見出し画像

「やり直し」の法則【24】地雷復(ちらいふく)/64卦

リターン、戻る、転換点、ターニングポイント、リバイバル、回復、リニューアル、復元、復活、心機一転、リセット、やり直すイメージ、再来、復縁、再燃の【24】地雷復(ちらいふく)。


【~「易」に全てを帰納する~】。プロフィールに書いた言葉です。いろいろな現象や出来事、事例やデータには共通点があります。帰納するとはその共通点を探して言葉でまとめてみようという試みです。その帰納する言葉になるのが易(易経)の言葉です。


「一回読んだだけでは理解できない」というのは、易(易経)を学ぶ人には共通している悩みのようです。自分もそれで大分苦労しました(今でも苦労しています)。


学んでいると、たまに「これはこういうことなんじゃないか」と分かる瞬間があります。そうしてまた原文(漢文)と書き下し文を読んだりすると理解できたりします。


易(易経)を初めて知る人、また学びたいと思ってる初心者に、過去に初めて易(易経)を学び始めたときに自分が困ったこと、つまづいたこと、苦労したことなどを盛り込みながら書いていますので、興味がある人はどうぞ参考にしてみてください。


このNOTEは原文(漢文)と書き下し文を確認したい時などに参考にしてもらえたらと思います。


全部である64卦あるなかのひとつ24番目の【24】地雷復(ちらいふく)の原文(漢文)と書き下し文です。



【24】地雷復(ちらいふく)



『卦辞』

「復、亨。出入无疾。朋來无咎。反復其道、七日來復。利有攸往。」
「復(ふく)は、亨(とお)る。出入(しゅつにゅう)疾(やまい)なく、朋(とも)来(きた)りて咎(とが)なし。其(そ)の道(みち)を反復(はんぷく)し、七日(なのか)にして来復(らいふく)す。往(ゆ)く攸(ところ)有(あ)るに利(よ)ろし。」

(ふくは、とおる。しゅつにゅうやまいなく、ともきたりてとがなし。そのみちをはんぷくし、なのかにしてらいふくす。ゆくところあるによろし。)



『彖伝』

「彖曰、復亨、剛反也。動而以順行。是以出入无疾、朋來无咎。反復其道、七日來復、天行也。利有攸往、剛長也。復其見天地之心乎。」
「彖(たん)に曰(いわ)く、復(ふく)は亨(とお)るとは、剛(ごう)反(かえ)るなり。動(うご)きて順(じゅん)を以(もっ)て行(い)く。是(ここ)を以(もっ)て出入(しゅつにゅう)疾(やまい)无(な)く、朋(とも)来(きた)りて咎(とが)无(な)きなり。其(そ)の道(みち)を反復(はんぷく)し、七日(なのか)にして来復(らいふく)するは、天行(てんこう)なり。往(ゆ)く攸(ところ)有(あ)るに利(よ)ろしとは、剛(ごう)長(ちょう)ずればなり。復(ふく)は其(そ)れ天地(てんち)の心(こころ)を見(み)るか。」

(たんにいわく、ふくはとおるとは、ごうかえるなり。うごきてじゅんをもっていく。ここをもってしゅつにゅうやまいなく、ともきたりてとがなきなり。そのみちをはんぷくし、なのかにしてらいふくするは、てんこうなり。ゆくところあるによろしとは、ごうちょうずればなり。ふくはそれてんちのこころをみるか。)



『象伝』

「象曰、雷在地中復。先王以至日閉關、商旅不行。后不省方。」
「象(しょう)に曰(いわ)く、雷(らい)の地中(ちちゅう)に在(あ)るは復(ふく)なり。先王(せんおう)以(もっ)て至日(しじつ)に關(せき)を閉(と)じ、商旅(しょうりょ)行(い)かず。后(きみ)は方(ほう)を省(かえり)みず。」

(しょうにいわく、らいのちちゅうにあるはふくなり。せんおうもってしじつにせきをとじ、しょうりょいかず。きみはほうをかえりみず。)



『爻辞』



上六━ ━
六五━ ━
六四━ ━
六三━ ━
六二━ ━
初九━━━〇

「初九。不遠復。无祗悔。元吉。」
「初九(しょきゅう)。遠(とお)からずして復(かえ)る。悔(く)いに祗(いた)ることなし。元吉(げんきち)なり。」

(しょきゅう。とおからずしてかえる。くいにいたることなし。げんきちなり。)
「象曰、不遠之復、以修身也。」
「象(しょう)に曰(いわ)く、遠(とお)からざるの復(ふく)とは、以(もっ)て身(み)を修(おさ)むるなり。」

(しょうにいわく、とおからざるのふくとは、もってみをおさむるなり。)



上六━ ━
六五━ ━
六四━ ━
六三━ ━
六二━ ━〇
初九━━━

「六二。休復。吉。」
「六二(りくじ)。休復(きゅうふく)す。吉(きち)なり。」

(りくじ。きゅうふくす。きちなり。)
「象曰、休復之吉、以下仁也。」
「象(しょう)に曰(いわ)く、休復(きゅうふく)の吉(きち)なるは、以(もっ)て仁(じん)に下(くだ)ればなり。」

(しょうにいわく、きゅうふくのきちなるは、もってじんにくだればなり。)



上六━ ━
六五━ ━
六四━ ━
六三━ ━〇
六二━ ━
初九━━━

「六三。頻復。厲无咎。」
「六三(りくさん)。頻(しき)りに復(かえ)る。厲(あや)うけれども咎(とが)なし。」

(りくさん。しきりにかえる。あやうけれどもとがなし。)
「象曰、頻復之厲、義无咎也。」
「象(しょう)に曰(いわ)く、頻(しき)りに復(かえ)るの厲(あや)うきは、義(ぎ)として咎(とが)なきなり。」

(しょうにいわく、しきりにかえるのあやうきは、ぎとしてとがなきなり。)



上六━ ━
六五━ ━
六四━ ━〇
六三━ ━
六二━ ━
初九━━━

「六四。中行獨復。」
「六四(りくし)。中行(ちゅうこう)にして独(ひと)り復(かえ)る。」

(りくし。ちゅうこうにしてひとりかえる。)
「象曰、中行獨復、以從道也。」
「象(しょう)に曰(いわ)く、中行(ちゅうこう)にして独(ひと)り復(かえ)るとは、以(もっ)て道(みち)に従(したが)うなり。」

(しょうにいわく、ちゅうこうにしてひとりかえるとは、もってみちにしたがうなり。)



上六━ ━
六五━ ━〇
六四━ ━
六三━ ━
六二━ ━
初九━━━

「六五。敦復。无悔。」
「六五(りくご)。敦(あつ)く復(かえ)る。悔(く)いなし。」

(りくご。あつくかえる。くいなし。)
「象曰、敦復、无悔、中以自考也。」
「象(しょう)に曰(いわ)く、敦(あつ)く復(かえ)る、悔(く)いなしとは、中(ちゅう)以(もっ)て自(みずか)ら考(な)せばなり。」

(しょうにいわく、あつくかえる、くいなしとは、ちゅうもってみずからなせばなり。)



上六━ ━〇
六五━ ━
六四━ ━
六三━ ━
六二━ ━
初九━━━

「上六。迷復。凶。有災眚。用行師、終有大敗。以其國君。凶。至于十年不克征。」
「上六(じょうりく)。復(かえ)るに迷(まよ)う。凶(きょう)なり。災眚(さいせい)有(あ)り。用(も)って師(いくさ)を行(や)れば、終(つい)に大敗(たいはい)有(あ)り。其(そ)の國君(こっくん)に以(およ)ぶ、凶(きょう)なり。十年(じゅうねん)に至(いた)るまで征(せい)する克(あた)わず。」

(じょうりく。かえるにまよう。きょうなり。さいせいあり。もっていくさをやれば、ついにたいはいあり。そのこっくんにおよぶ、きょうなり。じゅうねんにいたるまでせいするあたわず。)
「象曰、迷復之凶、反君道也。」
「象(しょう)に曰(いわ)く、復(かえ)るに迷(まよ)うの凶(きょう)とは、君道(くんどう)に反(はん)すればなり。」

(しょうにいわく、かえるにまようのきょうとは、くんどうにはんすればなり。)