ぼくは彼の右腕になりたい
ぼくは ぼくの
今の仕事のパートナーの『彼』がいないと
ほんとうに
いい仕事ができないままだったと思う
彼は 本当にできるヤツだ
コツコツとやるし
よく勉強しているし
得た知識を人に教えることも好きだし
頭だけじゃなく体も動かすし
素直に他人の能力も認める
上の人に可愛がられる愛嬌と
下の人に慕われる気取らなさで
一緒に働く人を 幸せにしている
ぼくは彼に会って 忘れかけていた
“仕事のパートナーの大切さ”を思い出した
ちょっと前までのぼくは
働きはじめてから
思っていた以上に いろんな事があって
だんだんと 仕事の人間関係が
嫌になっていた
だからとにかく 知識をつけて
なるべく仕事の人とは
関わらずに済むように
必要最低限で済むように
知識やテクニックを得ることだけに
必死になっていた
“とにかく仕事の時間はスムーズに終えたい”
それしか考えなくなっていたかもしれない
もちろんお客さんに対して
不真面目な態度や気持ちで接したことは
1度だってない(これは正直に。)
お礼や感謝の言葉をいただけたら
嬉しくない事はなかったけど
…それでも
したい職業に就かなかったぼくは
一緒に仕事をする人にも
気持ちを向けなくなって ますます
自分の仕事や職場に虚しさを感じていた
とにかく休日に逃げ込むようになったけど
それがより一層
いまの仕事をして働くことの虚しさを
助長したように思う
趣味や夢はすごく大切だけど
それに没頭する時間を深めることで
仕事が楽しくなる訳じゃなかった
仕事や職場が楽しくないと
人生の半分は楽しくなかった事になる
ともすると 仕事のパートナーは
家族や恋人や友達よりも
長い時間をいっしょに過ごす
別々の机に座っていても
同じ内容の仕事を抱えて
同じ事に一生懸命にならなきゃならない
家で嫌なことや悲しいことがあっても
晴れでも雨でも雪でも
寒くても暑くても
ちょっと気まずくたって
自分とは趣味が違ったって
同じ時、同じ事に
ぼくと彼は
一生懸命になっている
それぞれの力を注いで
その事に対しては誰よりも真剣に考えている
それって…
それって
考えてみたら
ものすごく素敵な事なんじゃないかと思った
こんな事を思えるようになったのは
彼のおかげだ
褒めておいて落とす訳じゃないけど、
愛嬌はあるけど愛想がいい方じゃないし
あまり気が回らないところがあって
集中してるときなんかはそれが酷くなるし
できるのに 急にとんでもなく抜けている
仕事ではハッキリ言うくせに
無駄話だと 自分の言いたい事は話さない
深く話したことはないけど
たぶんぼくとは 趣味だって違う
背だってぼくより高くて …羨ましい 笑
ぼくとは ちょっと、
いやだいぶ違うんだけど
それでいいんだ
真剣な横顔を見るたびに
ぼくも真剣な気持ちになれる
何かもっと出来るんじゃないかって
前向きに考えてる自分がいる
パートナーの君
君のおかげで
ぼくは仕事が嫌じゃなくなった
職場に行くのが ちょっと楽しみになった
仕事で関わる他の人にも
自分から少し 近づく勇気が持てた
真面目がはじめて かっこいいもんだって
君を見て 素直に思えた
ありがとう
この先いつまで一緒に仕事ができるかは
わからないけど
できれば 末長くよろしく
君は嫌がるかもしれないけど
いつかぼくは君の右腕になりたい 笑
いや真面目に。