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想いの分け前

ボイスレコーダーに残る

黒く焦げたような 想いのかたち

頑張りすぎて震える声は

欲しいものを 何も手にできていないことの証

知っているはずの未来にも

いじらしく応えて

のろのろと軸はズレながら

履き違えた靴の脱ぎ方を 思いだせずにいる


聞くにも耐えない

実らなかった願いの短冊 全てを

残らず焚きあげてしまえば

ここに “欲しいもの” は現れて

映画のあの場面みたいに 

軒先に揺れる 陽の光が手に入るのかな

ひとつずつ叶う夢を

ビー玉で透かしみて

『綺麗だ』なんて言える日は来るのかな


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遠くない未来に

“いつも” を失ってしまうことを感じて

君の側で ぼくは怯えている


それが何なのか 君が知りたがることはない

冷静なる日常は 簡単には変わってくれない

返ってこない想いの分け前は

ラムネのビー玉みたいで カラカラと切ない

















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