【マダガスカル旅まとめ】 旅日記 Day291
2024/8/26
3週間のマダガスカル旅も終わる。
滞在期間のほとんどを、日本からお盆休みを使ってきてくれた友人と過ごした。
ひとり旅もいいけれど、大好きな友との旅はやっぱり楽しいね。
マダガスカル旅まとめ
滞在期間
2024/8/6 - 2024/8/28
約3週間
訪問都市
アンタナナリボ
モロンダバ
ベマラハ国立公園
アンチラベ
アンチブシャ
ザフィマニリ
トアマシナ
滞在費
VISA:35€(約5,600円)
SIM:約4,300円 ※容量過剰だったミス
食費:約42,000円
宿泊費:約25,000円
国内交通費:約15,000円
ツアー/入場料:約36,000円
買い物など:約4,500円
→ 合計 約13万円
友人と毎日そこそこ贅沢ごはんしていたので、食費高め。
SIMはミスった。容量小さいの購入して足りなくなったらトップアップすべし。
滞在記
【Day276−288】憧れのバオバブ、このためにマダガスカルへ
【Day276−278】世界遺産ツィンギーでアスレチック
【Day284−285】無形文化遺産の木彫り技術を見に山奥へ
【Day288】最後の夜は贅沢フレンチ
マダガスカルの印象・感想・考えた事
意外と寒い
肌寒かったエチオピアから飛んできたので、アンタナナリボ到着時はむわっと感じる南国感(暑さ)、最高!って思った。しかし標高高いので夜になれば肌寒い。
マダガスカルには南国の暑さを期待してしまったが、南半球で冬だし内陸地は標高高いしで、実際は凍えていることが多かった。これは想定外。ずっと暑さが恋しかった。
移動が本当に大変
行く前から、マダガスカルは国内移動が大変と聞いていたが、想像以上だった。
距離に対しての所要時間が長すぎる。
これまでもスリランカやインドでバスでの長距離移動はしてきたので、そんなもんだと思っていた。
でも実際は違った。マダガスカルは道路が整備されていなさすぎる。もちろんある程度の都市に行けば舗装路はあるが、都市間はほとんど未舗装。舗装されていたとしてもボロボロで穴だらけ、むしろ未舗装の方がマシなんじゃないかというくらいの有様。
よって、ものすごく時間がかかる。
そして、“バス“と言われて想像するバスではなく、増席されたハイエースみたいな感じ。
最初は大丈夫だったけど、さすがに後半は疲れてもう移動いいや、、マダガスカルもうおなかいっぱいかも、、という気持ちになっていた。(空気の悪さのせいもある。)
早めに整備されていくといいなぁ。
貧困層が多い
マダガスカルは世界で9番目に貧しい国らしい。貧困率は約75%にもなるのだとか。(参考)
都市ではたくさんの路上生活者を目にした。都市でも田舎でも観光客が訪れるような場所では、「ヴァザ!ヴァザ!(現地語で“外国人”という意味)」と手を出され物乞いされる。本当に困窮していそうな人たちもいれば、そうでもなさそうな人もいるが、どうするべきなのか分からず心が痛んだ。
ただただ与えるのも違うと思うんだ。
努力ではどうにもならない生まれの差がある。色々考えさせられた。
物売りが多い、安定した給与所得者の少なさ
町を歩いていると、なんと路上販売の多いことか。店舗を構えた店以外に、毎日同じ場所に売り物を広げて売る(毎朝袋に詰めた売り物を広げては日が暮れるとまた袋に詰めて撤退する)人々や、商品を持って歩き回り売る人々。子供までもがフルーツ・ガム・ちりとりなど何かを持って売り歩いている。
マダガスカル人のほとんどは、安定した給与所得者ではなく自営業だろう。仕事が少ない中、なんとか自分で稼ぐ手段を探して働いている。そうして生きている。できるとかできないとかじゃなくて、やるしかない。
そんな人々を見て、自分もできない理由を探すんじゃなくて何事もやってみないとだな、って思った。今はただ甘えて生きてんなって。
(選ばなければ仕事なんて正直まだいくらでもある日本、なんてラッキーなんだ、、)
未成熟な観光産業
マダガスカルには魅力がたくさんあると思う。だから旅行客は訪ねてくる。
でも、その場所や文化の価値を、当の現地民は理解していなかったりする。それゆえ我々が求める経験と実際に得られる経験にギャップが生じる。
例えば、今回楽しみにしていたザフィマニリ村でのホームステイは、満足度が低かった。私達はホストファミリーとの交流を期待していたが、ほとんどできなかった。(こちらからもっと要望を伝えるべきではあった。)
提供側の認識と旅行者の需要のズレ。そもそも我々はお邪魔させていただく側の立場なので、期待するのが間違いかもしれない。でも、文化を知りたくて訪ねている我らの思いを、ガイドや村は理解していないし、理解する気がないのかもしれない。文化を保護をしたい・伝えたいという思いより、稼ぐための“ビジネス“感が強いように感じてしまった。
いつか、マダガスカルの魅力をきちんと魅力的に体験できるようにもっと成熟していきますように。まあ、これは旅行者のエゴなんだろうけど。でも結果的にはwin-winになると思うんだ。
フレンチが美味しい
旧フランス植民地だっただけあって、フランス料理店や普通のレストランでもフレンチメニューぽいものが多い。美味しい。
フランス料理があまり分かっていないので、それがフランス料理なのかマダガスカル料理の部類に入るのか正直よく分からないが。
毎日食事はちょっと贅沢しながら楽しんだ。
ちなみにマダガスカル伝統料理は何度か試したが苦手だった。。
まとめ?
本当は、もっと光の部分を書きたかった。マダガスカルに来て最初の数日を過ごしたエリアでは、外国人であるわたしが歩いているとみんな笑顔を向けてくれて、マダガスカルめっちゃいいかも!好き!ってなっていた。先に訪ねたエチオピアよりも物資面で豊かにも見えた。
でも最終的にはどうしても影の部分の印象が強く残ってしまったな。
※決して、アフリカの国の“貧困“を強調したいわけではないけど、わたしが旅して感じたことをそのまま残しておきます
大切な友人がいる尊さ
2週間の友人との旅も終わり、またひとり旅。
結構長かったけどあっという間でもあった。
バオバブみて、ツィンギーでアスレチックして、ビーチでのんびり。アンブシチャやザフィマニリ村では寒さに凍えたけど、長距離移動に耐えていろんな町をめぐれた。ひとりだったらきっと行かなかった場所もあるだろう。
一緒にごはんを食べれるのもとても嬉しかった。色んなものをシェアしたり、ちょっぴり贅沢してみたり。ひとりでパンをかじる貧乏生活はなんだか寂しい。友と一緒に食事して分かち合う幸せを感じた。
正直、軽い気持ちでマダガスカル旅に誘って、本当に来てくれるなんて思っていなかった。
自分自身で人間的ないたらなさを感じることもあるけど、それでもこうして仲良くしてくれて、はるばる遠くから一緒に旅しに来てくれる友がいるなんて。本当にありがたいなと思った。素直にとても嬉しい。
マダガスカルといえば…!ってゴージャスのネタやってみたり、しょーもないことやって笑っていられる友、最高だ。尊い。本当に好き過ぎる。
彼女をはじめとした素敵な友人(同期)たちに出会えて、あの会社に入社して本当に良かったなと思う。ひとりではやらないような事でも、みんな集まると面白おかしく楽しくやってしまう。いい相乗効果。
工学部しかない単科大学で、華もなく青春もしなかった学生生活だったけど、社会人になってたくさん青春できたのはみんなのおかげ。いい同期に恵まれたなぁ。
退職したけど、この友たちとはずっと仲良くしていきたいと思う。
みんなであそんでる話とかを聞くとちょっと嫉妬してしまう。
よく、「“どこに行くか“よりも“誰と行くか“」が大事だという人がいる。
でも、これまでのわたしの旅に関しては、〇〇へ行きたい!△△がしたい!という思いが強かったから、誰かといて妥協するくらいなら、ひとりで行きたいと思っていた。ひとり旅だからこその楽しみもたくさんあるから、むしろ好んでいた。
でも今は「どこでもいいから、この人たちと旅したい(どこか行きたい)」、そう思える友がいる。ひとり旅も楽しいけれど、その楽しみには限界があるし、やっぱり誰かと一緒にいるからこそ生まれる大きな楽しみや幸せがあるなと再認識できた。
だから、前述の「誰と行くかが大事」というのが今は理解できる。なんだか人間味が増した気がする。
そもそも旅の目的が異なるから、ひとり旅したいことももちろんあるのは前提として。行き先を楽しむ旅、仲間と過ごす時間を楽しむ旅、どちらの旅も楽しみたい。
しばらくはまだわたしの旅は続くけど、またどこかを大好きな友たちと一緒に旅できる日が待ち遠しい。