5月11日(月) - クオモNY州知事の会見
この日の会見はロチェスター市で行われた。
今日は後ろを向いている方々の最前列は記者ではなくニューヨーク州選出の連邦下院議員、前ロチェスター市市長、もう1名は会場となる地域医療機関のCEOのようだ。
まず総入院者数の変遷。このグラフは毎回最初に見せるようだ。
人工呼吸器に繋がれている(気管挿管intubation)されている患者数の変化。減少しているのでマイナスとなっている。
亡くなった方々の数。初めて200を切る。
日毎の新規入院者数。感染爆発が始まった3月19日の水準にほぼ戻った。
日毎の死者数も3月26日と同レベルに下がった。
我々は山の反対側にいる。
再開?
今週15日金曜日で(ロックダウン?自粛?の)期限が切れる。各地域の公務員の皆さんは準備すべき。
次の条件が整えば再開する。
1. CDCガイドラインで示された数字が減少する
2. 検査と追跡の準備が整うこと
再開するには測定結果が以下の7つの条件を満たす必要がある。
各地域の状況。スライドの図はダッシュボードとして常にアップデートされるようだ。
ビジネス再開の4段階。エンターテイメント系は最後。
リスク/便益分析
ビジネス再開に当たって、安全のための注意事項
小売店における再開方針。すべての小売店は店の外でのピックアップおよび(修理などでの)預かり、または店内ピックアップは可能。必須小売店(スーパーなど?)は引き続き現状のやり方(ソーシャルディスタンスを保つ、など?)で運営する。
5月15日時点での全州を対象とした追加の再開対象:リスクの低いビジネスおよびレクリエーション活動(例:造園、園芸、テニスなどのリスクの低い屋外レクリエーション活動、ドライブイン映画館など)
地域の公務員がしなければならないこと
検査/追跡の準備、病院と連携しての感染率の監視、ビジネスが基準に沿っているかの確認、他の地方自治体との意思疎通
地域コントロールルームでは、成果の監視とサーキットブレーカー(感染者が増えるなど基準を割り込んだら再開を迅速に止められるようにすること)の準備
地域(郡county単位ではない、と言っていたような)コントロールルームの立ち上げ
これ(再開)は次の大きな足跡だ。
これまでのところ我々は賢明で一つになっている。
我々は大惨事を回避した。
これまでの振り返り
中国からの入国は速やかに止めたが、1〜2月は欧州からウイルスがJFKとニューアーク空港を通じてNY州に入り放題だった。入院者数の予測は12万人、死者は数万人と予測された(が実際はそれらより少なく済んだ)。
我々は賢明だった。これからも賢明であり続けないといけない。
(NYタイムズによると)ニューヨーク都市圏では感染者数が減ってきているが、全米では増え続けている。
他者の誤りから学ぶ
早く再開した国々(ドイツ、イタリア、韓国)で新規感染者数が増加
米国での例:州全体での連携が取れていない、混乱が生じている
早く再開した州は周辺州の人を惹きつけている
これらの例では人々が計画の一部となっていない
ここからは個人の意見、と前置きして、次のようなことを述べた:州政府は人々に何事も強制できない。政府が政治的すぎると問題が解決できない。私は人々に(事実を)知らせるために一生懸命働いてきた。リンカーンも「人々を信頼せよ」と言っている。(事実を)知らされた一般公衆は国を安全に保ち続ける。人々は計画の一部である必要がある。地方公務員は説明責任を果たし続けなければならない。
ニューヨーク州の再開についてはこの冊子にまとめられているそうです。
今日の記者会見の映像は以下で見ることができます。