舞踊歌語り『羽衣天女』謡曲『羽衣』をもとに

4/15 七社神社 百桃会 春ご奉納時に即興しました、
舞踊語り『羽衣天女』の記録です。

先立つ3/31のご奉納の際、謡曲『羽衣』クセ・キリの謡に、舞踊家・青柳ひづるさんの即興舞踊をつけていただきましたが、
その頃から、『羽衣』を物語調に創作して、舞踊劇のように、語りの中で舞っていただきたいと思っていました。

舞踊は、ひづるさんの即興舞。

冒頭の和歌と語り部分は、瀧里しひな作。

以下は下記引用。

〜天津風 雲の通ひ路 吹きとぢよ
  をとめの姿 しばしとどめむ〜
             (僧正遍昭)

〜春霞 たなびきにけり ひさかたの 
  月の桂も 花や咲くらむ〜
        (紀貫之『後撰和歌集』)

謡曲『羽衣』キリ

***
おおよその語りの筋のみ把握した上での、即興ながら、
まさに羽衣天女のままに、軽やかに華やかに、天上の舞を表してくださいました。

この日はかなりの雨で、バックに、三保の浦の波音に替わり、水音が入っているのも、ひとつの趣かと。

音具は、琴をはじめ、麻鈴、ザフィアチャイム、それに神社の太鼓は、その場の直感で音を出しています。

私は、歌声と、語る時の声量が、だいぶ違うので、一応マイクと、編集アプリで可能な範囲で音を調節してありますが、音のバランスに限界があるので、ご容赦を…

こういう、古典や神話、和歌や物語をもとにした、創作語りは、もともと書くのが好きですし、
こんなふうに、舞と共にできるのは、何よりも高揚します。

昔語りや講座にて、
いろんな場やシチュエーションにおいて、
舞人や、他楽器と、こんなふうに語り伝える機会を持ち続けていけたらと、
さまざま書きためては、夢想しております。

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