遺品整理というサービスの商品は、決して遺品整理を行うという労働力ではなく、私たち遺品整理士の心なのだと信じている。
遺品整理という業界が盛り上がるということは、当然業者がどんどん増えているということだ。どの業界もそうだが、業者が増えると価格競争が起こるのは当然の流れなのだろう。
しかし、本当にそれでいいのだろうか。
遺品整理という仕事ほど個人のプライベートに直接的に触れる仕事はないと思っている。
タンスの中、机の中、ベッドの下。
私も健全な男性なので、思春期の頃はプライベートな場所にプライベートな物品を隠していた記憶がある。
プライベートはデリケートなのである。
そんな非常にデリケートなプライベートを、どうして簡単にお手軽に扱えるだろうか。
繰り返しになるが、遺品整理業は労働力を売りにしている商売ではないはずだ。
「家の中のものを全て出す」という作業が遺品整理業の根本だと考えているならば、私はなんのコネもなく人脈もなくお金もなく、ほかの業者の後ろ盾もなく丸3年も遺品整理業者として生き残ることはできなかった。
そう。それだけは間違いなく言えることだ。
私が遺品整理会社の代表として最も大切にしてきたもの。
それは「心」なのだ。
ほとんどの遺品整理会社は、安ければ安いほどお客様は喜ぶと思っているようだが、それは違うはずだ。
安ければ安いほど作業は雑になりがちなのだ。
そして私は今、会社の代表として岐路に立っている。
「価格競争からの脱脚のためにすべきことを全て行う」と。
本来の遺品整理サービスを本物のプロによる遺品整理サービスを、しっかりとお金をいただいて、完璧に行いたい。
唯一無二の遺品整理会社になるために、私やスタッフがこれまで経験してきたことを掛け算し、最高のサービスを求めている方のために行いたい。
安ければ安いほど良いと考えている会社には、安ければ安いほど良いと考えている顧客が流れる。
私はそんな流れには乗りたくない。
私たちシンパシーが提供する遺品整理サービスは最高の心を、最高の涙をプレゼントするのだ。
そんな感じで、思いつくままをまとまりもなく書き綴ってしまったが、遺品整理という仕事はとてもやりがいがあり、私自身も成長させてくれる仕事である。
そしてなにより、遺品整理という仕事は、とても綺麗な汗と涙を私にプレゼントしてくれる。
私はこれからもこの仕事で生きていきたい。
最高のサービスは、安ければ安いほどその価値は失われる。
今日はそれを言いたかった。
これからも努力を続けます。
ここまで読んでくださりありがとうございました!また不定期で投稿します。
シンパシー 代表 佐藤洋平