![見出し画像](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/71175181/rectangle_large_type_2_fdd0f604c2683b4cbac1c45dcf9b8464.png?width=1200)
「フォロー」の法則【17】沢雷隨(たくらいずい)/64卦
フォロー、フォロワー、順応、一致、把握する、作業適合、調整、従う、先人を見習う、転機の【17】沢雷隨(たくらいずい)。
【~「易」に全てを帰納する~】。プロフィールに書いた言葉です。いろいろな現象や出来事、事例やデータには共通点があります。帰納するとはその共通点を探して言葉でまとめてみようという試みです。その帰納する言葉になるのが易(易経)の言葉です。
「一回読んだだけでは理解できない」というのは、易(易経)を学ぶ人には共通している悩みのようです。自分もそれで大分苦労しました(今でも苦労しています)。
学んでいると、たまに「これはこういうことなんじゃないか」と分かる瞬間があります。そうしてまた原文(漢文)と書き下し文を読んだりすると理解できたりします。
易(易経)を初めて知る人、また学びたいと思ってる初心者に、過去に初めて易(易経)を学び始めたときに自分が困ったこと、つまづいたこと、苦労したことなどを盛り込みながら書いていますので、興味がある人はどうぞ参考にしてみてください。
このNOTEは原文(漢文)と書き下し文を確認したい時などに参考にしてもらえたらと思います。
全部である64卦あるなかのひとつ17番目の【17】沢雷隨(たくらいずい)の原文(漢文)と書き下し文です。
【17】沢雷隨(たくらいずい)
『卦辞』
「隨、元亨利貞。无咎。」
「随(ずい)は、元(おお)いに亨(とお)りて貞(ただ)しきに利(よ)ろし。咎(とが)なし。」
(ずいは、おおいにとおりてただしきによろし。とがなし。)
『彖伝』
「彖曰、隨、剛来而下柔、動而説隨。大亨貞、无咎、而天下隨時。隨時之義、大矣哉。」
「彖(たん)に曰(いわ)く、随(ずい)は、剛(ごう)来(きた)りて柔(じゅう)に下(くだ)る。動(うご)きて説(よろこ)ぶは随(ずい)なり。大(おお)いに亨(とお)り貞(ただ)しきに利(よ)ろしくて、咎(とが)なく、天下(てんか)これに随(したが)う。随(ずい)の義(ぎ)、大(おお)いなるかな。」
(たんにいわく、ずいは、ごうきたりてじゅうにくだる。うごきてよろこぶはずいなり。おおいにとおりただしきによろしくて、とがなく、てんかこれにしたがう。ずいのぎ、おおいなるかな。)
『象伝』
「象曰、澤中有雷隨。君子以嚮晦入宴息。」
「象(しょう)に曰(いわ)く、沢(さわ)の中(なか)に雷(かみなり)あるは随(ずい)なり。君子(くんし)もって晦(ひのくれ)に嚮(むか)えば入(い)りて宴息(えんそく)す。」
(しょうにいわく、さわのなかにかみなりあるはずいなり。くんしもってひのくれにむかえばいりてえんそくす。)
『爻辞』
上六━ ━
九五━━━
九四━━━
六三━ ━
六二━ ━
初九━━━〇
「初九。官有渝。貞吉。出門交有功。」
「初九(しょきゅう)。官(かん)渝(かわ)ることあり。貞(てい)なれば吉(きち)なり。門(もん)を出(い)でて交(まじ)われば功(こう)あり。」
(しょきゅう。かんかわることあり。ていなればきちなり。もんをいでてまじわればこうあり。)
「象曰、官有渝、從正吉也。出門交有功、不失也。」
「象(しょう)に曰(いわ)く、官(かん)渝(かわ)ることあるは、正(せい)に從(したが)えば吉(きち)なるなり。門(もん)を出(い)でて交(まじ)われば功(こう)ありとは、失(しつ)ならざるなり。」
(しょうにいわく、かんかわることあるは、せいにしたがえばきちなるなり。もんをいでてまじわればこうありとは、しつならざるなり。)
上六━ ━
九五━━━
九四━━━
六三━ ━
六二━ ━〇
初九━━━
「六二。係小子、失丈夫。」
「六二(りくじ)。小子(しょうし)に係(かか)れば、丈夫(じょうぶ)を失(うしな)う。」
(りくじ。しょうしにかかれば、じょうぶをうしなう。)
「象曰、係小子、弗兼與也。」
「象(しょう)に曰(いわ)く、小子(しょうし)に係(かか)るとは、兼(か)ねて与(くみ)せざるなり。」
(しょうにいわく、しょうしにかかるとは、かねてくみせざるなり。)
上六━ ━
九五━━━
九四━━━
六三━ ━〇
六二━ ━
初九━━━
「六三。係丈夫、失小子。隨有求得。利居貞。」
「六三(りくさん)。丈夫(じょうぶ)に係(かか)れば、小子(しょうし)を失(うしな)う。随(したが)いて求(もと)むるあれば得(う)。貞(てい)に居(い)るに利(よ)ろし。」
(りくさん。じょうぶにかかれば、しょうしをうしなう。したがいてもとむるあればう。ていにいるによろし。)
「象曰、係丈夫、志舎下也。」
「象(しょう)に曰(いわ)く、丈夫(じょうぶ)に係(かか)るとは、志(こころざし)下(しも)を舎(す)つるなり。」
(しょうにいわく、じょうぶにかかるとは、こころざししもをすつるなり。)
上六━ ━
九五━━━
九四━━━〇
六三━ ━
六二━ ━
初九━━━
「九四。隨有獲。貞凶。有孚、在道以明、何咎。」
「九四(きゅうし)。随(したが)いて獲(う)るあり。貞(てい)なれども凶(きょう)なり。孚(まこと)あり、道(みち)に在(あ)りて明(あき)らかなれば、何(なに)の咎(とが)かあらん。」
(きゅうし。したがいてうるあり。ていなれどもきょうなり。まことあり、みちにありてあきらかなれば、なにのとがかあらん。)
「象曰、隨有獲、其義凶也。孚有在道、明功也。」
「象(しょう)に曰(いわ)く、随(したが)いて獲(う)るありとは、その義(ぎ)凶(きょう)なるなり。孚(まこと)ありて道(みち)に在(あ)りとは、明(あきら)かなるの功(こう)なり。」
(しょうにいわく、したがいてうるありとは、そのぎきょうなるなり。まことありてみちにありとは、あきらかなるのこうなり。)
上六━ ━
九五━━━〇
九四━━━
六三━ ━
六二━ ━
初九━━━
「九五。孚于嘉。吉。」
「九五(きゅうご)。嘉(か)に孚(まこと)あり。吉(きち)なり。」
(きゅうご。かにまことあり。きちなり。)
「象曰、孚于嘉、吉、位正中也。」
「象(しょう)に曰(いわ)く、嘉(か)に孚(まこと)あり、吉(きち)なりとは、位(くらい)正中(せいちゅう)なればなり。」
(しょうにいわく、かにまことあり、きちなりとは、くらいせいちゅうなればなり。)
上六━ ━〇
九五━━━
九四━━━
六三━ ━
六二━ ━
初九━━━
「上六。拘係之、乃從維之。王用亨于西山。」
「上六(じょうりく)。これを拘(とど)め係(つな)ぎ、すなわち従(したが)いてこれを維(つな)ぐ。王(おう)もって西山(せいざん)に亨(きょう)す。」
(じょうりく。これをとどめつなぎ、すなわちしたがいてこれをつなぐ。おうもってせいざんにきょうす。)
「象曰、拘係之、上窮也。」
「象(しょう)に曰(いわ)く、之(これ)を拘(とど)め係(つな)ぐとは、上(うえ)窮(きわ)まるなり。」
(しょうにいわく、これをとどめつなぐとは、うえきわまるなり。)